夕方のバスの中、小学生の男の子が膝の上にランドセルを置いて机替わりに宿題をしていた。バスは満員、バースくんは立っていてそれをのぞく格好に。
宿題はいくつかの漢字の言葉やら単語を数度繰り返し書くという、いわゆる書き取りをやっていた。升目のノートに丁寧に書いている。
結構きれいな字で感心する。「感想文」「回想」「予定」「予習」「予測」どうやら「想」と「予」の字を学校は覚えさせたいようだ。中に短文も挟む。
「明日の予習をする」「予想が当たった」(予想は当たるのが一番いいねぇー)そして「予定の人数をこえる」とあった。
オイオイ「こえる」はひらがなかと思わず口に出しそうになって、ボクは一人マスクの中で密かに笑う。「こえる」はまだ習わないんだな。
回想なんて言葉をちゃんと理解して覚えるけれど「こえる」はまだか、どんな基準で漢字を習得していくのかとちょっと興味深かった。
「こえる」は「超える」って書くんだよ。世の中にはね、この「超える」が溢れているんだよ。
昨日の将棋王座戦5番勝負第2局は藤井が勝った。第一局は負けているのでこれで1勝1敗五分に戻した。
昨日は後手だっだけれど、ねじってねじってボクたちの想像を「超えた」死闘で白星を勝ち取った。連敗はしないだろうと思っていたけど
やっぱりちょっとほっとしたよね、まだタイトルまでの道は長いけれど……。そして野球に顔を向ければ、9月に入ってから阪神は負けなしという状況。
ボク的にはそろそろ危ないなとゲームが始まってもヒヤヒヤしていた。それが予想をはるか「超えて」9連勝、おまけに完封!
マジックは5→3まで減った!!世の中は想像を「超えた」ところで回っている
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