ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

台湾の占い師

2011-05-29 09:05:00 | ニュース

もう1週間ぐらい前になるでしょうか。ニュースで、台湾の占い師が、自国で「M14の地震がくる」と予言して、「人心を惑わした」として逮捕されるという事件がありました。

なんでも、その人は「何月何日 何時何分に地震がくる」ということまで予言して、それを信じたあるお年寄りがその時刻に恐怖のあまりマンションのベランダから思わず飛び降りて重傷を負っただとか、その人の予言により行動した人の実被害も報道されていたように記憶しています。

まぁ、たいていの人は信じずに、あるいは面白がって、その時刻にはタイムズスクエアのようなところに集まってカウントダウンが始まり、その時刻が過ぎても何も起こらないことに失笑が漏れていた、というレベルらしいですが。

日本の法律がどうなっているのか、台湾の法律がどうなっているのか、その法の適用基準もよくわかりませんが、「人心を惑わした」ということで逮捕される、ということはいささか穏やかではありません。

私がこのニュースを聞いて真っ先に頭に浮かんだのは、

「どのくらい直感を信じていいものなのか?」

「直感が信じられるという人はそれに100%の自信があるのか?」

「100%の自信があっても、自分の直感を公言するということはしないほうがいい、あるいは公言したとたんにそれは当たらなくなったり、天罰が下るというようなしくみにでもなっているのだろうか?」

などでした。

その台湾の占い師が確信犯でないかぎり、その人自身は、本当に台湾にM14の地震がくる、というお告げだか直感を得て、「これは大変だ。国民のために教えてあげなくては!」と純粋に思っただけかもしれません。

それを発表することによって個人的な利益を得る、とかそれを画策した、ということでなくても、人心を惑わしたら罪になってしまうのが台湾なのでしょうか?

「M14の地震がくる」なんてことを軽々しく口にしてはいけない、ということは重々承知のうえで言うのですが、発言の根拠に科学的な裏づけがないことは全部罪に問われる、としたらそれはまた乱暴な話です。

この世には科学的な裏づけが無いことのほうが多いと言ってもいいくらいですし、それらのなかには信じられないものもありますが、信じる人がいてもいい、というのもわかりますから。

でもまぁ普通に考えれば、「何時何分」というところまで言い当てる、ということはまずありえないのでは・・・と思いますよねぇ。

その占い師も、もしそういうお告げを得たとしても、「何時何分というところまで発表するのはどうかなぁ・・・?  そこまで言っちゃうと、もしそこから多少でも外れたら、あいつの言ったことは嘘だった、と詐欺師扱いされちゃうしなぁ。」とか思わなかったんでしょうか?

いや、これは自分が考えて捏造したことではなくて、あくまで天からの啓示だったのだから、とあえて発表に踏み切ったとすれば、よほどその天からの啓示を自分が確実に受け取った、という直感に自信があったのだ、ということになります。

この、自分の直感に対する100%の信頼、というのが私にはわからない。

「直感」と「ヤマ勘」は似て非なるものです。

それが直感なのかヤマ勘なのかの見分け方としてよく引き合いに出されるのが賭け事です。

よく当たる占い師に「そんなに当たるならじゃあ、今度の10レースでどの馬が1着になるのか当ててみろ。」と言ってやらせるとたいていの人が外れる。

ほぅらみろ、占いなんて当てにならないじゃないか、ということではなく、そういう個人的な利益に属することに勘を使うこと自体、もう直感が働かなくなるから当たらないのだ、という言い方ですね。

けれど、それでは、国家の一大事なら、必ず間違いのない天からの啓示として100%信頼できる直感が降りてくるのか、というと今回の台湾の例を見てもわかるように、100%当たるわけでもなんでもなかったわけです。

それでもこの占い師さん自身は100%のものだ、と信じていたからこそ公表するに及んだのか・・?

それ、ぜひ、聞いてみたいところです。

「ええっとぉ、100%ではなかったんだけど、用心にこしておくことないから言ったほうがいいのかなぁ、と思ってさ。」なんてことかもしれませんよ。

こんな大ごとになる、とは露知らず。(そこまで予言はできなかったんですね。)

なんとなぁくですが、現在の私の“直感”といたしましては、どんな優秀な占い師さんでも、自分に降りてきた直感が100%信じられる、という人はいないのではないか、と・・・

ま、しょせんわたくしたち、人間ですからねぇ。

となると、ですよ。

先だって私は、何もツールを使わず、直感のみでセッションを行っている人のことをようやくこの頃信じられるようになった、というようなことを書きましたが、また怪しくなってきました・・・

直感のみでセッションを行っている人のセッションを、私自身も何度も受けたこと、あります。

そして、その人たちのおっしゃることを今まで信じていなかった、というわけではありません。

けれど、どういうことが彼女たち、あるいは彼らの頭の中、体の中で起こってそういう発言になるのだ、というしくみがまったく理解できなかったのですが、

最近頭で考えた理屈ではなく、なんとなくそれが理解できるようになった、というような意味です。

もし、その人たちが「このメッセージは自分の思考によって出てきたものではなく、100%潜在意識を通して天とつながって降りてきたものだから、私はただのその媒介者。ここで止めてしまってはいけない。むしろ、そのまますべての真実を今目の前にいるこの人に伝えなくては。」という使命感に帯びてやっているのではなく、

「ええっと。このメッセージについては、自分が今この人の話を聞いたことによって、自分の今までの経験や体験を通して、自分の思考によって感じたことかなぁ? ちょっとその辺が天とつながって降りてきたメッセージなのかどうかあいまいなところがあるなぁ。」と思いつつも、それらを100%伝えているのだとしたら、それは許されることなんでしょうか?

たぶん、その方たちの考え方というのは、「それでもいい。」だと思うのです。

オーラソーマでもよく、「必要なことしか起こらない。」と言いますが、少なくとも天はその人を脅すようなことを伝えてくるはずがない、その人にとって必要なこと、ためになること、良いメッセージであるなら、伝えてしまえばいいのだ、それが天も望んでいることのはずだ、というふうに考えるのではないでしょうかねぇ。

でも、もしもそこに少しでも「えぇい、何でもいいからしゃべっちゃえ。だって、これ、そんなおおごとなメッセージじゃないもん。そいでもって、良いことと思われるメッセージなんだから問題あるわけないでしょ。」というようないいかげんで傲慢な気持ちが潜んでいるとしたら、えらいことだと思います。

なにが“大ごとかそうでないか”“その人にとって良いメッセージか悪いメッセージか”なんてことは、伝える側が決めることではないからです。

そんな決め付けこそ神に唾はく行為です。

ひょっとするとその人の一生を左右するようなメッセージになるかもしれないのですよね。

でもそんな傲慢な気持ちが誰のなかにも1%も常に潜んでいないかどうかとなるとまた難しい問題だと思います。

こんなふうに考えていると、結局、“直感”というものは、あくまで“自分”がスピリチュアル的に成長するために使うものであって、それを使って他人にメッセージを運ぶとかお金をいただくセッションをするとかってこと自体が、人間にとっては分不相応な行為なのではないか、というふうに思えてきてしまいます。

ま、手垢のついた表現ですが、少なくとも自分が受ける側になったときには、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」というぐらいの気持ちで、自分にピンときた部分のメッセージだけを取り入れればいい、ということになるんでしょうか。

今まで気付きませんでしたが、世の中で、

「占いは好きだけれど、当たるか当たらないかについては話半分、って感じで聞いておけばいいと思ってるの。」という人が、占い師側の頭の中、心の中に起こっているはずであろうことまで慮って、そう言っているのだとしたら、あれは実に深い意見だったんだな、と思いました。

むしろ私自身は、(そのくらいの軽いノリでよく他人の口から出てくる自分の将来の話のことを聞けるよなぁ。そんなふうに割り切れるなら、最初から占い師のところなんて行かずに自分で自分の人生切り開けばいいんじゃないの?)って不思議に思ってましたから。

・・・・この世界、なかなかまだまだ奥が深いです。



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