雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

天体へ慕情尽きせず星は清い少年のごと聖別されむ

2009-03-31 20:17:22 | Weblog


 宇宙へ。


 星へ。


 好きな星の名前。シリウス、アルデバラン、スピカ、アルタイル、ヴェガ、アークトゥルス、プレアデス、リゲル、……etc.


 どれもすてきだ。和名や中国名もいい。あまり知らないけれど。



 なぜだろう?

 星は少年少女のイメージ。


 サン・テグジュペリのおかげかな?





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はなびらを剥くごと指のささ荒るる弥生の水はまだつめたかり

2009-03-30 21:12:16 | Weblog

 手あれの季節、そろそろ終わるかな、と思う。



 今年も、やっぱりゆびさきが痛んだ。


 
 でも、いろんなことをおぼえたし、できることも増えたし。



 ……もうじき4月。



 桜のつぼみ、くれなゐ増してほころびる。




 花を待ち、花を想う今、もう心の「お花見」がはじまっている。

 あちこちのチェリーロードを自転車で走りぬける日は、もうすぐ。



 画像は、でも薔薇。うすみどりと、淡いあわい桜いろ。



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春雨のよぎりし介護つとめ終へて水面憩へる夕凪となれ

2009-03-25 16:55:45 | Weblog


 終わった……。なにごともなかった安全に感謝。







 雨にふられて。……ところどころで、山桜、八分咲き。





 画像は「ジプシーの少女」 ルノワール。ソフトフォーカスがやさしい。


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あどけないペルシカのうへに陽(ひ)は長(た)けむ新大陸を少女歩みし

2009-03-19 08:42:24 | Weblog


 たぶん、李の花と想う。


 桃よりも、ふっさりと大輪、おもおもと、でも、かれんなくれなゐ。



 桃の花の学名は、プルヌス・ペルシカと。


 ペルシャ原産なので。

 ペルシカ。 かわいい名前。 女の子の名前みたいだ。



 
 桃やすもも、臈たけた女人というよりは、おさなげな少女のイメージ、わたしには。
 
 同じバラ科・サクラ属だけれど、桜、梅、それぞれ漂う雰囲気が違う。

 花をながめて浮かぶ映像、飽かずゆたかに。











 
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弥生朝のひかりのびゆく晶(すず)やかに走らす脚につばさはあれな

2009-03-16 08:28:43 | Weblog


 きもちのよい朝。



 今日も、無事におつとめできますように。


 いろんなことがたてこんできて、くるくるする。


 眠かったり。



 でも、自分にできるだけのことを、今日もおつとめ。



 事故がありませんように。


 晴れていると、空はやさしい。



 桜はまだかな……。







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春の枝(ゑ)に天上の純白(しろ)昇りくる恋ふてかぐはし祈りに耐へむ

2009-03-12 09:14:16 | Weblog


 白木蓮に。


 これは遠め。通りかかった山懐。


 もしかしたら辛夷かもしれない。


 マグノリア抄。早世した漫画家、花郁悠紀子さん、おもいだす。

 
 彼女が亡くなって、もう四半世紀は経つのかしら……。

























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ねむりよりめざめよ杏降りしきる春雨のあとにくちびる捺(お)して

2009-03-09 15:23:00 | Weblog


 あわただしく一日の昼がおわる。


 行ったり来たり、いくつかのケアを済ませて戻る。


 自転車で通り過ぎる庭先。木蓮、白い花がうぶげのけぶるつぼみの中からゆるやかに昇ってくる。陽だまりでは咲きあふれていたりして、一瞬見とれる。


 数日来の雨で梅はもう、散りがて。

 かわって杏の花、満開。そこかしこ。

 うすあかい花弁は、桜と梅のあはひに似るけれど、桜の華やかさ、梅のすがしさ、どちらでもなく、おっとりと。

 お能の前シテに、「里女」という役が出てくるけれど、杏の花のたたずまい、そんな感じ。

 前シテの里女は、後シテの、精霊や、貴人の変化のすがた、というのが定石。

 
 やさしくつつましく、きれいな杏。


 春さめの降る降る、これもやがて散る。


 そのすがたも、きれい。

 うすあかいはなびらが風にながれてゆく。





 
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まがなしき神の子羊つぶらかに頬触れむ春の心臓と月

2009-03-07 18:10:19 | Weblog


 外にも出よ触るるばかりに春の月





 今は四旬節。


 やがて復活祭。













       

















 
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朝の蕊にひかり触れこよすずやかに弥生の蜜は地に透きとほる

2009-03-05 09:00:18 | Weblog


 雨あがり。




 春のひかり満ちる。



 桜の開花予想はやくも。




 道をあるきながら見かける椿の花、杏の花。

 目白が花をたべる。花喰ひ鳥。

 はなびらと蕊がふるえて、小枝にぶつかりながら、ゆるやかに樹下へと散る。


 椿の蜜は甘い。ちいさいころ、ときどき、花の蜜を吸ったことも。



 春。



 今日も、すこやかにあたたかく過ごせますように。





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雪はいま遠音に去りぬたいせつな一瞬ごとのいたみを負ふて

2009-03-03 23:21:15 | Weblog

 雨は雪になり…アスファルトが濡れて光る夜景。



 眠り前に、いちにちを思う。



 いたみ……そこに自分のからだがある。




 できることは、ともかく終えた、今日も。



 明日がもうじき。






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