昨日の“情熱”というキーワードつながりで、今日は1冊の本を思い出しまして、そこに書かれていたことから私の感じたことをお伝えしたいと思います。
「心に響くことだけをやりなさい!」というこの本のタイトルはまさに、
「ハイ、その通り! そうでありたいと思って日々精進しておりますっ!!」と言いたくなりまして、この本から何かを学びたいというより、思わずタイトルに「共感、共感!」と思って買った本でした。
この本は、全米でベストセラーになったらしいですが、「パッションテスト」という(※日本語で言うと「情熱査定」ですね。)メソッドを紹介しています。
このメソッドそのものをここで事細かに書いてしまうことは、この本の著作権を侵害する事になりますから出来ませんが、パッションテスト自体はさほど目新しいメソッドでもなんでもなく、要するによく世間で言われていることを少し手を変え品を変え言っています。
「自分の人生に情熱を感じていることをとにかくまずは書き出してみましょう。」
「そこから優先順位付けをしましょう。」という類のものです。
けれど、だから「オリジナル性が希薄だ。」「この本を手に取る必要はない。」か、と言うとそうではなく、逆に私は自分が目標を立てるにあたって大切に見極めなくてはならない手順などについて大変勉強になりました。
例えばその順位付けの手順、習慣化するにはどうしたらいいか、ということが親切に述べられています。
今日、私が述べたいのはこの本の本筋ともいうべきそういった部分ではなくこの本の前書き部分で著者のジャネットの情熱の発露の仕方に目を見張ったものがあり、そんなプロローグの部分をご紹介したいなと思いました。
著者のジャネットはシリコンバレーにあるヘッドハンティングの会社に勤めていました。
けれど彼女の成績はパッとせず、彼女はみじめで屈辱的な日々を送っていました。
それは彼女自身がこの会社にコミュニケーション能力を買われてヘッドハンティングされたという流れから考えても相当な打ちひしがれ感を抱いていたことが容易に想像できます。
そんなある日、彼女はふと気まぐれにある自己啓発セミナーに出てみよう、と思い立ちます。
そのセミナーのテーマこそが、「自分のパッションを見つけること」だったのです。
そこで彼女は雷に打たれたようになり、これがまさしく私のやりたいことだ!と気付きました。
そして幸運なことに彼女はそのセミナー終了後に、セミナー講師を空港まで送って行く機会に恵まれました。
そこで、講師が彼女に、
「あなたの夢は何? ジャネット。」と尋ねました。
ここでの彼女の答えに私はびっくり仰天してしまったのです。
ジャネットはまっすぐに講師の目を見て言いました。
「聞いてくれて嬉しいわ。今日、まさに考えていたことなんですけれど、あなたが私を雇ってくれるか、今の地位を退いてくれるといいな、って・・・ だって、私は世界一の講演家になるつもりなんです。」
・・・こんな答えをする日本人って皆無ではないでしょうか。
私もまさにここを読んだとき、良い意味でびっくり仰天したわけではありません。
「ちょっと、ちょっと! おい、ジャネット、大丈夫かぁ!? そんな言い方して!」という文字通り、ありえんだろーという意味のびっくり仰天です。
だって、「あなたの夢は何?」と聞かれて、
「あなたが私を雇ってくれるか」
「あなたが今の地位を退くこと」です、なんて言う人、いるかしら・・!?
せめて日本人のパッショネーターなら、後者の「あなたが今の地位を退くこと」は省きますよね。
これはブラックなアメリカンジョークだったのかもしれませんが、普通は「あなたが今の仕事をやめてくれさえすれば、私がすぐにでもその代わりを務めてみせるのに。」という発想さえないと思います。
だって、ジャネットはこの講師とこの日初めて出会ってるんですよ!
そして講演家になりたい、と決意したのもそのセミナー途中からですよ!
あまりにもそりゃ、太いだろーと普通なら言いたくなりますし、かえって反感買いますよねぇ・・
日本人はむやみに他人から反感を買うことを極端に警戒する国民ですから、こんなこと言うわけがないと思うんです。
でも、これは後日談を読み進めると、ジャネットが結局前者の「あなたが私を雇ってくれないか」というほうにいかに働きかけたか、が書かれています。
ジャネットはその日からそのセミナー講師のスケジュールをすべてチェックし、ニューヨーク、ボストン、ワシントンDC、ロサンゼルスとまさに全米中を駆け回る講師のセミナーのすべてに最前列で座ったのです。
ジャネットの頭の中にあったのはその時点ではいかに、全セミナーに参加するための資金を調達するか、ということしかなかったと言います。(こういうところがすごいですよね。この時点で全セミナーに参加したら必ず良い結果を生むとの保証はないのに。下手したら彼女は全米各地をめぐる旅費を失う羽目にだけなったかもしれないのに。)
そして最終セミナーの日、講師はセミナーが終わってからジャネットの前に立ち、
「わかったわ。ずっと付きまとわれるくらいなら、あなたを活用した方がいいわよね。あなたを雇うわ。」と言ってくれたんだそうです。
結果的にジャネットが取った方法は意外にも浪花節的なものでした。
昔の日本でも芸人が「この師匠に弟子入りしたい!」と思ったら誰もがまず取る方法だったような・・
ただここで違うのは、芸人の弟子入り依頼は、「少なくともどんなつらい土地や天候や時間のなかにおいても、私はこうして師匠について回って身の回りのお世話をする事だけは出来るんでございます。」という意志表明のようなものだったのに対して、ジャネットのとった行動は、ただひたすら純粋にそのセミナー講師の行っていたことが自分にぴったりだ、ということを相手にアピールしたかった、という点です。
それはその講師のセミナーで、まさに語られていたことだったそうです。
「自分が欲しいものをすでに持っている人間に出会ったら、嫉妬の感情を超越して、『それは私にぴったりだ!』とだけ自分に言えばいい--------。」
それがその講師がセミナーで聴衆に言い聞かせたことだったそうです。
それに対してジャネットはただ素直に反応した。
心のなかで彼女は念仏のように唱えました。
「それは私にぴったりだ! それは私にぴったりだ! それは私にぴったりだ!」と。
私にもこの
「自分が欲しいものをすでに持っている人間に出会ったら、嫉妬の感情を超越して、『それは私にぴったりだ!』とだけ自分に言えばいい--------。」
という教えは心に響きました。
私たちは自分が欲しいものをすでに持っている人間に出会ったとき、気付くとその人に対するいろんな批判やら、自分に対する言い訳を始めていることがありませんか。
「あの人のことがなぜか気になる。でもそれは、自分とはまったく真逆な合わないタイプだからに違いない。できるだけ気にしないでおこう。」
「どうしてあの人ばかりうまくいっているのだろう。きっととんでもない方法を使っているのに違いない。私はそんなマネはしたくないからあの人からは離れよう。自分のイデオロギーが狂わされてしまいそうだ。」
・・・そんなふうに考えて、素直に自分はそれが欲しいんだ! 手にしたいんだ! と認められなくなっていることがありませんか?
手にした方法はとりあえず考えないとすれば、それは確かに自分が手にしたいものだった、ってことありませんか?
私はこのプロローグを読んだとき、初めて自分がどのように素直になればいいのかが分かったような気がしました。
嫉妬の感情はそっちのけにしておいて、とにかく「これだ! わたしにぴったりだ。」とだけ言えばいい。
それが、ジャネットがこのセミナー講師そのものに惹かれたわけではなく、自分こそが世界一の講演家になりたいと思っていた、ということに気付かされて言った、
「あなたが雇ってくれるか、あなたが退いてくれるか」という表現になったのでしょう。
そしてまたこの講師も、自分の教えですからね、ヘンにイラッと「なんじゃ、こいつは!?」と思わずに、素直に聞くことができたのでしょうね。
私は「この表現の仕方、いつか使おう。ハイ、頭の片隅にメモ。」と思ったわけではなくて、この抜けるような青空がごとくのストレートなパッションには誰もかなわないな、と私もほかの人に言わせたい、と思ったのでした。
苦笑いされながらでも、
「ははは・・ アンタの情熱にゃ負けたよ。」って感じのこと。
元AKBの前田あっちゃんの名ゼリフがごとく、
「私のことは嫌いでもいいから、私の情熱は嫌いにならないでくださいっ!」って感じ。
そんなパッションを持っていられたらステキだな、と思ったのでした。
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そう! よかった~!
一緒に高く飛躍しましょう!
そして、今度会ったときは、念仏にようにふたりで「ぴったりだ~ ぴったりだ~」って言いましょう!(笑)
深すぎる。。。
今まさに、葛藤中の私です。
「自分が欲しいものをすでに持っている人間に出会ったら、嫉妬の感情を超越して、『それは私にぴったりだ!』とだけ自分に言えばいい--------。」
私も、しっかり、頭にハートに刻みました。
いつもありがとうございます!