雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

膝抱へ少女のしぐさ真似るごと我もふたひら羽化始まりぬ

2023-11-27 20:36:00 | Weblog

 ふと。

 



 暖かくて、おだやか。良い日だった。


 愛と感謝。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月あかり我は楽器となりなまし音の際まで純粋にして

2023-11-26 20:00:00 | Weblog

 冬の月に。

 


 朝は雨もよいで寒い日だった。

 午後から晴れて、今はくきやかな半月。


 良い日だった。


 愛と感謝。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星空よ那由多の時を経めぐりて今そばに在る人きらめきぬ

2023-11-25 23:31:00 | Weblog

 星々に。


 



 いっきに冷え込んだものの、今日は風も止み、おだやかな日だった。

 愛と感謝。




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まばゆしや冬への斜(なだ)りうつそみの脆きをひろげこの音を聞けば

2023-11-24 20:18:00 | Weblog

 冬のひかりに。

 



 一日中、風が強かった。

 海沿いの館山で聞く風音は、内陸ならばまるで嵐のきざしかのように、常時、激しい。

 その風音は、時々、心の片隅の、何かの記憶に触れて、自分でも不透明なままに放置していた部分を、いきなり掴まれ、風の激しさで、揺さぶられるかのようだ。
 
 心をシャッフルするすばらしい風の響き。

 愛と感謝。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬戯(ざ)れに互(かた)みの追憶ひそませて雲間の光に身を委ねたり

2023-11-23 15:13:00 | Weblog

 冬のひかりに。

 今日は館山市の民謡大会だった。

 





 
 庶民の素朴な情感と願いに満ちた歌の数々、節回し、三味線の響に包まれた、贅沢な時間だった。


 午後から風が吹き始めた。


 良い日を過ごしている。


 愛と感謝。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天窓に花綵めぐる長き午後宴は君の脳(なづき)にありき

2023-11-22 18:35:00 | Weblog

 午後に。


 



 小春日和、暖かく、気持ちの良い日だった。

 愛と感謝。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

膝並べて白い殻割るほろほろと君と命を分け合ふ食卓

2023-11-21 20:23:00 | Weblog

 ゆでたまごに。

 



 今日も暖かくて良い日だった。


 愛と感謝。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うつそみのもろさ温め君と逢ふいたはりながらこの須臾うつくし

2023-11-20 20:41:00 | Weblog

 冬の夜空に。

 



 家族の通院に付き添い、一日のおおかたが過ぎた。

 小春日和の良い日だった。


 愛と感謝。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕凪に富士潤へり天上のあかるさのまま渚も暮れぬ

2023-11-19 22:11:00 | Weblog

 昨日の強風はやみ、とても暖かい日だった。

 ほれぼれするようにダイナミックな夕凪の海辺。

 

















 山梨県から眺める富士の裏側。

 この房総半島に住むことになるとは、夢にも想像していなかった。

 良い日だった。

 愛と感謝。

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

潮満ちて西風来たりつよづよと赤き日没街をひしぎぬ

2023-11-18 20:11:00 | Weblog

 一日、大風が吹きつけた。

 今日は午前、午後、市内まで外出したのだが、どちらもちょうど満ち潮の時間で,北条海岸は埠頭や護岸まで強風とともに、大きな潮が圧していた。そのゆたかな波と風の姿はは、内陸育ちの私には、畏怖を感じるほどの勢いだ。

 生まれ故郷の山梨にも八ヶ岳颪が吹き荒ぶ。けれども海岸沿いを走る車が、横殴りの風に揺さぶられるほどの力はない。

 また、長年人生を過ごした鎌倉、由比ヶ浜の入江にも、日常で、このような荒々しくも美しい満ち潮の景色はなかった。

 押し寄せよせる果てしない海水。

 せめぎ合う風と波と砂。

 この力の巨大さは、私たち人間の矮小を思い知らせる。やがて誰もが、この波に、水に
砂に、風に、還ってゆく。遠からず。

 


 
 天から与えられた有限の時の流れを旅してゆく私たち。

 風は強かったけれど、穏やかな良い日だった。夕方、日没が赤く、美しかった。


 愛と感謝。



 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス