雨に。まるで晩秋のよう。
夜明け前、昨日の雨が去って一夜、拭ったような星月夜を見た。古語では「明け暮れ」の時間とでもいうのかしら、それよりも夙(はや)い、まだ夜の名残の時間だったかも。
大気が澄んでいた。中天にオリオンかかる。その右斜め上に半月、ゆったりと光る。
今はさわやかな秋晴れの朝。
今日も無事につとめられますように。
遠くからのいろんな物音が、この季節はたかく響いて聞こえる。
大気が澄んでいた。中天にオリオンかかる。その右斜め上に半月、ゆったりと光る。
今はさわやかな秋晴れの朝。
今日も無事につとめられますように。
遠くからのいろんな物音が、この季節はたかく響いて聞こえる。
秋の夜に。
なんということもなく、きれいな言葉ならびで。
日常はなだらかに過ぎてゆく。
単調な繰り返しのなかにも、さざなみのような感情のひだが生まれ、語らう言葉にもならず、水底のさざれ石のように、記憶の底にたまってゆく。
思い出せない夢の断片のような。
そんな
しめじめとした秋雨の朝、カーテンを開けたらさっと視界を鳥影が掠めていった。
をあらな、という言葉が唐突に浮かんだので、辞書で確認したら万葉集にあった。
飾らない、また背景をいろいろと思わせぶりな歌ではあるけれど、おひとおひとによっていかようにも「自らの内側を」汲みとれる調べ。
生けるものつひには死ぬるものにあればこの世なる間は楽しくをあらな 万葉集807
なんだか、「あさきゆめみし」みたい。
今日の気候は晩秋の気配とか。すこし厚着して、またこの一日に、できることをつとめようっと
午後の陽射しはまばゆく、暑かったけれど、これも今日までとか。
滲んだ汗も、日陰に入ると暑さ退いて、触感はひいやりと変わる。
まだどこかの軒先で風鈴が鳴っている。それは、まだ涼しく耳に快い。
明日から気温が急速に下がるそう。
あたらしいことにも日々慣れて、いろんな手順やコツを覚えてゆく。
季節の変わりめ
月明かりに。
暮れ方には珊瑚色した薄月、いまはくきやかに冴えて光る。夜の大気さわやか。
つとめ終えて、今日の無事に感謝。
秋の月に。宵闇の前、ほのかな桃色をしていた。
今日も静かに終わった。こまごまとひとつづつかたづけて。
夜明け前、窓をあけたら、目の醒めるようなオリオン座が中天にかがやいていた。
秋の大気は澄みとおっていた。星々のきらめき、しいんと静かで、夜空のはしばしまで。
星のきらめきは、鈴音のよう。いつもそう思う。
そうして、それからすぐに夜明けがおとずれた。目に見えるはやさで。
見たままのこと。
もう冬の星座が準備されているのね…