雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

夏近き空青きかな新緑は恋人のごとかがやき増せり

2022-04-30 18:41:00 | Weblog

 朝からすっきり晴れて、昨日までの雨が嘘のようなゴールデンウィーク初日は、まさにきんいろの陽射しに溢れた。

 私はまた庭仕事、草取り、ヒヤシンスの刈り取りなど。もともと園芸は好きだったので、小さくても、今は自分の好きなように草花を植えてアレンジできる我が家の庭が楽しい。

 あちこちの家の庭も花盛り、しばらく前は木蓮や木瓜、水仙が多く、最近は色さまざまな杜若や薔薇が目立つ。もうすぐ立夏、五月節句だ。


 


 

 勢いのある樹木や花々を見ていると気持ちがいい。私の庭はこの数年、母親の入院、入所、介護、引っ越しにかまけてほったらかし、すっかり荒れてしまったので、いろいろ手をかけている。

 静かな日、愛と感謝。

 
 

 

 
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若かりし雨音ならば心抑へてかなしみもせむ今のぎんいろを

2022-04-29 18:38:00 | Weblog

 雨音に


 


 
 今日も草取り、庭仕事、読書の日だった。

 静かで良い毎日に、愛と感謝。




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人間のなき世界なら捨て犬も捨て猫もなし戦さもあらず

2022-04-28 19:08:00 | Weblog

 ふと。

 暖かくなって、肩の具合がかなり良くなってきた。昨日集中して油彩を描いた割には、今日はとても楽。このまま回復してくれたら助かる。まだ楽器は持てない。

 


 1日ぼうっと過ごした。目と手をやすめるために。何もしないが、退屈はしない。庭の手入れ、草取りなどして、結構満足している。

 良い日だった。

 愛と感謝。

 

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潮鳴りはみな追ひ越して明日へゆく褪せた記憶を飛沫に散らし

2022-04-27 17:23:00 | Weblog

 聖クララ  20✖️40cm


 


 
 ネットの色彩は原画よりやや暗く、いくつかアクセントがずれて、私の意図した美度が損なわれる。残念ながら機械の限界とあきらめて。

 速描きするつもりはないけれど、つい集中してしまう。小さな絵だから、まあ。

 良い日だった。

 神に感謝、主に栄光を。

 愛と感謝。



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蛙鳴けばほのぼの嬉し柔らかな初夏の声びいだまの雨

2022-04-26 16:20:00 | Weblog

 雨が降り、時折蛙の声がたくさん聞こえる。

 すぐそばに水田や用水路があるせいか、我が家の小さい庭にはいつのまにか雨蛙が十数匹住みついて、いつも楽しい。私は蜥蜴やイモリ、蛇も含めて爬虫類が割合が好きなので。ことにチビの蛙は可愛い。鳥に食べられないといいのだけれど。

 


 聖クララを描き始めた。

 19歳で請願した彼女だから、これはその前。とてもきれいな髪をしていたそうだが、修道院に入るためには断髪しなければならなかった。

 聖クララの作品画像はあまり多くない。中世のイコンはやや冷たく、とっつきにくい。

 


 近代の彫刻家、船越保武氏の聖クララ彫刻。大変美しい。

 及びもしないが、私なりに可憐な聖少女を描いてみたい。

 愛と感謝。

 


 


 
 
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みづからのうちら明かして薔薇咲きぬ天に栄光地には純粋

2022-04-25 18:58:00 | Weblog

 薔薇に。ピンクアイスバーグ。

 




 母を千葉に移してから数年、すっかり放置した荒地に、また花々が咲いてくれる。

 以前この花壇は母が大切にしていた家庭菜園で、トマトや胡瓜、モロコシなど、結構な実りがあったが、留守にして手入れをしなかったので、荒れ果ててしまった。

 が、また薔薇が咲いた。嬉しい。色むらがあるのは、俄仕込みで耕した土の栄養状態が不揃いなんだろう。

 良い日だった。
 
 愛と感謝。



 

 

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銀の雨五月を飾る年ならむか水面に映る花々冷えむ

2022-04-24 19:02:00 | Weblog

 雨に。

 予想では、今年のゴールデンウィークの天気はあまり冴えないようだ。

 


 最近読んだ本。どちらもわかりやすく、大切な社会問題、日本の国民性を指摘している。

 髙橋洋一氏の著作は私には驚きの連続で、戦後の高度経済成長からバブル、その崩壊、リーマンショックの原因など、シロウトにも理解できるよう、要点をまとめ、しかも読みやすかった。
 彼は一般市民に対して投げかける。政府や政治家の方針・政策について出来る限り適切な対応、判断ができるよう、知識武装すべきだと。さもないと、でたらめなエコノミストやメディアに騙され、大損してしまう、と。大損というのは私の言葉だが、メディアや政府、日銀は必ずしも正確で適切な、過去のデータ分析に基づいたアピールをしない、と彼は断言している。
 私は最近、太平洋戦争前後の近現代史を乱読しているのだが、たしかに当時の大本営やメディアは事実を歪めて報道し、無知な国民はそれに踊らされたのだった。

 現代においても、残念ながらそうした根本は変わらない。
 そして、私は考える。いったい私たち一般市民は、どんな手段で政治経済のからくりや未来への希望を選べるのだろうと。新聞やテレビラジオのニュースの裏や欺瞞について、髙橋氏は暴露に近い記述をしている。それは読書である私には驚きであり、感謝に値するが、さて普通に生活している市民には、いざ雑多な問題や現象を突きつけられても、分析、推測しようがない。
 バブルの真の原因や、失われた20年の大不況に日本を突き落としたリーマンショックの誤謬など、エリートである日銀官僚でさえ不明だったというのだから。
 
 が、ともあれメディアの宣伝や有名タレントに付和雷同せず、地道に、冷静にいろいろな学びの態度で人生を歩む大切さを教えられた。髙橋氏はさりげなく書いている。

 「この国では不思議なことに、間違ったことを主張したり、当たらない予想を繰り返しているエコノミストや経済学者が、いつまでも淘汰されずに主張を繰り返してゆく傾向がある」
 つまり、そんな恥さらしな国民性は日本だけで、少なくとも欧米では通用しないというわけだろう。彼は米国プリンストン大学院で、FRBのベン・バーナンキの教えを受けているから。

 とにかく面白かった。私は政治経済オンチだが、今までとはまるで違う視野で、政治や経済社会を見つめる契機を貰った本の一つだ。

 猪瀬直樹さんの方も達意の文章で読み甲斐ある内容だった。彼もまた、日本人の国民性について真剣な疑問や意識を抱き、読者に投げている。
 保坂氏にせよ猪瀬氏にせよ、国家百年の計を考える人たちが増えると、日本の未来は明るい。小さな身の回りの幸せは誰でも守りたいはずだ。そのためには、やはり漫然と過ごすのではなく、別に際だった社会、政治活動をするのでもなく、知的武装、正確、適切な学びの自覚は大切だと実感する。

 


 戦後、A級戦犯として絞首刑された東條英機の遺族に対して、日本人は酷い仕打ちをした。515事件後の犬養家に対する暴行もそうだが、こういう責任転嫁、不安ヒステリーのひどさを、私たち日本人は持っている。猪瀬直樹氏の本からだ。

 さまざまゆたかな実りある読者だった。

 愛と感謝。
 

 


 

 
 
 
 

 


 
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次々と人消ゆるのちの空き地かな晴れては濡れてまた乾きたり

2022-04-23 19:48:00 | Weblog

 甲府市は31°の夏日で、久しぶりに首筋を流れる汗を感じた午後。今日は庭いじり以外何もしなかった。

 


 カミーユ・コローのユディト。なるほど、こういう表現もあるのかと感心する。男の首はなく、ただユディトの右手の血まみれの指
と乱れた衣装だけで惨劇を仄めかしている。
 ユディトの顔も独特だ。他の作家とは異なり、死闘の勝利者の誇りも、官能性もなく、眉を顰めた顔は苦悩に近い。それもまた魅力。

 コローの風景画は大好きだが、奥行きのある人物画も好ましい。こんな風に描けたらと願うが、当然月とすっぽん。

 ぼんやりと陽射しを眺めながら過ごした。

 良い日だった、愛と感謝。

 

 
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半袖になほ少しある夏の前喋りたき猫と庭の草取り

2022-04-22 18:01:00 | Weblog

 ユディト 油彩F6号

 


 今日は朝からよく晴れて、気持ち良かった。油絵具も乾きが速い。

 母の入院騒ぎ?などで多少心労したが、ともかく明日退院。山梨から移動できない私に代わり、救急搬送から手続きの一切、何もかも、母の入所した施設の職員さんが取り図ってくださり、感謝に絶えない。家族の少ない家庭は、本当に介護保険制度に救われる。
 
 庭の草花が次々と咲いてくる。雨上がりで伸びた雑草を、飼い猫アクアをつれて始末している。

 良い日だった。愛と感謝。




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幾百の呼吸集まる画面ならむか凝(こご)れるものらのしかかるがに

2022-04-21 16:52:00 | Weblog

 ユディトを描いている。

 


 衣装や顔立ちに時代的リアリティはなく、西洋イコン同様に、私好みの衣装を着せて、とびきりの美女に。

 ボッティチェルリのユディトは、陰惨がなく、さっぱりと清楚で、意気揚々としている。

 


 彼の初期、若い頃の作品で、このモデルがお気に入りだったのか、いくつもの傑作に貢献している。

 まるで少年のようにあどけなく、きかん気な表情と凛々しさが可愛い。聖書のユディトは、美女だったにせよ、ある程度年齢を重ねた寡婦で、色仕掛けでホロフェルネスを油断させ、殺めるのだから、ボッティチェリの清潔な風情とはかなり違うはずだ。

 が、そうした瑣末は作品の価値を少しも妨げはしない。
 私の絵は手すさびの試みだが、画家それぞれの世界を眺めながら、自分の好きなように描きたいと願っている。

 もう一枚、古典絵画では稀な女性画家、アルテミジア・ジェンティレスキ。

 



 この堂々としたリアリズム、すばらしい技術、陰影表現。男性画家顔負けの才能。作品以外の彼女の生涯はよくわからない。
 古代の女性たちは、どれほど際だった才能があろうと、それを社会で開花して自立するなど、夢にも得られない人生だった。だから、アルテミジアは極めて特殊な女性だ。
 
 それが女性として幸せかどうかはさておき、生み出した作品はみな一級品。

 私には空の星のような天才。


 愛と感謝。

 


 

 

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アルファポリス