市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

身を星のさかひに静(しづ)と据ゑたれば飛びめぐるものなべていとしき

2008-05-23 20:37:52 | Weblog


 夜に。


 夏の星空が始まる季節。


 宮沢賢治の「星めぐりの歌」


   あかいめだまの さそり

   ひろげた鷲の つばさ

   あおいめだまの こいぬ

   ひかりのへびの とぐろ



 おさなげな詩なのに、星のこころがつたわる。

 これも不思議。




    
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きよめはててのち疼痛は星屑のひかる宇宙図に呼吸絶ちにき

2008-05-23 18:41:53 | Weblog


     いかばかり逆旅(げきりょ)の夢のさむからむこの宇宙に降る流星雨

 
                            山中智恵子さん


 逆旅ってなんだろう?


 げきりょ。


 すごく硬質なひびき。

 
 さむい旅?


 でも、なんとなくこころひかれる。


 


 
 
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あまやかに背筋ほどきぬひとへ脱いでめぐる幻燈こよひうす藍

2008-05-23 17:47:19 | Weblog


 夕暮れ。



 空気がしっとりしてきた。



 黄昏、もの思いすこし深くなる。



 ひるまの出来事さまざまに思い出す。



 夕闇ほのかにのぼってきた。



 


 
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みづ石のつらぬき透ける青のなか五月の夏は地にかがやけり

2008-05-23 15:55:40 | Weblog


 真夏日!


 汗びっしょり。でも笑顔をいただいた。うれしい。


 ともかく、できることを済ませた。

 
 この青空もまた明日には雨もよい。


 あちこちで見かける紫陽花の蒼白な天辺が、だんだんふとってゆく。


 あれは花ではなくって、もとは葉っぱの変化したものと聞いた。


 植物の不思議な彩りと変化。




   天も地も真青(まさお)き五月ふかみゆく今日のこころよかげりのあるな


                              窪田空穂さんの歌


 九十歳のときの詠草という。うつくしい。そしてみずみずしい。

 さまざまな人生の変転を超えて、しみじみと銘歌を詠われた。

 この本歌そのもののような夏の一日、もうじき暮れる。




 


 
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ひと夏の汗あゆる坂また走りぬけむ陽ざかり飛べよ少年

2008-05-23 12:07:23 | Weblog


 昼、休憩。


 さあっと隣を駆け抜けていった。


 陽ざらしの。


 そのまま空に飛んでゆきそうな子。


 影が濃い。


 夏のデッサン。



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まひるなべて寂(しず)けき地平眸界(まなかひ)にたてば皆ひとさびしき心

2008-05-23 08:09:05 | Weblog


 暑くなりそう。


 今日もいちにち、なすべきことを努めてこよう。


 いまできるかぎりの。ちいさな自分をすこしでも育ててゆきたい。








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