雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

金銀の魚ゆめみる夜の街にわたしも流体風に浮かべる

2008-07-31 21:14:44 | Weblog
 宵闇の市街をながめて。



 輪郭を夜に沈めたおぼろな街明かり、ゆれゆれてきらめく。


 風涼しく。一日の疲れが流れていった。





 一日がひとつの死生。そう思って、ほっと一息。


 できたこと、できなかったこと。ちょっとずつ直してゆこう。









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静寂の声満つ海にうつそみをからりと置いて水に戻らむ

2008-07-31 14:01:40 | Weblog


 夏の海に。














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腕(かひな)伸べて沈黙を手を青空に放たむ鳥は逆光に飛ぶ

2008-07-31 13:55:00 | Weblog

 空に。












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耀きの海へなびかふいっさいは置き去りにせよ真夏が呼びぬ

2008-07-31 13:51:01 | Weblog


 夏の海へ。




  










 海へと。




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西風よいづこへ向かふなだらかに夏草吹けば廃墟の光

2008-07-31 13:21:11 | Weblog


 まひるに。


 とおりすがりの。















 











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風のまま憩ひぬ芙蓉のかげ揺れて匂ひも知らず去りし淡紅(とき)いろ

2008-07-31 08:35:50 | Weblog

 芙蓉に。


 ハイビスカスの仲間なのに、いかにも和風に華奢。


 匂いがしない。ただひらひらと風にうすいはなびらを揺らす。


 


 ふっと眼がとまって、でもそのまますれちがってゆく季節さまざま。


 女郎花月も今日でおしまい。































 




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膝のうへに食器眠らす洗ひ髪の濡れたるままに羊つなぎぬ

2008-07-30 20:48:28 | Weblog


 夜。


 フランシス・ジャムから。



 


 



 




 
















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花帯のきらきら揺るる祭りの夜金魚すくひは姉をさらひぬ

2008-07-30 17:42:07 | Weblog


 暑中見舞い。あれれ、飛び出す絵本みたい。


 この彼女も、もう十年ごしの行き来になる。


 音楽仲間。作曲家。きれいな音楽をつくる女人。


 初めて会ったのは椿の会で。


 人形のように整った美貌。素性を聴いたら、音楽学校を出た後、変転して今はモデルさんという。


 某モデルクラブ№1.なるほどね、当然だわ。恋月姫さんのお人形みたい。


 
 椿さんのファンで、それから、わたしの歌が好きだと言ってくれた。


 そのころから、ちょっとずつは詠っていたのだけれど。今のようではなかった。


 何度か彼女をムーヴメントに、共演を計画したのだけれど、実現しなかった。


 彼女もフォーレをこよなく愛していたから、話が会った。

 
 たまにやりとり。

 つかず離れず。忘れた頃に舞い込むきれいな手紙、はがき。







 夏祭りがあちこちで。

 ちいさい頃、従姉に手をひかれて夜祭を遊びあるいた懐かしい記憶。


 花火。



 金魚すくいの人だかりのなかで、従姉とはぐれて半べそになったのも、今ではやさしい絵本のひとこまみたいに思いだせる。



 雛罌粟さん、とわたしが呼んでいる友人からの暑中見舞いがひらいた追憶。

 今はジャズと和声の勉強に夢中とか。






 
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路面より熱風なぶる若かりし死生彫るごと朱なる夏濃き

2008-07-30 08:17:02 | Weblog

 夏の頂点が、この日々。


 毎日酷暑のなかにとびだしてゆく。


 梅雨明け以後の夏ばても乗り切ったかな。



 今日もいそがしい。


 熱帯の季節、花々も原色がきれいに見える。


















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ルクレツィア虚像詠へば中世の血は青かりし熱帯夜かな

2008-07-29 20:14:04 | Weblog


 マリーア・ベロンチの『ルクレツィア・ボルジア』

 好きだった作家。女性の視点で歴史をクールに眺めとおす視線、こころよかった。


 この本も面白くて、何度も読んだ。ルネサンスが好きだったせいもある。


 実像と虚像。悪名たかいボルジア家の美女。


 じっさいのルクレツィアは、ナイーブで福祉に関心のある公妃だったとか。


 家族が凄すぎたのよね……。


 織田信長の妹みたいな境遇かな。


 今夜も熱い、なぜだかふいに彼女を思い出した。















 
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アルファポリス