桜に
そろそろ爛漫の季節
静かな一日だった。
感謝。
海の器をポツポツと読み返している。
自分では散文と韻文の境界ぎりぎりまで言葉を選んで書いた記憶がある。
ジョン・アップダイクなど随分参考にしたっけ。
海の情景を読むと、やはり懐かしい。
だけど、浮世の時間は前にしか進まない。
わたしはまたこちらで自分の未来を紡ぎ織る。
良い日だった。
神に感謝。
コクトーに、そして。
わたしの中の海に
いつか帰りたい、海。
それでも、すべてに感謝。
夜桜に
復活祭、久しぶりにミサにあずかる。
道すがら、うらうらとした陽気に桜も五分咲き。
陽だまりでは爛漫の木もあった。
たまには和服を着たいと思う春爛漫。
今、カラーセラピーを学んでいる。
例えば、桜いろのようなピンクを脳内に想い浮かべ、その色の空気を呼吸するようにイメージしながら深呼吸すると、ことに女性の若返りに著効があるそうだ。
なんとつまり、お花見はエイジレスイベント。
さまざまなシーンで、目に留まる女性が綺麗な風景は幸せな感じがする。ルノワールの画面のように。
神に感謝。
海に。
好きなものは好きなんだから仕方ない。
わたしは海が大好き。
もしも願いが叶うなら、晩年は(えいつから？)また鎌倉海岸で暮らしたい。
あの潮騒、海の匂い。
ソドマの聖セバスチャンを描き始めた。
桜に
良い一日だった。
平和通り沿いに自転車で走っていた時に。
日向ではもう満開爛漫の桜。
海に
大好きな海。
ここにいても、風のまにまにふと波音を追う。
静かな一日だった。
感謝。
