雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

蛍よりつたふ水際こゑゆるめて君となりなば夏も近しよ

2014-05-30 21:06:53 | Weblog



 もの思へば沢の蛍も我が身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る        和泉式部














  すぐ近くの小川に蛍の群れが出現したと。


  水質がきれいになったのね。うれしい。



























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さざめいて虹の香そよぐまはるかに光る五月を誰も忘れじ

2014-05-30 14:06:09 | Weblog


 ふと。





 もう五月は終わり。大気に水の気配がする。


 樹の声、風のうた。
















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夕光(ゆふかげ)の抜けゆく小道青葉かざすごとき熱帯びて少年佇(た)てり

2014-05-29 18:11:37 | Weblog
  


 時の流れに。








 夏のはじまりを少年に寄せて、ふと。
















  
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夏の匂ひは語らず君に離れたり水のかがよふ逢ひならばもし

2014-05-28 16:16:06 | Weblog



 夏の水とひかりに。








 ちょっと、がんばる。




















 よい一日のために、丁寧に。
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母の手跡(て)を歌集に掲ぐ五十年前彼女のどこにわたしはいたか

2014-05-27 15:46:36 | Weblog



 ぎこちない歌いぶりだけれど、思うことそのまま。



 第一歌集の装丁がとどいた。とても美しいデザインで、うれしい。

 わたしはどちらかというとシンプル好みなので、ブックデザインの間村さんはずいぶん気遣ってくださった。感謝します。


 こっくりと落ち着いた桜蕊色も上品ですてきだ。



 母の筆跡がカバーをはずした布表紙に彫られている。


 わたしも再来年には五十代に突入。加齢を拒みはしない。昔から外見幼く見えるのはともかく、内的には年齢相応に奥行きを整えようとつとめている。

 五十年前、わたしは彼女のなかから出てきた。


 それから、これだけの時間と空間が経った。

 心の赴くままに、十年前くらいからうたいはじめて、ようやくそれがひとつの軌跡を残す。
  
 第一歌集出版は人生のひとつの節目になる。


 ありがとう、おかあさん。











 

 

 
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ひとなればいのちそよげりさびしさも海に赴く日は樹のかたちして

2014-05-22 11:52:14 | Weblog

 ここ数ヶ月、三人の女性から第一歌集をいただいた。

 沙羅みなみさん『日時計』

 廣庭由利子さん『黒耶悉茗』、これは「じゃすまんのわーる」と読むそうだ。

 それから、昨日、木下こうさんから、『体温と雨』




  どの方もそれぞれ個性的な内面を歌っていらっしゃる。


  何首かランダムに掲載させていただく。

  沙羅みなみさんから、

   どれくらい光あふれていただろうこの世に生まれくる前の夢

   垂直におちる言葉をつかまえてみたけれど飼うすべを知らない

   わたつみに浮かぶ日時計さびしさをもはや大地に射すことはなく

  
  廣庭由利子さん

   なたね菜の蕾かじればほろ苦く男草履に長くる春の日

   詩の生るる我の孤独をいとほしみ月の軌跡を夜ごとたどりぬ

   耐へかねて牡丹大輪崩るるを神の気ままと見ゆる麗ら日


  木下こうさん

   尾のやうにさみしき言葉を告げられて春となりゆく心ぼそいよ

   怒りかたしづかにあなたが剥く果実こんなにかたくて丁寧に噛む

   オルゴールは弱い雨ですとぢるときちひさな角(つの)をねぢふせるのです




  
  詩歌は、じっくり読む小説とはまた違って、日常の流れをふっと数瞬、ときには何時間か、異次元に変えてくれる。






   
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蝶々のささやく耳は羽根ならむ睫毛伏せればまなざし殖ゆる

2014-05-18 14:14:08 | Weblog



 また仕上げた。



 描き始める前は、テーマと画面のおおよその骨格配分だけ考えて、あとはゆっくり時間をかけ、部屋に好きな壁紙を貼るように、あるいは家具やインテリアを調えるように空間を気ままに埋めてゆく。

 疲れたときや、ちょっとへこんだとき、きれいな色彩調和を考えると、くぐもった心はすっきりして、いい気分転換になる


 題は、「おひさま、手、ギャラリー」





 かなり念入りに色を重ねてつくっているのに、やっぱりネットでは,実物とは、かなり色味が変わってしまうのが残念

 
 ほんとはもうちょっとクロマが高いです。





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五月の陽を緑に結び頬張らむ蕗のしずくに香る潮よ

2014-05-16 13:16:43 | Weblog


 蕗の葉おむすびに。




 塩漬けで、梅酢ごはんをつつみました。とってもおいしくて体も元気になりそう


 とりたての初夏の味。蕗の薹に、潮の香りがまじって、ああ、夏のごはん、とおいう気持ちでした。







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すずやかに五月訪ひ来るおもちゃ箱に小鳥隠して歌ふ子どもに

2014-05-04 16:01:55 | Weblog


 暇があるとちょこちょこと絵を描く。昔はこうだったなあ、とあらためて思い出す。


 夢中になってしまって、手がとめられない。





 気晴らしにはちょうどいいかな。




 タイトルは「おもちゃとイエス」










 復活祭。今はそして聖母の季節。ちまたでは薔薇がうつくしい。




 初夏の樹木が風にさんざめく。




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