小学生のころ、学校の行き帰りに段々と出来上がっていくコンクリートの大きなビル工場を見ていた。重機が地面を揺らして動いていた。守衛さんが「バースくん、向こう側の道を通って帰りなさい」と誘導してくれた。
中学校に上がったころ、その横に工場の物資を運ぶため、大きな道路を作り始めた。開通前の広い道路は、ボクたちのマラソン大会のコースになったりした。
時は流れ今、毎日ボクは会社の行き帰りにその道を通り、その工場の解体工事の進捗状況を防音・防塵パネルの隙間から見ている。大量の水とともに、原始的に重機はビルを少しづつ、でも着実に壊している。
先週末、高い囲いとなっていた防音・防塵パネルが、かなりの数ではずされ急に見通しがよくなった。もうそこにはビルはなくなっていた。信号待ちで見るともなくその風景を見ていたら、ふっと遠くに山の稜線が長々と見えた。ああそうだ。今でもあるこの信号の脇の木の下には、ザリガニがたくさんいて、その木に登るとあの山が見えていた。
何だかとても不思議な気持ち。同じ地点で最初見えていた山が、やがてビルにさえぎられて見えなくなり、そしてまたそれが壊されて見えてきた。なんだかなぁー、ボクはあれから40云年、何をやってきたのかなぁー、何もやってないねぇー、歳をとっただけだなぁー。
ちっとも変わらない山、きっと万葉の時代、大伴家持が見たころから何も変わっていないこの山を見ていたら、別に何事も為さなくともいいのかもしれないという気持ちになった。ちっちゃい、ちっちゃい!!一人の人間の為すことなんて!!(はじめから何も為すことなんかできないくせに!!)でもだから日々の仕事は、こつこつとやらなきゃダメなんだなぁー、ふぅー鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取
中学校に上がったころ、その横に工場の物資を運ぶため、大きな道路を作り始めた。開通前の広い道路は、ボクたちのマラソン大会のコースになったりした。
時は流れ今、毎日ボクは会社の行き帰りにその道を通り、その工場の解体工事の進捗状況を防音・防塵パネルの隙間から見ている。大量の水とともに、原始的に重機はビルを少しづつ、でも着実に壊している。
先週末、高い囲いとなっていた防音・防塵パネルが、かなりの数ではずされ急に見通しがよくなった。もうそこにはビルはなくなっていた。信号待ちで見るともなくその風景を見ていたら、ふっと遠くに山の稜線が長々と見えた。ああそうだ。今でもあるこの信号の脇の木の下には、ザリガニがたくさんいて、その木に登るとあの山が見えていた。
何だかとても不思議な気持ち。同じ地点で最初見えていた山が、やがてビルにさえぎられて見えなくなり、そしてまたそれが壊されて見えてきた。なんだかなぁー、ボクはあれから40云年、何をやってきたのかなぁー、何もやってないねぇー、歳をとっただけだなぁー。
ちっとも変わらない山、きっと万葉の時代、大伴家持が見たころから何も変わっていないこの山を見ていたら、別に何事も為さなくともいいのかもしれないという気持ちになった。ちっちゃい、ちっちゃい!!一人の人間の為すことなんて!!(はじめから何も為すことなんかできないくせに!!)でもだから日々の仕事は、こつこつとやらなきゃダメなんだなぁー、ふぅー鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取