雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

水仙の手はたおやかに水に活けて行く年の背にその香を添へむ

2016-12-31 23:08:11 | Weblog


この一年の出来事の全てに感謝。



ささやかな星月夜ブログを訪ねてくださいましてありがとうございます。



みなさんにとって、気持ちの休まる時空であればと願います。


2017年、すこやかに佳い歳でありますように。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無垢はいと厳しき清さ少女マリアは唇締めて微笑みたまふ

2016-12-30 17:18:27 | Weblog


メムリンクの模写。


まだ途中だが、だいたいのかたちはついた。



描きながら、この聖母のモデルはどんな少女だったのだろうと想像する。


本当に初々しい顔で、じっくり見つめれば、たぶんローティーンとしか見えない。


きちっと、やや厳しいくらいに引き締めた唇のニュアンスが難しい。


原作は、それでいて可愛らしく気品あふれる。





今日は、わたしの51歳の誕生日。


わたしのマリアは、原画より、少し大人びた顔になった。



感謝。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星明かりひとの歩みを映す君は旅行く果ての優しい両手

2016-12-28 20:46:12 | Weblog


星明かりに。


今日は床の間にお正月の花を活けた。



良い日だった。



神に感謝。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母てふ字は不可思議な鏡今の我は軽々と保つさやかな微笑(ゑま)ひ

2016-12-27 21:46:39 | Weblog


母は、昔わたしに重かった。

確か、『母が重くてたまらない』という著作もあった。

わたしはそれに共感した記憶がある。


若さを過ぎ、晩年を見通す年齢に差し掛かり、さらに数年前から母が病んだためもあり、わたしと彼女の関係は変化したようだ。


たぶん、彼女もわたしも、自分たちの現世に生きる時間の残りを測る切なさを知ったためだと思う。


その点では、子ナシのわたしのほうが、母親よりも達観が早かったことになる。


晩年は人生の集大成であり、人格の凝縮が往々にして表現される。


すこやかに、つつましく、丁寧に。


美しい感情を保って年齢を重ねたいものだ。


自分の描く作品は、内面のひとつのバロメーターだ。


メムリンクは難しい。


気高さと初々しさ。

陰翳の細かさ。


永遠への希求。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星空にこの日を尋ね何があったか忘れたときも母に感謝す

2016-12-26 22:13:55 | Weblog


いつか仰ぐ未来の星空に。







良い日だった。


神と母に感謝。












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖夜今おさなごありてうつしよは君の手を待つそのやはらかき手

2016-12-25 21:44:36 | Weblog


聖夜に


ミサにあずかり、静かなクリスマス。



メムリンクは難しく、なんども描きなおし。


ようやく洗練された顔ができそう。



ほんのすこしの迷いで、グロテスクになってしまう。



急がず、丁寧に、すばやく描こう。




やはり人物画は顔が命。


感謝とともに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀河よありふれた果てに想ふことは地にきらめきと愛を降らせよ

2016-12-24 22:44:58 | Weblog



クリスマスイヴに。



午後から鋸南金谷美術館に出かけた。







夕方から近所のオステリアベッカフィーコでクリスマスのディナーを楽しむ。若いシェフとマダムの手になる丁寧で美味しいイタリア料理をいただく。










良いイヴだった。



神に感謝。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風の問ふ最中に抜ける扉あらむか聖母は今も褪せぬうつそみ

2016-12-23 17:46:14 | Weblog


風が強い。


ハンス・メムリンクの聖母子を描き始めた。

15世紀後半の傑作を、自分の拙く荒いペンで映しながら、原画の晴れやかな美しさにたびたび吐息をつく。


ほんの僅かな迷いで、処女と赤子の面相が変わる。



画工は祈りのようにイコンを描いたのだから、わたしの時間とは、密度がまるで違う。



急がず、少しずつ描こう。ラファエルロに向かい合うときに似た難しさをかんじている。


今、わたしは制作から数百年の歳月を経ても色褪せぬ奇跡を見ている。

無原罪の優雅とは。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ECCE HOMO この人を見よ

2016-12-23 09:31:39 | Weblog


擱筆





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の海の風やはらかき彼方には今ここになき光の見ゆる

2016-12-22 17:34:13 | Weblog


冬の海に。


曇っていたが、西の空にはわずかな明かりが射していた。天気は下り坂の様子。


風邪の治りかけで、寝たり起きたりしながらペン画を描く。



原画は15世紀後半作者不詳の油彩。





白衣の襞など、中世の名残で硬い表現だが、それも素朴で魅力的だ。

キリストの引き締まった口元に、見事な精神性が現れている。



クリスマスまでにはしあがりそうな速度。


風邪も治るといい。



感謝。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス