過ぎはてし時間ののちに静もりぬ見残す薔薇はしなやかに散る

　　　

　薔薇の季節。


　そしてはらはらと散っている。


　五月の薔薇。あちこちの生垣で、さかりと散華がいっしょに。




















　
　



　

さびしさもいずれ星の座貝の殻耳寄する波も恋ふてはならぬ

　夕暮れに。


　そういえば、このごろ海岸をみていない。


　初夏の海はきれいだろうに……。



　夜明け前とゆうぐれの海が好きで、薄明かりの時間をよく歩いたっけ。


　桜貝をひろったのは……。






　昔なじみの友人から、静岡の新茶が届いた。彼女も十年以上のおつきあい。

　紆余のなかで、離れてしまったひとと、ふとネットを通じて再会したりする。

　読んでくださってありがとう。

　
　詠うことは、もとより半分以上ファンタジーの星月夜日記。


　リアルタイムのリフレッシュとして眺めてくださると、うれしいな。




　

　

ひらきゆく蕊のまはりに静かなる波紋光りぬ風に洗はれ

　朝の光に。