雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

めんどうな言いわけぬきで愛してねもうそれだけでGood Day Sunshine

2008-02-29 21:23:16 | Weblog


 Paul・McCARTNEYを聴いて。

 屈折はいやだなあ。







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ひそやかに湛へむ涙はゆるやかな血にぬくもりて春を潤す

2008-02-29 17:38:29 | Weblog
 今日の最高気温は15℃とか。桜開花すんぜん?くらいかしら。

 段葛からすこし昇ったさかみちで、紺色の大島紬を着た女人を見た。

 ショールも道行きも纏わず、うなじもあらわなすっきりと長着姿。

 さわやかでした。


 明日は何を着ようか、と迷っていたところ。地方だから、目立つ必要はないのだけれど、あまり地味でも……とつおいつ。

 白鳥さんとは初対面なので、彼女の衣装がわからない。いずれこのひとが華なのだから、三味線弾きは、なんでもいいかといえばそうとも言えない。

 マチネでも、ひとさまの前にでるときは、やわらかものを選ぶのが常。

 でも、今日の大島の女人のきりとした着付け姿は美しく見えた。

 ふと、塩沢紬が着たくなる。藍染。帯と半襟ですこし明るさを出そうか。

 和服を着ると、しぜんに背筋がのびる。

 ……それが紬ならなおさら。



 


 十字架の道行き第四回。

 キリストの苦痛を目の当たりにして、ふたりのマリアは、一瞬でも顔をそむけたいと思ったことはなかったんだろうか。

 自分の心の痛みにたえかねて。

 踏みとどまった女人たち。



 



 
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まさやかに朝蕊ひらく指しづかに時間の風をほぐし始めぬ

2008-02-29 09:50:01 | Weblog


 フォーレ、Sicilienneに。


 今日も、一日静かに過ごしたい。

 心の中を水のように澄ませて。

 
 糸をつむぐような、めぐりめぐる時の流れ。









 
 
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なつかしむ翳りも見えぬただはるかざわめくばかり  海のこころよ

2008-02-28 21:45:57 | Weblog

 また、海に








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まばゆさに潮騒透けるはてどこかたどりついたらそこがあなたか

2008-02-28 21:10:18 | Weblog

 海に
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魚の血尻尾のごときくろかみも聖なる春も冷たくすべる

2008-02-28 19:09:57 | Weblog

 葉山県立美術館へ、すてきな女友達と、おでかけ。

 「誌上のユートピア展」

 見ごたえがありました。ヨーロッパと日本とあわせた内容豊富な展示です。

 海沿いのまあたらしい美術館はロケーションもひろやかで、陽光と潮の香りが、たっぷりとした空間いちめんに、あふれる。

 明治の雑誌「明星」などもたくさんあり、その11号のひらかれた頁に、「ゆふちどり」のペンネームで石上露子の歌などを見て、感慨ふかく。

 
 一番興味深かったのは、20世紀初頭、ウィーンで発行された「VER SUNGUM/聖なる春」という正方形の雑誌。

 グスタフ・クリムトの挿絵が濃密なエロティシズムを湛えて魅惑する。

 そのなかのいちまい「魚の血」に。

 ただし、画像は「水蛇」です。魚の血……イメージはよく似ているので。




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ミモザいろにくるむ内側やはらかに一日(ひとひ)あらなむオムレツのごと

2008-02-28 09:49:14 | Weblog
 卵をふたつ使って、オムレツを焼いた。

 うちがわは、半生にして、くるりと外側をかるく焦がす。

 かんたんな一品なのだけれど、微妙な触感がだいじ、とか。

 たしか森茉莉さんもどこかでお書きだった。


 昨日、御近所のお庭で、満開のミモザを見た。早春の冷たい空気に、けざやかな黄色いふさ。


 鮮烈で、さわやかな、彩りでした。

 そんなふうにオムレツは焼けたかな?……







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Euchari(えうかり)よ葉風さゆらぐいにしへより祈りの音色は変らぬものか

2008-02-27 22:20:07 | Weblog

 Eucharistia…えうかりすちあ。聖体のこと。舌を噛みそう。


 この言葉を聞くたびに、わたしはコアラを連想してしまう。えうかり、がユーカリの木に発音が似ているから。

 小羊とおなじように、コアラも無防備でやさしいし。

 神の子羊は、神のコアラでもいいのかも、などなど。

 連想は、べつに罪にはならないと思う。


 今日見つけた興味深い言葉がもうひとつある。

    
    自然の要素が、それぞれの関係を変えるのは
    
    竪琴の絃がそれぞれの調べを変えるのに似ている。

    しかし音色そのものは、常に同じである。
 
    こんことは過去の出来事に照らしてあきらかだ。


                    智恵の諸19-18


   週末、お三味線を奏でるので、ふと目にとまったのかもしれない。。
   チェロよりも、こちらはひとつづつの音色をだいじにしたいと思っている。

   音数を減らして、したたるように。


   ひとの言葉も同じだろう。
   言葉が変わっても、その声にこもる響き、音色は……情感の彩りはおなじなのではないかしら。

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三叉路に魚昇りくる髪編めばなまなまと脚が攀(よ)ぢて光れる

2008-02-27 17:49:44 | Weblog


 ウォーターハウスの人魚に。

 春雨の気配は、冬よりも重い気がする。


 いろいろな生き物の匂いがまじるから。

 髪もこころなしか、しっとりする。編もうとしたら、ゆびにまつわる。




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桜あさの横雲なびく夢も見ぬに陽はつぶらかにぬくもれること

2008-02-27 09:49:52 | Weblog

       春の夜の夢の浮橋途絶えして峰に分かるる横雲のそら
 
                             藤原定家より

 
 
 桜にはまだずっと早いのに、今朝の雲はほんのり桜色に見えた。

 
 夢らしいゆめも見ないのに、雨上がりのきれいな空に、夢の浮橋めいた横雲。

 春らしい雲がたなびく朝に。



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アルファポリス