雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

なだらかに秋の舟ゆく水晶体に淡い城たつコスモスの丘

2011-09-29 16:50:56 | Weblog



 コスモスの風景を見て。かげろう。














 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちぎれ雲に空の呼吸のゆるむとき秋茜さすひと恋しさよ

2011-09-27 18:03:36 | Weblog


 夕方には、もううすら寒い。


 明日はさわやかな秋晴れのよう。


 行き帰り、きれいなうろこ雲、イワシ雲が青い空にひろやかに流れていた。


 雲の銀河、まひるの天の川みたいだった。



 絵筆で、ふっさりと刷いたような離れ雲、ちぎれ雲。


 写真を撮ればよかったなァ







 秋模様。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

離(か)れ初める草うらかるく秋風のよぎる葉音もなにか小さな愛

2011-09-25 12:51:49 | Weblog


 季節の変わり目、わかれめに。
























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きよらかな横顔保ち君のゆくへを知らないことも淡いはつ秋

2011-09-23 17:35:52 | Weblog


 台風一過の街。

 今日は秋分の日、ほんとうにがらりと大気が変わる。



 大風に吹き散らされた葉っぱ、そうしてなお木々の枝にのこる緑は、輪郭から黄変して吹き抜ける北よりの風に、乾いた音でひびく。


 夕方の陽射しも乾いて、ひんやりとした明るさはすっかり秋。


 野を分けて風が行き、夏のなごりを清潔にさらっていった。


 台風で被害を蒙った方たちをいたみつつ。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨音の鳴らす鍵盤はそれぞれが不協和音でも透明なんだ

2011-09-20 19:37:46 | Weblog


 雨の音に。

 でも……。



 台風のために立て続けに大災害が。


 日常はほとんど身の回りのこまごました出来事に忙殺されてしまう。

 そうして、各地のニュースなど耳にし、また目の当たりにすると、はっとする。

 

 なだらかに過ぎていった今日の時間に、感謝。


 そうして被害をうけたひとたちに心を砕く。


 


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草の原光の渚秋わたるひたかろやかに赤とんぼ来よ

2011-09-18 16:31:53 | Weblog



  晩夏の光は初秋のまばゆさ?



  陽射しはじりじりと照りつけ、物陰に入ると大気はかわいてさらりと涼しい。



  幾日か前に、水田に秋アカネを見た。そのあとギンヤンマも。




  夜の月明かり、澄みきってことにきれい。




  昨晩は、半月に星明りもまたたいた。





  ひぐらし。


  ススキ原も秋の陽射しを吸うように、白い穂をふくらます。





  コオロギの合唱も聞こえる、夜。



 






  






 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の朝珈琲ひとつのぬくもりはへだたりありて深く香るを

2011-09-16 08:42:53 | Weblog


 朝とアメリカンコーヒーに。





 さぁっと、お天気雨が窓の外をよぎってゆく。季節のちいさな変わり目、つぎつぎと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏をのこす風のぬけがらひいやりと無花果つぶす匙にすくひぬ

2011-09-13 09:46:52 | Weblog


 無花果に。





















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜がたりに夢幻韻(ひび)かす絃の音のささやき籠めて月の孔雀舞(パヴァーヌ)

2011-09-10 12:37:04 | Weblog



 昨年の「ガラスの動物園」上演から一年ぶりに、また一人芝居をいたします。


 今回は、アイルランドの怪談作家シェリダン・レ・ファニュの作品を。


 それほど著名な作家ではないと思いますが、代表作は『吸血鬼カーミラ』など。

 
 このひとの作品はどれも、わたしの読後感では、恐怖よりも、抒情的なニュアンスが深く漂い、なつかしく、古風な風景画のような印象が好きです。そうですね、カミーユ・コローの描く油彩のような感じ。

 
 今回、二日間の上演ですが、初日にチェロも奏でることにいたしました。

 ロココの宮廷音楽家、デルブロワの舞曲などいくつか演奏しようと思っています。

 芝居もチェロも、「遠ざかる時間」と夢へのノスタルジーのような雰囲気です。

 そのような風情を、やわらかく、戦慄をまじえて語ることができたら、と考えています。



   10月15日(土) 17:00~

     一人芝居とチェロ/雪香


   10月16日(日) 15:00~

     チェロ/山口椿  芝居/雪香


   両日ともに3000円(1drink)


   予約はL’atelier(ラトゥリエ)にて承ります。

   東京都南青山5-17-6-102 03-3486-5343


   http://www.atelier-aw.com/



   


 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月を待つ風鈴の扉(と)は遮らず翡翠に白き星々近く

2011-09-07 14:57:33 | Weblog


 秋風、風鈴を揺すって涼しい。昨日今日、風の景色も変わったよう。


 夕べはひさびさにさやかな月あかり。



 今夜はどうかな…。


 うたは


   雲南の白き翡翠をもてあそびたなごころ冷ゆ天日は冷ゆ         葛原妙子


 などから。




























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス