雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

朝の陽の陶器のごとく浸みとほる四肢それぞれも秋の一部と

2013-09-28 10:58:03 | Weblog


  秋晴れに。










 



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雨の音を葡萄に享けぬ耳濡らし秋の光と雫したたる

2013-09-25 13:58:08 | Weblog


 雨と葡萄に

























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月の帆のなほ水に眠るまひるまの渚は私揺られつつ行く

2013-09-19 08:36:35 | Weblog


  朝の月に。









 今夜は中秋。日中日本晴れだそうだから、夜には名月が見られそう。









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うす濁る声を聴きつつ繰り返し距離を思ひぬ母とわたしの

2013-09-18 18:46:04 | Weblog


 実家から桃が届いた。敬老の日に花籠を贈ったので、そのお返しだろう。

 りっぱな桃。そんなに気を使わなくてもいいのに、と思っていたら、昼間母から葉書。

 きちんとした楷書で「ありがとう」としたためてある。筆跡にみずみずしさが戻っていることに安心。


 贈った花籠で「心が明るくなるね」と書いてくれた。


 その一言がうれしい。

 数日、彼女は風邪気味らしい。そんな体調の中で、果物を送ってくれたのか、とほろりとする。


 


 夏と秋のさかいめの一日。風足が午前と午後で変わって行った。







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水の鳴る鼓膜ゆたかに海へ向く青年よ汝(な)の神話目覚めよ

2013-09-16 11:02:58 | Weblog


 嵐に。











 なんとなく、シェークスピアの「テンペスト」を思い出して。
















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金銀の鶴を折るごと秋雨の音しのびかに包む(言はない)

2013-09-11 09:06:34 | Weblog



  さまざまな季節のめぐり。



  雨の音。











 今日一日、丁寧に過ごせますように。



















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華の毬きらきら踊れ母の手よめぐる迷宮我と遊ばむ

2013-09-09 11:05:21 | Weblog


  十月にまたひとり語りをいたします。


  今回はお三味線との奏きがたりで、泉鏡花『草迷宮』です。

  
  
 細棹ひとり語り『草迷宮』

    向こうの小沢に蛇(じゃ)が立って、
    八幡長者のおと娘、
    よくも立ったり、巧んだり、
    手には二本の珠を持ち、
    足には黄金の靴をはき、
    ああよべ、こうよべといいながら、
    山くれ野くれ行ったれば……

 亡き母を恋いつつ、逗子海岸の化け物屋敷に迷い込んだ少年葉越明。
 
 物語を紡ぐ幻想はきらびやかな手毬歌、美女と妖怪、そこかしこにいろとりどりの球体幻 想の乱舞。
 
 「一木一草に鬼神力と観音力ともに相宿る」と観じていた鏡花の華麗な汎神世界を、
 ゆるやかな細棹の調べに乗せて、雪香が語ります。

   10月19日(土) 17:00~  2000円(葡萄酒一献)

   10月20日(日) 15:00~  2000円(葡萄酒一献)

  いずれも予約問い合わせはラトゥリエに(03-3486ー5343)

  


 
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蝉の羽(は)の薄青きまで風の透る秋のけはひよ手白くなりぬ

2013-09-07 10:22:28 | Weblog


 夏の終わりに




 






















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まろやかに言葉を超ゆる営みを眺むる手にぞ小鳥添ひ来る

2013-09-05 18:18:15 | Weblog


 小鳥は、こちらの心の動きに敏感だ。いっしょに暮らして実感する。




 たぶん動物たちはみんなそうなんだろう。



 今年の秋は、いろんな分野の本をたくさん読もうと思う。



 書かれていることの向こう側を想像しながら読むと、読後感がたっぷりする。
 そういうときに限って、感想はすぐさままとまらない。時間の変化とともに、色合いは変化してゆく。


 だから、速読というのは、ちょっと苦手。


 読書の秋にしよう。


 
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夏の蔭さざめき揺るるこの森は海を呼び込む君ぞ恋しき

2013-09-03 08:54:17 | Weblog

 森と海、夏を送る恋歌として。




 八月の末に、ミクシイで知り合ったたまちゃんが鎌倉に遊びにきてくれた。


 鎌倉文学館、長谷寺、大仏などをゆっくり歩き、いろんな話をした。


 

 文学館の庭園は緑陰がすばらしく、真夏の陽射しと初秋の蔭と、潮風の気配がいりまじり、とても気持ちが良かった。

 正面からは由比ガ浜の入り江がひろがる。

 風の荒さに、波の刻み目もとがり、白く際立っていた。


 その木洩れ日をあおぎながら、想ったこと。もちろん、架空のことだけれど。




 今年も暑かった。



 異常気象による惨事のニュースは、各地に多い。


 被災された方々の回復を願います。



 

 画像は大仏で。


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