ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

資格社会

2010-05-06 07:58:00 | 社会・経済

実は本日から6日間、私は東京の品川で楽しみにしていたラハシャ博士による「カウンセリングスキルコース」を受けに行きます。もちろん、期間中はずっとホテルに滞在です。

ホテルにはパソコンがあるのかもしれません。

そして、携帯からも更新とかできるのかもしれません。

でも、いつも言いますが、機械にうとい私はそれらを駆使して更新を続ける自信はまったくありません・・・

というわけで、今日から6日間は以前に書き溜めておいたものをアップいたします。

本当の私は品川で感動の涙を流しながら講座を受けているはずなんですぅ。



外出先からメールをチェックすることも自信がありませんので(まったく情けない・・)11日までコメントやらメールを下さった方への返信はそれ以降になると思います。ほんとにごめんなさい。



皆さん、突然ですが、「ボイラー技士」ってご存知ですか?

私は名前だけは知っていました。大きなビルのボイラーを扱い管理する人のことですが、昔はこの資格を持っていると仕事にすぐにありつけ、給料も比較的いいんだよ、という話を聞いたことがあります。

あれは、確か大竹しのぶが出ているドラマか映画だったと思うんですが(「学校3」とか山田洋次のだったような気がする・・・ あくまで「気がする」だけ・・)

、手に職をつけたい大竹しのぶがこのボイラー技士に挑戦する、というようなシーンがあったように思います。

この資格をとれば確かに職にありつけるぞ、という感じがするのは映画でもそういう描かれ方をしていたせいもあると思うんです。

ところが最近、この「ボイラー技士」が有名無実のものになっているらしいのです。

ボイラー技士という資格は確かに存在するけれど、その資格があってもなくてもボイラーを扱う職にありつけるかどうかはあまり関係がなくなってきた。

原因はボイラーの性能の良さ。

昔はビルのボイラーというと、中小企業で扱うようなものとはわけが違い、ものすごく大型だったから爆発の危険性がある、という意味で、資格が必要な職業だったけれど、今では小型のボイラーの性能が大型のものと比べてもひけをとらないほど良くなってきたので、かなり大きなビルや商業施設でも小型のボイラーで十分まかなえてしまうため、ボイラー技士の資格まで持っていない人でも扱える、というように移り変わってきた、というのが実態だそうです。

へぇ~。

・・・とまぁ、ここまではいい。

機械の性能がよくなることに何の文句もあるはずがありませんし、資格がなくても重機を扱えるようになるのも良いことではないか、と思ったのですが。

問題はここから。

この一般的ではないボイラー技士、というものの需要が減ってきている、という実態を包み隠したうえで、相変わらず、このボイラー技士の資格を持っていると就職に非常に有利になりますよ、ということをうたい文句にしている法人がある、というのです。

それはご存知天下り独立法人。

何も知らないフリーターや派遣切りにあった人や無職の人が、やはりこの資格を持っていると強いのか、となけなしの金をはたいて、受講したお金が天下りの人たちの給料になっている、ということを先日テレビでやっていました。

ここは、ご存知事業仕分け第二弾の対象になった法人です。

何も知らずにここに受講にやってきた人たちのことを「その職種について下調べをしてこない方が悪いのだ。」と責めることもできますが、人の弱みにつけこんだような商売は許せない、と思いました。

通常、ボイラー技士の資格をとるには「6ヶ月の実務経験」が必要だそうなのです。

けれど、この法人の講習を受けるとたった3日で、実務経験なしで資格をとる権利が発生するとのことです。


人間弱いところを突かれれば、そちらに流れるのは当たりまえでしょう。

「3日講習を受けると6ヶ月の実務が免除になる」と言っているのに、「いや、そんなやり方は不当だ、俺は断固としてちゃんと6ヶ月の実務経験を積んでからその資格をとるぞ、という堅物がどこにいるというのでしょう。(多少はいらっしゃったりして) 

そしてそのパンフレットには堂々と「ボイラー技士の資格は就職に断然有利!」とか書いてある。

だけど、実際はもうその資格は有名無実となっているわけです。

こんな法人を許しておくなら、国からして国民を詐欺に陥れているようなものでしょう。

テレビを見ていて、すごく腹が立ちました。

そして、こんな法人の存在と内実を知っただけでも、事業仕分けの意味はある、と思ったのでした。

それにしても、どうして日本人はこんなにも“資格”に弱いのでしょう。

「資格」というものは、「その器をそなえたもの」という意味です。

ということは、何の資格を持っていたとて、その資格に見合う経験や知識を積んだり、磨いたりしなくてはどのみち宝の持ち腐れなのであって、なんの意味もなさないものです。

それでも日本人は資格をとりたがる。

すごい人になると、何十個もいろんな資格を持っていて、もう「持っている」ということだけで満足してしまっている。

裏返すと、「資格」を与えられないと自分が何も出来ないような人間のような気がして自信がもてなくなるのでしょうか。

それを支えてきたのが、「資格を持っている人のほうが何をするにしても就職に有利」という事実だったのでしょう。

そんな資格社会だからこそ、また「証書」のようなものさえ発行すればいいだろ、とばかりに資格をチラつかせた商売が世に横行することになる。

しかし、このボイラー技士に象徴されるように資格そのものが、機械の発達によって有名無実化したり、その資格を持っている人が巷にあふれているがゆえに資格を持っていても職にはなかなかありつけなかったりすることが今後増えてくるように思いました。

もう、“資格の幻影”に悩まされたり、だまされたり、資格というだけで安心してそれにもたれかかったりしてしまうのはいいかげんにやめにしませんか?


「資格」そのものがいけない、と言っているのではないんです。

資格を持っている人は、それを磨く努力をしましょう。

以前に私が勤めていた流通小売業の会社では、試験を受けて、役職が上がっていく仕組みでした。それに伴って給料もあがります。だから一生懸命みなテキストと首っ引きになって仕事が終わってから夜な夜な勉強するわけですが。

たとえば,C等級の人がB等級の試験を受けるとします。

するとそこには、「B等級の試験を受ける、現在C等級の人は、すでに実質の仕事としてB等級の能力と実務がこなせていること。」という項目がありました。

私は、これに感動しました。ですからもう20年以上も前のことなのですが、この一文をよく覚えているのです。

B等級の試験を受ける人は、B等級の試験が受かってから、B等級の能力を磨くのではないのです。

すでにB等級の能力が備わっていて、実際にB等級並みの仕事もこなしているのに等級のほうがついてきてないから、筆記試験で確認してOKなら、B等級という称号を与えますよ、ということなのです。

これが「資格」の本質だと思います。

オーラソーマは、レベル3まで特に試験らしき試験はありません。

その授業のコースをとれば、認定されます。

いわばお客さまが「試験官」です。

どのみちお客さまに認定された、実力のある人しか生き残れないのだと思います。

これからは「実力の社会」になるような気がします。

改めて私も気を引き締めました。




オーラソーマヒーリングサロン「些々羅」では、メールにてコンサルテーションのご予約を受け付けております。営業受付時間は月~土(AM10:00~PM4:30)です。

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