天気が良かったので、母と昇仙峡へ行った。
まだゴールデンウィーク前なので人出少なく、若葉ひろがる風景が爽やかだった。
車中、母とご先祖様のあれこれを話した。
初めて聞いた母方の遠祖が酒井松平ならば、私には千姫やお市の方の遺伝子も入り込んでいるというわけ。織田家、浅井家、徳川家。
今まで歴史小説上の、現実とは遠い主人公たちが、自分のご先祖様なんて不思議だ。
そういえば、お市の方は夢に出てきたことがある。
私がそう言うと、母はただ笑っていた。
新緑がまぶしい青空だった。
そして、また絵を描き始めた。洗礼者ヨハネ。
アンドレア・デル・サルト。
作品に、どこかミケランジェロに似た風情のある、彼の血液型ははたぶん0型だろう。ミケランジェロより優しい感じだが。