雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

めぐりくるなにごともみなやさしくて青い帆のごと風に委ねる

2009-02-28 13:16:04 | Weblog

 春に。


 きれいな青をゆめみる。


 









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ほろほろと蕗の薹煮る幼年期のさみどりのまま帆を張りしごと

2009-02-26 12:42:49 | Weblog


 蕗の薹に。


 
 今夜、おみおつけにしようか、それとも酢味噌和えかな……。












 
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水の街そことも知れず翔(と)びゆきし鳥のぬけがら朽ちず恋ほしむ

2009-02-24 08:36:39 | Weblog
 うすにびいろの空から影のないあかるさが地上にひろがる。



 如月のおわり。寒い。


 姿は見えない、なにか、鳥たちの声、遠く、近く聞こえる。



 今日は、まだ冬の声で鳴いている、みたいだ。












 夜、彗星が見えるだろうか?  数万年にいちどという接近。


 人間の時間、鳥の時間。

 時の流れを意識しない動物、植物たちは、たぶん、宇宙をよぎってゆく今夜の彗星と同じように、永遠時間をいきているように、わたしにはおもえる。


 そんなふうに思える。

 星と、鳥と。





 静かに、なだらかに今日のおしごとをつとめられますように。









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雨音を天衣(てんね)とまとふ追憶のはざまに揺れて春を伏せたり

2009-02-23 08:58:49 | Weblog

 
 朝の雨に。




 しづかなこころで今日を過ごせますように。



 ていねいにおしごとできますように。




 いちにちごとに、変化する、うつろう、揺れてうごく人、もの、こころ。


 
 海の面にも、雨にうたれて波紋あまた、きっと。







 クノップフ 「演奏家」



 
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ほのゆらぐ美春の傍(かた)へ行過ぎる少女らはみな光を帯びる

2009-02-21 12:20:47 | Weblog


 おしごとのかえり。


 いくたりか、おさなげな少女たちとすれちがう。


 まだ化粧っけのない皮膚。くろぐろした髪に、まひるの光はまっすぐに吸い込まれてつややか。


 うつくしい早春。ありきたりだけれど、そう思う。

 
 こどもと、おとなのさかいめの季節は、駆け足にすぎてしまう。


 如月弥生の光のように。






 






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黎明の添ひつたひくるそれぞれに遂げむ一日(ひとひ)のあたたかなれよ

2009-02-19 08:07:42 | Weblog

 雲を透かすなめらかな朝の空。



 大気に、にじんでゆく光の粒子。








 今日を無事につとめられますように。







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あさごとに砂金のひかりこぼるると腕伸べて覚めむわたくしは蝶

2009-02-17 08:51:50 | Weblog
 つめたい春の朝。



 つめたくても春の光



 夜明け前に起きる。なかなか眼がはっきり覚めない。


 
 紅茶に檸檬。


 
 酸っぱい粒子がからだに浸みる。



 すこし脳みそがはっきりする。


 今日のはじまり。


 


 なすべきこと、したいことの九割ぐらい達成できれば、と毎朝想う。


 ここまで行きたい、その手前の階段ひとつで、と。


 自分に無理させないで遂げられる臨界点は、日々変わる。

 
 すこやかに過ごせますように。


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百合の水朝ごとに切る天よりのちから澄みたつ香り深めて

2009-02-16 08:02:50 | Weblog


 百合の花。


 毎朝の水切り。


 いたんだ茎の先端をぱちりと落とし、あたらしい水に活けてやると、ふわっと香りが濃くなる。


 あたりまえのことのふしぎさ。


 


 


 いちにち、事故なく、なだらかに過ごせますように。






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濡れてのちこころ息づく水たまりすらりとまたぐ春はあけぼの

2009-02-14 08:56:26 | Weblog
 雨上がり。春は曙。てらいなくそんなつぶやきがこぼれる。



 あたたかい陽の光、雲を追いやる。



 昨夜来の風雨をふくんだ土から、この暖かさのおかげで、たくさんの春が芽生えるだろう。

 
 どこかでは、彼岸桜なども咲いていそう。



 晴れやかなことが大好きだった清少納言、枕草子の書き出しは、ほんとにいきいきしている。

 更級日記の冒頭なども思い出す。「あづまぢのみちのはてよりもなほおくつかたにおひいでし……」

 どちらもみずみずしく、なにか、とてもきれいな音楽のテーマのよう。



 春の歌。

 メンデルスゾーンとか、唱歌の「春の小川」とか。

 そんな陽射しになりそうな。










 
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うつし置く風いろすみれ追憶のひるがへりまた春をよびこむ

2009-02-12 08:45:34 | Weblog


 パンジーを見て。


 栽培種はあまり好みではないけれど、真冬のさむさにめげず、早春のつめたい風とひかりに、はかなげなはなびら、ひらひらと踊る。


 野すみれ、つぼすみれは、まだ咲かないみたい。



 また春が来た。


 今朝は晴れ。大気も、日々うるみはじめている。


 おだやかでありますように。









 
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アルファポリス