あー、申し遅れましたが、わたしには来年ハタチを迎える娘がいます。
なんだか「娘」というのは気恥ずかしく、「musume」って感じのほうがピンとくるみたいです。
結婚したダーリンが2度目の結婚なので、そのときの娘です。というわけで、結婚と同時に私はハタチの娘のお母さんともなったわけです。
ダーリンと娘はとっても仲が良くていい親子です。
私は昔から「自分の血を分けたこどもがほしい」という希望が皆無でした。
人類として生き残るための本能が薄いのかなあ・・
だって、誰もが累々と生き残りたいがために「自分の血を残したい」と思うわけでしょう。どこかそのへんのDNAが欠落しているのかもしれません。
だから結婚も適齢期という発想がなく遅くなってしまったと思います。
タレントの向井亜紀さんの気持ちなんてさっぱりわかりませんもん。
できなければすでに在るものをいただけばいいじゃん、位にしか思いませんでした。
だから、どこの誰かさんは知りませんが(というのは失礼か、ダーリンの初めの奥さんです)、「出来上がったmusume」を下さってありがとうございます、といいたいです。
で、その娘ですが、一緒には住んでいませんが、来年ハタチを迎え、短大を卒業するので、今日は一緒に卒業式に着る着物と袴のレンタルを見に行きました。
そうしたら!
とってもステキなのがあったんです。
新作で昨日はいったばかりだってお店の人がおっしゃっていましたが、山本寛斎のやつ。
私は着物にも全く興味がなく、自分の卒業式や成人式にもいっさい振袖やら袴やら着ませんでしたので、着物にもそれなりの流行があるということや、どういうのが新しく感じるかというのもわかりませんでしたが、やっぱり見ると「そりゃあ、こっちのほうがいいよね!」というのが明らかにありますね。
そういうものはたいてい新作です。やっぱり、どんなものでも古さだけでは生き残っていけるものではなく、そこに現代的な感覚を上手に織り込んだようなものが生き残っていくんですね。
カンサイのは、カンサイらしく黒と赤を使った大胆な柄ながら若々しくて、モダンで、でも決して奇をてらっただけということもなく、品もあり、毅然として見えました。早い話が、絶対的な存在感をかもしだしていました。
そして、それを着た娘もりりしくその着物に決して負けていませんでした。
トーゼン、それに決定してよいものが借りれてよかった、よかったと我々一行は気をよくして、次に娘が靴がほしいというので、ショッピングセンターに出かけました。
そこに行く道の車のなかで、娘が「結婚しようと言っている男性がいるのだけれど、この前、具体的に話をしていたらケンカになっちゃって、じゃあ、もう2~3年このままつきあってみてそのときにまだ結婚する気持ちが残っていたらまたプロポーズして、って言っちゃった。」というのを聞いて、この子は現実的で地に足がついていてえらいなあ、と思いました。
私がハタチのときにそういう男性に出会っていたら、あんまり生活のことなんて考えずに突っ走っちゃうだろうなあ、と思うと。
前にオーラソーマで見てあげたときも外見の今風なのとは違って、すごく地に足のついた子なんだ、ってことがわかっていたの。
えらいな、と思いつつ、いくら年若いとはいえ、ふつーに働いている男女に子供が出来て、女のほうが当分働けなくなった場合、すぐに生活に支障をきたすくらいの福祉の日本って国はどうなの?ともちら、と思いつつ・・
これじゃ若い人が子供生むわけないじゃないの!
「でも、早くこどもはほしいしな・・えっちゃんはこどもいらないの?」って聞かれてむりむりむりむり、絶対無理!と全否定したら、ダーリンが、
「tonちゃん(娘の名前です)が離婚したらそのこどもを一緒になって育てなあかんかもしれんからな。」と茶化しました。なんてことを言うんだ、親のくせに!
娘も、「やめてよ~、冗談でも」と言いつつ、「あ、でも私、結婚線が2本あるんだ」と手相をみせながら言うので、私もつい、
「私の結婚線は、ほんとに位置的に人生半分以上過ぎてからのところになってるんだよぉ!」と見せると、またまた横からダーリンが、
「あ! 俺も一緒のところに結婚線がある。」と言うんです。みたら、ほんとに一緒の位置! しかも、「久々に自分の手を見て今気付いたけれど、昔は結婚線が2本あったのにな。知らないうちにこの1本になってる。」というので、「じゃあ、昔はあったっていうもう1本って、離婚した奥さんとのことじゃないの!」と私がびっくりしました。私以上に娘のほうが興奮して、「きゃあ~、すごい! ほんとだあ。パパたち、ほんとに運命の人だったんだね。」と言ってくれました。
「よかったね、えっちゃん。ブログのネタできたじゃん。」とも。そこかい・・
そんなこんなで靴も買い、ついでにのぞいた食材店で、ニョッキやらマンゴーアイスクリームやらを買い、娘はそれから彼氏の家へ。
私たちはダーリンの実家にちょっと寄ってから帰りました。
なんだかいい1日でした。
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