雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

韻(ひび)きよる星蝕こよひも肋(あばら)抜く眠りの記憶ゆめに浸すや

2008-05-05 21:24:02 | Weblog


 ゆめのなかでゆめをみるかもしれない。


 こころの深みにおりたつ夜。


 幻想派の絵画……マグリッド、デルボー、フィニ、ルドン、ダリ、モロー、クノップフ……描かれた具象以上に、観る者の内部のなにかをインスパイアされる。


 こころのどこに、そんなふかしぎな記憶がひそむんだろう。


 それは、どこから来るんだろう。





 うつつの向こう側の追憶。

 



 
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触れてこそ受肉ありけれ蛹天使はさやさや脱がすつみの青絹

2008-05-05 19:57:30 | Weblog

 また、デルボーに。


 このアヌンツィアータを見たとき、デルボーは男色かもしれないと思った。


 豊かな肉体と、無表情なまなざし。


 マリアは〈なまみの女性〉にしか見えない。


 感情をともなわない受肉。


 つめたい臥所に仰臥する、人形のような処女マリア。


 そしてパイナップルさながら剛(こわ)い莢のようなころもをまとうた天使。


 翼も持たず。


 天上より舞いおりたというよりも、地中奥深くから抜け出た蝉の幼虫のようにも思える。


 デルボーの世界はつみぶかい。


 それは「罪」よりも「つみ」という語感をわたしにくれる。なぜだか。






 シンガポールの女友達から空輸でお茶が届いた。

 ありがとう。

 なつかしいです。

 そのうち、そちらに





 

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立夏よし触れなばひびくめざましさ飢えて若葉は純潔ならむ

2008-05-05 14:25:59 | Weblog

 新緑に。


 雨の気配。


 大気を呼吸して植物が〈成長期のこどものように〉繁りたってゆく。


 日々梢深まる、その速度におどろく。


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昧爽(よあけ)ひかり生者に滲(し)みぬ空間に恋しくちびるの痕を残して

2008-05-05 07:37:19 | Weblog


 朝。


 立夏、こどもの日。


 うすら陽は翳なく明けた。





 画像は八幡さまの藤棚……


 もう散りがてかもしれない。




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