雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

少女たちは鳥に近づく天の川に雪ふらしつつ夏の来るらし

2008-05-31 21:07:07 | Weblog





 まだ星は見えないけれど。


 夏の銀河に。














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撫で肩のうつつただよひ髪あらふ月のひかりもひとり見る夜

2008-05-31 18:37:20 | Weblog


 徒然草の。



 うろおぼえだけれど「九月二十日の頃」

 
 夜中に、たぶん愛人を見送った女人、そのあとも、妻戸をすこしあけて、ひとりで残りの月をながめていたというくだり。


 月を眺める彼女の余韻を、兼好さん、愛でていた。


 日本の古典文学、月を眺める、という記述がたくさんある。


 それぞれが、どんな思いを託したんだろう。


 ぬばたま、という枕詞。


 月、夜、髪、黒などにかかる。


 つややかな言葉の親和。











 
 



 
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こひびとに雨霧の空ほぐれ落つたそがれの距離たとへば骨まで

2008-05-31 16:56:58 | Weblog

 霧雨。風が吹いて斜めの雨脚。


 傘をさしてもそこはかとなく濡れ、ささなければ、なおつめたい。


 厚い雲の動きがはやい。


 雨雲がそのまま地上に降りてきたような大気。














 


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薄明にひらくまなざし雨を満たす朝の器は静かに光る

2008-05-31 08:14:49 | Weblog


 朝。


 サラダボールの光。ほのにぶくすきとおる。


 つめたい雨。でも、すっきりと今日も過ごしたい。








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Yesterday言葉のはしより迷い出て帰らぬ時間がみんないとしい

2008-05-30 20:01:02 | Weblog


 あの名曲に。



























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凪いろのかはたれはひとり身を伸べて魚の尾など撫づるまないた

2008-05-30 18:31:20 | Weblog

 暮れ方に。








 




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塩ふくむ弾力保(も)てり飼ひならす夏の衣紋はそびやかに抜く

2008-05-30 16:33:46 | Weblog


 ひんやりと一日が過ぎようとしている。


 放心すると詠いたくなる。そうして気持ちが、次の節めへときりかわる。



 やがて玲瓏の歌会。その日は晴れるらしい。


 夏の着物でいこうか。

 六月は、きめごとではまだ単の季節だけれど、天気によってはわたしはさっさと絽を着てしまう。


 お能を観るとき、それから歌会と、これは和服でいきたいところ。


 緊張するわけではないけれど。


 和服の好みと、短歌についての定型志向、つながっているかもしれない。


 それにしてもいそがしい日々。

 わたしのこころがけ次第で、日常のなかから、いろんなことが学べる、という。














 
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うたかたの空気そよがす蜻蛉を聴くべし夏こそ彼は青き精霊

2008-05-30 12:46:24 | Weblog


 ウスバカゲロウ。


 その羽のようないろの霧雨が降っていた朝。














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湖水映すあかるさのみを眸(め)に湛へほの濁る日々もいずれみなもと

2008-05-30 08:30:59 | Weblog


 銀鼠いろの空。


 雲がしめってうすにごる。


 水をふくんだ大気はつめたい。


 日々……眼に見えない水流のなかを生きるわたしたち。


 静かな。







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首さらし夜ごとうち臥す凪といふ無風のどこに我を収めむ

2008-05-29 22:26:52 | Weblog


 静かな夜。



 雨音が消えた。



 










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アルファポリス