いや~、1週間も前の話題でこのご時世、あんた浦島太郎じゃないの?って言われそうですが・・・
フジサンケイクラシックをテレビで観戦していて思ったことです。
その日は、朝から私もゴルフでした。
半年に1回、高校の同級生で行われるショートホールのコンペがありましてよほどどうにもならない用事がないかぎり、参加しております。
かれこれ4,5年続いてるんじゃないかなぁ。
最初はほんの2組かそこいらでまぁ、仲良しの人たちが声かけあってたまにはゴルフしましょ、ということだったのが今回は4組になっていました。久しぶりに会う女の子(?)の友人も初参加で、まぁ、スコアは別として楽しいものでした。
ほんと、同級生と言うのは不思議なものですねぇ。
お互いにもう十分なおじちゃん、おばちゃんなんだけど、会った瞬間から、意識は当時同級生だった時代にすっと戻る。
当時は同じクラスであっても、あまり会話をかわしたことがない子とさえ、昨日も会ったかのように肩の力をぬいた会話ができる。
この感じというのは同級生以外ではありえない感覚です。
さて、その日はこのところと同様相変わらずとてつもなく暑い日でした。
前日、京都で39.9度を記録した、という話を聞いて余計にげんなりしていました。
39.9度ってあーた、マラリアにでもかからなければ出ないような熱病の数字でしょ。
幹事からは「皆さん明日はペットボトルを多めに持ってきてくださいね。」というメールが回ってきたほどでした。
そんななか、夏のラフというのはきつくて、ちょっとでもフェアウェイを外すともうウッドは使えない。ちょっとでも余計に前に進んでくれ、と思って無理してウッドを使うと、草の下をくぐって超テンプラで10ヤードくらいしか前に行かなかったり・・・
もう、終わってあがるとへとへとでした。
で、帰って夜10時からBSでフジサンケイクラシックの録画をやっていてそれを見ました。
遼くんが高校の先輩である園田くんをプレーオフ4ホール目で制して優勝したんだ、という結果だけは知っていましたが、どういうプロセスでそうなったのか知りたくて。
観ていて、つくづくプロの球ってわけが違うなぁ、と目を見張りました。
そして、圧巻だったのは、2打差がついていた18番ホール。
2打差で18番ですよ。
普通もうダメだ、って思うじゃないですか。
それをなんと、園田くんがボギーにして、それで遼くんはバーディを奪えばプレーオフ、という局面になった。
ここで、ティショットをバンカーに打ち込んだ遼くんが素晴らしいショットを放つわけです。
176ヤードをバンカーからで8番アイアン。ありえんわ・・
そいで、ピンそば60センチにびしゃっと止まる球でつけた。
このときの遼くんをみて、私は、「今、この瞬間のみに生きる、賭ける」という素晴らしさと「自分を信じきり、最高の結果を出せたことに対しては純粋に思いっきり喜ぶ」ということの大切さを教えてもらいました。
遼くんは、第2打の8番アイアンがピンそば60センチにびしゃっと止まったのがわかると2度力強くこぶしを握ってガッツポーズ、そのあとキャディの加藤さんと思いっきりハイタッチしました。
これを見て私だったらどうしてただろう・・?と思ったとき、こんなに思いっきりここで「やった!」「うれしい!」という感情は発露させないだろうな、と思いました。
いくらプロでも残り60センチのパットを確実に沈められるという保証は何もない。むかし、データを見たことがあるんですが、残り60センチのパットが入る確率はプロでも60%なんですって。
それはプロの試合だからこそ、めちゃくちゃ難しいところにピンが切ってあるからかえって素人より確率悪くなってるんじゃないの?というほどの数字でしょ。半分近くが入らないんだよ。
だから遼くんのパットだって、まだわからない。
確かに観客はすごい沸いたし、それに応えたい、という気持ちもあるだろうけれどここはプロでも反応の仕方は遼くんのように「やった!」とはならない人のほうが多いんじゃないかなぁ、と思ったのです。
パットを沈めてホールアウトして確実なものとなったときに初めてふっと緊張をとき、笑顔を見せる、やった!という態度を見せる人のほうがほとんどじゃないかなぁ、って。
それは心情的には2派に分かれるだろうけれど。
18ホールをあがって初めてなんぼなんだから、それまではガッツポーズも何も見せまいというプロ意識派と、ほんとに自信がもてなくて「いやいや、まだまだゴルフはこれから何が起こるかわからないからここでは喜べないぞ。」という慎重派と。
私なら後者だな~ おまけにそれにプラスして、ここで喜んじゃって、万が一はずしたときかっこ悪いからな~ということまで考えちゃう。
だけど、遼くんは力強いガッツポーズ2度と思いっきりのハイタッチを見せた。
彼だって、次のパットが入るかどうかが確実なものだとは思っていないでしょう。
第一、第2打を打った地点からはどのくらいピンに寄ったかなんてわからなか
ったと思う。
それでもあれだけのガッツポーズを見せたのは、次のことを考えて「もう大丈夫! 間違いなくあれなら入る!」と浮き足だったのではなくて、自分が思った位置に思ったように打てたから、という自分を信じてやったことがそのとおりの結果を生んだことに対する満足感だけが押し寄せてきてのことでしょう。
あとでキャディの加藤さんが「あのときは、遼も僕もお互いにスコアがどうなってるんだ、なんてことはまったくわからないほど1打1打に集中していた。」と言っているし。
『その瞬間にできたことを、その瞬間にしか沸き起こらない感情の強さでもってそのまま表現する。』
そんなシンプルなことをしてこなかった自分に気付いたのでした。
以前にもこのブログで書いたことがありますが、バースナンバー「1」の私は、文字通り自分が信じてやっている領域では、人よりぬきんでて1番をとりたがるくせに、肝心な前へ出なければいけないときに前へ出られないときがあるんです。
でもそれがなぜできないのか? どうすればできるようになるのか?を考えるとイマイチ腑に落ちていないところがありました。
人目を気にしすぎるところがあるからかなぁ?とか、完全を求めるところがあるがゆえに100%の保証がある状態になってからしかヤダ、ってところがあるからかなぁ?とか・・
しかし、遼くんのこのときの態度を見ていて、ハッと何かが氷解したような気がしたのです。
そうだ、つべこべ考えずにまずは「今」というその瞬間に沸き起こった気持ちを大切に、それを表現することを「待てよ・・ まだ今じゃないんじゃないか。」とか「こんな大げさな感情の発露は人が見てたら恥ずかしいんじゃないか。」とかそんなことを思わずに、そのまま表現してみよう、と思ったのでした。
よく、「若者に教えられた。」とか「こんな小さな子に教えられた。」と言うことがありますが、それは「意外にも」という形容詞がその前につくような話ではなくて、若者だけが持っている気負いやら、まぶしいほどの前だけを見据える強い気持ちとかに教えられるわけですから、ある意味当然かもしれません。
あ~、若いっていいわねぇ、とおばさんぽくつぶやくのはこんなときです。
15歳で遼くんがデビューしてからあまりに騒がれすぎている様子をみて、逆に私は引いてしまって、とくに石川遼選手のファンでもなんでもありませんでした。
しかし、今日からちょっと認識が変わりました。
やはり若者は若者らしい気持ちの前向きさを表現してくれたほうがいいわ。ねぇ、池田勇太くん・・・
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