電脳筆写『 心超臨界 』

人生は歎き悲しむよりも
笑いとばすほうが人には合っている
( セネカ )

今日のことば 《 偉大さは偉大であろうと試みること――アルベール・カミュー 》

2024-08-16 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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偉大さは偉大であろうと試みることにある
それ以外の道はない
( アルベール・カミュー )
Greatness consists in trying to be great.
There is no other way.
( Albert Camus, French novelist, 1913-1960 )


◆自らを方向づける「意志の力」

『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p110 )

「意志のあるところ、道は開ける」――この古いことわざは、まさしく真理そのものである。何かを成そうと決意した人間は、まさにその決意によって幾多の障害を乗り越え、目標に到達する。できると考えさえすれば、十中八九それが達成できる。いいかえれば、決心さえ固めたならそれはすでに現実に目標を達成したも同じことだ。この意味で、心からの決意は全能の神ほどの力を持っているといえよう。

ロシアの武将スワローの強靭な性格は、その不動の意志力に負うところが少なくない。「意志薄弱な人間は必ず敗北する」と彼は常々語っている。フランスの政治家リシュリューや皇帝ナポレオンのように、彼も「不可能」の文字を辞書から追放したいと願っていたはずだ。「私にはわからない」「できっこない」「無理なことだ」といった言葉を、彼はとりわけ忌み嫌った。そしていつも、「学べ、行なえ、試みよ!」と叫びつづけたのである。伝記作家はスワローを評して「どんな人間にも能力はあり、それを十分発揮するよう努めれば大きな成果が得られるものだが、彼はそのことを身をもって証明した」と書き残している。

ナポレオンの好んだ格言の一つに、「最高に真実なる知恵は、毅然とした決断なり」という言葉がある。そして彼の人生は、強い力とすばやい決断力が何をもたらすかをはっきり示していた。

ナポレオンは、身も心も軍務に捧げつくした男だった。愚劣な支配者やその国民は、次々に彼の軍門に降(くだ)った。ある時、軍隊の行く手をアルプスがはばんでいるとの報告を受けると、ナポレオンは「それならアルプスを片付けてしまおう」とまで豪語した。そしてそれまで誰も近づけなかったシンプロン峠に道を切り拓いたのである。彼はこう語っている。

「不可能という言葉は、愚者の辞書に見ゆるのみ」

戦いに勝つには、すばやく決断し、敵の過ちに乗じて行動を起こすことが王道だといわれている。ナポレオンは次のように述べている。

「アルコレの戦いでは、わずか25名の騎兵だけで勝利を収めた。敵(オーストリア軍)も味方も無気力状態に陥った一瞬の機をついて、余は騎兵たちにラッパを持たせ、相手陣に突撃をかけたのだ。それだけで勝利はわが軍のものとなった。戦いにおいては、両軍とも相手を威圧しようと必死だが、その最中に突如として敵が臆病風に吹かれる時がある。その一瞬をうまく利用するのが勝利の秘訣なのだ」

さらにナポレオンはこうも語っている。

「一瞬の機を逃がすと、それが不幸な敗北につながる。オーストリア軍は時間の価値を知らなかった。やつらはいつまでもぐずぐず攻撃をためらっていたから、わが軍に打ちのめされてしまったのだ」

ただし、ナポレオンの偉業も結局のところは一切がムダな骨折りであった。目にあまるほど傍若無人な彼のやり方は、自身を破滅させ、ひいてはフランスまでも破滅させた。主君なきあとのフランスは、まったくの無政府状態に陥ってしまう。

ナポレオンの生涯は、われわれに次のことを示唆している。すなわち、善と結びつかない権力は、それがどれほど強力なものでも国家の致命傷となる。また、善と結びつかない知識は単なる悪魔の化身となり果ててしまうのだということを。
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