雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

紫陽花に遠音聴く雨ふんわりと髪を包んで虹の感触

2010-05-29 13:14:25 | Weblog
 雨もよい。




 やがて梅雨。








 このちいさなブログをたびたびたずねてくださる方、ありがとうございます。

 ここしばらく日々あわただしくなります。それで、星月夜は、すこし間遠な更新に。




 
 もうじき梅雨ですね。



 お元気にお過ごしください。










 
 
 
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まなざしはゆめも触れざれ濁るもの羊水のごと血のあたたかく

2010-05-25 19:11:26 | Weblog


 過ぎ行くさまざま。ひとごころに、ふっと。















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風景はつかのま瞬き離れゆくやがて水辺もひかる黄昏

2010-05-25 18:40:51 | Weblog


 夏のたそがれ。










  きれいな風が吹いていた、一日。







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紫陽花の蛍のように街に灯るさびしさを帆に海かもしれない

2010-05-24 19:34:26 | Weblog

 雨、雨。一日じゅう。




 ここは紫陽花で有名な街。あちらこちらの古寺名刹、紫陽花を丹精する。


 あと十日もすれば、街のそこらじゅうに、いろんな種類の紫陽花がひらく。



 帰りがけにみかけた、紫陽花の莟は、まだあおじろく、蛍のように華奢だった。




 稲村ガ崎に近い成就院に、以前はよく紫陽花を見に行った。ちょっと遠出の散歩コースだったので。



 お寺さんに続く石段を、ずっと登ると、急に視界がひらけ、花群れのむこうに、相模灘がはろばろとひろがってはれやかだった。


 紫陽花は静かな花と思う。梅雨の時期に咲くからかな?


 梅雨入りとともに盛りになって、雨季のおわりには、いっしょに衰える。


 たくさんのひとが、雨の季節にも、紫陽花を目当てに訪れる。



 薔薇といい、紫陽花といい、見るひとそれぞれに、さまざまな想いをかきたてる。



 海へ向かうひとも。

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雨のほとり耳ひたひたとたんぽぽの綿毛しぼんで誰も知らない

2010-05-23 21:44:00 | Weblog


 雨に。




 軒をつたう、したたる雨音が、なにかつぶやいているように聞こえる。




 明日も大雨みたい。










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カノンまた花籠揺する色褪せぬおさなさのまま追憶めぐる

2010-05-23 12:20:53 | Weblog


 昨夜、帰りがけに立ち寄った喫茶店で、パッヘルベルのカノンが流れていた。



 ずいぶん長い間、そこでぼんやりしていたのだけれど、CDなのか、十何分おきかに、カノンが繰り返された。


 カノン以外の曲も、たぶんバロックの癒し系音楽だったので、おなじ旋律を何度聴いても耳ざわりでなく、飽かずめぐってくるテーマを聴きながら、眠いような、またふいに感覚の(記憶)のどこかに音符が触って、はっと驚くような印象に揺られていた。

 
 こういう音楽を、もしかしたらイノセンスっていうのかな?


 リナシメントや、それ以前の吟遊詩人たちが奏でたリュート音楽も、たとえれば、そよ風に触れて音符がかるく散ってしまいそうな、そぼくな旋律だったっけ。



 なにを思い出すわけでもなく……何の情景でもなく、こころよい反復に、ただ揺られていた。……何時間も。


 
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陽(ひ)に晒すきんいろ汗まで風になるケアにたしかな声を選びつ

2010-05-21 18:29:58 | Weblog
 夏日。




 きれいな太陽、じりじりと照りつける。歩けば汗ばむ。


 街路樹の若葉を、あかるい五月の風が吹きぬけた。



 さやさや。






 利用者さんと話すとき、声のトーンに気をくばる。大声と言うのではないけれど、聴き取りやすく発音して、その速度は、早すぎず、また遅くもないように、と。


 この仕事を始めたころは、適切な声の調子がわからず、困惑したっけ。

 
 

 今は、初対面の方でも、にこにこと話せる。はっきりとした声で。

 自分ではそう思っている。聴き取りにくい声にならないように、その都度注意して。



 ささやき声が好きなんだけれど、声は、言葉よりも、感情がこもるから、いろんなシチュエーションで、受容的な心であろうとしている、と思う。

 この方は、なにを望んでいるのかな?

 
 どのくらいが、この方にとって、適切かな?



 自問しながら、ばたばたと働いた、今日も。







 
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さえずりは空一直線に生(あ)るるごと初夏(はつなつ)の声森に響くよ

2010-05-20 18:40:25 | Weblog

 午後、丘ひとつ、ふたつぬけて、雨あがり。


 降るかな、と危ぶんだ雨にも遭わず、大気は気持ちよく潤んで。




 ちいさな森かげの道、ふいに目のさめる(?)ような鶯の声。朗々とうたう。


 昨日耳を傾けたのは、アンドレア・ボチェッリのアリアだったっけ。



 小鳥たちの声は曇りない。ボチェッリの張りのあるテノールも。





 森の木々にかるい谺を呼んで、うぐいす、どこへ飛んでいったのかしら。






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蘂濡らし薔薇の霧雨含むごとほのかに告げぬ愛(かな)しみ光る

2010-05-20 13:04:21 | Weblog


 霧雨と薔薇の生垣をみて。







 はなびらにしたたる水滴が、うっすらと明るむ空に映ってきれいだった。





 夜には、また本降りだとか。




 



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海にしずむ追憶明日は波となる対話すくへば風を聴くごと

2010-05-19 18:51:14 | Weblog


 城ヶ島に午後。





 雨の磯。由比ガ浜とは風も、海のいろもちがっていた。




 海風がつよくふきつけ、かたはらを歩いていた人の傘が、骨ごとうらがえって飛んでゆきそうだった。




 岩場がちの海岸の海の色は、浅瀬ではすこし鉱物質のつめたい碧いろに見えた。くだけちる波頭はこきざみに白かった。













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アルファポリス