雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

「鬼の休日」   玲瓏89号 日高菊雄さんの連作、デッサンなど

2015-05-30 08:35:07 | Weblog
  

 形ある人こそ見えね花の香の仙女の影を踏みし没日

 万雷に七夕竹の荒るるひまふたつの星はひめごとに消ゆ

 ややもせば後れ先立つ風の間に見ぬ恋やるかたもなくうたふかなしき

 いろもまた恋にかあらむ朱の実をくはへうつろな鬼の休日

 バローロとグレゴリオ聖歌にうべなひしあらたまの春誰も知らえず

 なやらひのはての真闇に澄みわたるぬばたまの淵星の香の晶

 花さやぐわれの念ひにひだる神放ちてゆゆし鬼に豆打つ

 けふの曲(わだ)流砂の上の虚貝(うつせがひ)ゆふぐれどきの死者の仮りそめ




 日高さんが玲瓏に寄稿された題詠「鬼の休日」20首のなかから、ランダムに選ばせていただいた。


 ……………☆………

 
 先日に重ねて、こちらから日本画風のコンテデッサンをまたいただく。洋画クロッキーとは肌合いが異なり、モデルの柔和な表情も印象的。

 どれもこれも、拙著のお返しにはあまりに価高い品々で、ただもう丁寧に部屋に飾らせていただきました。


 裸婦デッサンのコピーも添えてくださったので、それも紹介する。日高さんの楷書の筆のうなりには眼をみはったが、コピーのデッサン、クロッキーいずれも、モデルの量感をずかりと大胆な線で捉えていらっしゃる。



 ありがとうございました。



 
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雨の華触るるともなく歌ふいま還らぬ時間となるをいとしむ

2015-05-29 18:09:51 | Weblog


 紫陽花に。






 道すがら、いろとりどりの紫陽花の彩が増す。雨もよい、しっとりとほんとうにきれいだ。








 このごろ連続してユーチューブに自分の動画をアップしている。チェロ、三味線、そして語り。



 完成されたものではなく、台詞を間違えていたり、演奏ではところどころ、たどたどしかったりするのは重々承知だ。


 自慢のためにアップしているのではなく、自己表現の手段と考えている。

 このさまざまなメチエを総合的に包み込んだものが、7月の長い一人芝居「吸血鬼カーミラ」になる、と。


 世界一長いかもしれない一人芝居云々、と惹句を書いたが、それも傲慢とは思っていない。

 物理的に相当に長く、また弾き語り、自作自演としてもuniqueな芝居であることは事実なのだから、そこにある500円硬貨を五百円と言っているだけのことだと思っている。


 正直なことを言えば、お稽古のたびに、わたしはいつもある畏敬の念にとらわれている。


 ナタリア・マカロワは、わたしにとってプリセツカヤと並んで最も尊敬するアーティストだが、はっきり断言している。

 「インスピレーションは教えることができない」


 そのインスピレーションがどこからくるのか、どうやってお客様をたのしませる恍惚感に昇華されるのか、わたしにはもちろん説明できないし、ただひたすら内的に謙虚であろうとしている。


 失笑をかうかもしれないが、祈るような気持ちで、いつも演奏し、台詞稽古をしている。


 自分の能力、才能だなんてうぬぼれたとたんに、インスピレーションは涸れてしまうのではないか、と。




 長いこと、山口椿、という異色のアルティザンに守られてきたおかげで、わたしには着色というものがたぶん、世間普通のパフォーマーより少ないと思う。良くも悪くも。


 謙虚であろうと思っている。しかし成し遂げたいくつかのことについては、自信をもって提示したい。



 師匠としての山口椿は私だけではなく、弟子たちに、決して自分を誇ってはいけない、と教えていたと思う。私の知る範囲では。



 過不足のない物量としての「……かもしれない」は考え抜いた、アイキャッチだが、奢りの言葉ではない。



 妙な卑下は、私などの場合、舞台を卑しめるだけだろうと思う。


 






 
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海の器の響みに冴えし朱鷺色のはたてに一樹いつ知らに映え

2015-05-28 12:01:31 | Weblog
 歌は 画家で歌人の日高菊雄さんからの献歌。


 この方から拙著「海の器」についての文章をいただいた。眼もあやな達意の美文で称賛してくださったので、批評と申し上げるのも面映ゆい。いろいろ自作の未成熟を、最初の擱筆から二十年抱き続けたわたしは、さすがに自惚れなくわかっているので、学識ある先達のご高評をありがたく拝する。


 フェイスブックのほうには、日高さんのクロッキーデッサンと、油彩のカードも掲載した。こちらでは、彼の闊達な楷書をお便りとあわせて掲載する。


 日高さんとは短歌結社玲瓏を通じて知己をいただき、歌をめぐって交流している。清談、というのはこういうものかな、などと教養と技芸すぐれた方のお話を興味深く、いつも拝聴している。













 書は、以前教員をなさっていたころ、お手本に書いたものとおっしゃった。日展で特選におなりになった才能とか。


 時折お便りしながら、こちらはまったく自己流手習なので、日高さんのような栖骨法ただしい方に相対すると、恥ずかしいかぎりだ。






 御縁と感謝しつつ、読者の方にもご覧いただきたいと思いまして。
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六月の水に近づく陽のまばゆしそこに見えねどすれちがふひと

2015-05-25 16:33:47 | Weblog



 初夏の光に。もしかしたら、五月の、梅雨入り前のこの季節がいちばんわたしは好きかもしれない。



 


 カフカ「城」の最初の顔合わせと立ち稽古が昨日新宿で。










 とてもおもしろかった。これから様々なキャラクターのセッションで、ひとつの舞台幻想が建築されてゆく。
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夏の汗さやかと思ふ襟開けて声を追ひ越し駆けてゆく子は

2015-05-21 16:55:30 | Weblog


  初夏に。





  これからチェロを弾く。ほんのちょっとでも毎日弾く。









 夕飯は、春巻ピザの予定。明るい一日だった。初夏の光と風がいたるところにあふれている。







 感謝。
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カフカ 「城」

2015-05-20 15:06:01 | Weblog

 御縁をいただいて、フランツ・カフカの前衛劇「城」に出演いたします。

 総合監督、脚本は painterkuroさん。

 彼のプロフィール/美術家、脚本家、渋谷アップリンクで脚本家演出家として不定期の公演。

 ライブイベントは桜井芳樹(ロンサムストリングス他)さんや、坂本弘道(チェロ奏者、パスカルズ他)さん、メルテンさん(fox capture plan jabberloop)などと。

 時代劇監督井上泰治監督のロビー展示。舞台美術はニールサイモン「映画に出たい」など。

 5月30日~31日、渋谷伝承ホール舞台「たからモノ。」宣伝美術担当。


 
 共演者は以下のとおり、個性的な顔ぶれで。クロさんとパンチョ目黒さんの画像も。
   


 




 
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虹の球かかへてほのかに汗ばめる梔子ひたひた雨を優しむ

2015-05-19 17:56:10 | Weblog


 いろいろな水玉に。




 ことしの梅雨ははやいみたいだ。道をあるくと、湿気を含んだ風にそこはかとなく、クチナシが匂う。












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紫陽花の雨いろまとふ想ふこと水彩にして余白多しよ

2015-05-17 04:47:33 | Weblog



 紫陽花に。すこし早いけれど。




 夜明けもだいぶ前に目が覚めて。小鳥のさえずりが聞こえる。



 今日はお休み。ゆっくりしよう。










 感謝。











 
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霧雨にふるき祈りを包むごと薔薇そこにある人に母あり

2015-05-16 11:26:56 | Weblog
雨と薔薇。


しばらく内面に集中しようと思いながら、それでも世間の激動に、目が向く。






今日も丁寧に^ - ^
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朝涼むうすぎぬにして明け放つ窓には自在の夏空のある

2015-05-15 08:48:41 | Weblog
朝に


今日も今日を大切に。

ここ数年、毎日丁寧に過ごせている。年齢を重ねたせいか、ものごとが、だいたいすっきり見える。

自分の立ち位置も。


今は、いつも二度とかえらない風景の中にある。

みなさんよい一日を!(-_^)

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アルファポリス