バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

始まらない

2008年11月18日 | Weblog
その席には、各人各様の思惑があって座っていた。それはそうだ。商売というのは各々の利潤を追求しているのだから、思惑はそれぞれにあって当然のことである。だからこそ頭を突き合わせ、話し合いをし、そこでお互いが営利をつかむ着地点を見出すのがビジネスだとボクは思う。昨日のその席にはボクを含め4つの思惑、つまり4つの違う立場の者がいた。みんなが相応の利を手にしようと座っていたはずだ。なのに一人「それは面倒なことになるから・・・」、「それは困る」の連発で、仕事を回避する人がいた。はじめから何もしたくないのか、と疑うような言葉しか出てこない。唖然、憮然としたけれど、あろうことかその人が肝心の部分の主導権を握っているから、その人を抜いて話を進めることはできない。思わずボクは「闘争型」が顔を出しそうになったけれど、みなさんが大人なので、ボクも大人のふりをした。(偉い、偉い子供のバースくんが我慢したんだ)そしてじわじわと話は遠回りを重ねながらも、ようやく着地点にたどり着いた。座を立つとき、皆が口々に「ありがとうございました」と挨拶をしているのに、その人はそれも言わない。大人のふりのボクは退出してから、やっと気が付いた。そうかぁー、あの人は営利の追求をそもそもしていないのだ。朝が夜になって、月の25日になれば給与が振り込まれることが絶対的に保障されていると思っておられる人なんだ。そうかぁー、世の中には絶対なんてことはまずないと思うんだけどね。 

最新の画像もっと見る