孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

ナイジェリア  将来への期待と現状の混沌が織りなす光と影

2024-06-01 22:47:30 | アフリカ

(【5月31日 TBS NEWS DIG】)

【アフリカ最大の人口・経済 成長が期待される将来】
アフリカの国々は、今後の経済成長の可能性というポジティブな側面と、現在の貧困・格差・紛争というネガティブな側面が同居していますが、アフリカ最大の人口・経済を誇るナイジェリアもその両面を抱える典型的な国です。

****世界のなかで「ナイジェリア」ほど有望な国はないと言える理由****
ナイジェリアに対して、どのようなイメージを持っているだろうか。日本からは遠く、ニュースを耳にすることも少ないので、「アフリカの国だということは知っているけど……」という人も多いだろう。

しかし資産管理のサポートなどを行うBeograd Consulting Group(ベオグラード コンサルティング グループ)埜嵜雅治CEOは「世界を見渡してもナイジェリアほど魅力的な投資対象はない」という。その真意について伺った。

アフリカ54ヵ国で最もGDPが高い国、ナイジェリア
――資産管理のサポートなどを行っている御社は、最近ナイジェリアに注目していると伺いました。なぜなのでしょうか。

昨今、中国や欧州によるアフリカへの投資が活発になっているニュースをよく聞くので、その流れだと思われがちですが、事情は少々異なります。

私たちは世界中の金融商品を取り扱い、国際税務のアドバイスや資産管理のサポートをしていますが、投資対象を探す際のポイントは大変シンプルで「リターンが見込めるかどうか」です。そのような観点で投資対象を探していたところ、目に留まったのがナイジェリアでした。

ここ十数年のナイジェリアの平均株価に注目すると、2008~2009年、リーマンショックの影響で急落しました。その後、先進国はどこもリーマンショック前の価格を更新しています。しかしナイジェリアの平均株価はリーマンショック前のピーク時と比較して、半分程度にしか回復していなかったのです。

ここでナイジェリアのアフリカにおけるポジションを確認しておきましょう。アフリカで最もGDPの大きな国はナイジェリアです。多くの方は南アフリカだと想像するでしょうが、アフリカにある54ヵ国のなかで最も経済規模が大きいのはナイジェリアなのです。

またアフリカ西部の15ヵ国からなる「西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)」の中心国でもありますし、55ヵ国が加盟する「アフリカ連合(AU)」での存在感も増しています。ちなみにコロナ禍で導入が先送りになりましたが、ECOWASではEUにおけるユーロのように、共通通貨「ECO」の導入が予定されています。

このようにアフリカの中心国であるナイジェリアの経済成長率は、2016年のマイナス成長を経て、2017年からは年々、上昇しています。それにも関わらず、株価が低迷しているわけです。ナイジェリアという国に注目するには、十分すぎる条件ではないでしょうか。

30年後「ナイジェリアの人口」が4億人に達するワケ
――初めの着眼点は、「株式の割安感」ということですね。しかしいくら平均株価が安くても、値上がりが期待できないと投資対象としては難しいと思いますが、御社はどこに注目したのでしょうか。

現時点で人口が多く、この先も増え続ける可能性が高い、というのは大きな判断材料でした。内需が拡大し、経済成長が見込めますから。

ナイジェリアはアフリカで最も人口の多い国です。2000年に日本と同程度の約1億2000万人の人口だったのが、20年で7000万人ほど増えました。2050年には人口が4億人に達し、世界第3位になるといわれています。

なぜここまで人口が増えるのか。多くの方は「生まれてくる子どもの数が多いから」と思われるでしょうが、それだけでは大幅な人口増とはなりません。さらに注目すべきは「5歳未満の死亡率の低下」です。

元々ナイジェリアの出生率は高かったのですが、一方で5歳未満の死亡率も高い水準にありました。先進国では考えにくいですが、下痢が原因で多くの乳児が亡くなっていたのです。しかし経済成長と共にインフラが整備され、医療も進歩したことで、5歳未満の死亡率は2000年以前に比べて半分程度にまで低下しました。

経済成長が続けば、出生率も下がります。それは多くの先進国が経験したことで、ナイジェリアでも同じです。このまま経済成長が続けば、出生率は頭打ちになるでしょう。しかし先進国に比べると死亡率はまだまだ低下の余地があります。それに伴い、人口も加速度的に増加していくというわけです。

ビジネス上でもナイジェリアのアドバンテージは大きい
――30年後には、ナイジェリアは中国やインドに続く、人口大国になるわけですね。

そうです。アフリカ全体の人口は30年後に25億人に達するといわれています。世界の4人に1人はアフリカの人という時代になるのです。さらにアフリカの人の5、6人に1人はナイジェリア人を占めるようになります。これだけでもナイジェリアの影響力は計り知れません。

さらに注目すべきは、ナイジェリアの公用語は英語だということです。これはイギリスによる植民地時代の影響によりますが、「公用語=英語」は、今後ナイジェリアが経済成長を続けていくために、大きな武器になると考えます。

日本人であれば「言葉の壁によってビジネスがうまくいかない」という場面は容易に想像できるでしょう。しかしナイジェリアには、“言葉の壁”がないのです。これから成長が期待されるアフリカでビジネスをしたい海外企業は多いでしょう。その際、公用語が英語で経済規模が大きいナイジェリアは第一候補になるはずです。もちろんナイジェリアの企業が海外に進出する際も、言葉の障壁は低く、大きなアドバンテージになるでしょう。

現在、ナイジェリアの株価は低迷していますが、30年後には4億人を超える人口を抱える英語が通じる国となる……。株式市場の回復には時間を要するかもしれません。しかし長期的な視点でみたとき、ナイジェリアに注目しない理由は見当たらないのです。【2021年2月25日 幻冬舎GOLD ONLINE】
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【イスラム過激派「ボコ・ハラム」のテロ 様々な武装集団による誘拐ビジネス】
しかし、ナイジェリアがイスラム過激派「ボコ・ハラム」に代表される深刻な治安問題を抱えていることも周知のところです。

今では、「ボコ・ハラム」に限らず、多くの武装部ループ・犯罪集団が拉致をビジネスとしているような感もあります。

****拉致された生徒ら130人超解放 ナイジェリア****
ナイジェリア・カドゥナ州クリガで今月7日に拉致されていた多数の児童・生徒のうち130人超が24日、無事解放された。当局と軍が明かした。

軍は早朝に救出作戦が行われ、生徒らを解放したと発表したが、詳細は公表していない。
軍の広報官は、ほこりまみれの制服を着た生徒らがバスに乗っている写真を公開。「救出された人質計137人の内訳は女子が76人、男子が61人。ザムファラ州で助け出された。今後、カドゥナ州に引き渡される」と述べた。また「人質全員が救出された」としている。
 
教員や住民らは当初、「盗賊団」と呼ばれる武装集団がバイクに乗って学校を襲撃し、8〜15歳の児童・生徒約280人を拉致したとしていた。

ナイジェリアでは拉致された人数と解放された人数が合わないことがたびたびある。初期情報が錯綜(さくそう)していたり、襲撃を逃れ行方不明になっていた被害者が戻ってきたりするケースもある。

ただ、今回のように大きな齟齬(そご)が生じた原因については不明。
 
軍広報官は、作戦は「続行中」だとするとともに、負傷した兵士は出なかったと述べた。

ナイジェリア北西部および中北部では「盗賊団」などによる集落への襲撃や、身代金目当ての集団拉致が相次いでいる。先週末にもカドゥナ州で2件の襲撃事件があり、計100人以上が拉致された。 【3月25日 AFP】
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おそらく水面下で「盗賊団」への何らかの支払いがなされたのではないでしょうか・・・。
ナイジェリアでは去年、暴力撲滅などを訴えたティヌブ大統領が就任しましたが、目立った治安改善にはつながっておらず、国内で非難の声があがっています。

更に5月にも。

****武装集団が10人殺害、160人拉致 集団誘拐後を絶たず ナイジェリア*****
ナイジェリア北中部ニジェール州の村が武装集団に襲撃されて10人が殺害され、子どもを含む160人が拉致された。地元当局者は27日、イスラム過激派「ボコ・ハラム」の関与が疑われるとCNNに語った。

首都アブジャに隣接するニジェール州ではここ数年、武装集団が身代金目的で住民を集団拉致する事件が頻発している。

地元当局者によると、同州クチ村に対する襲撃は現地時間の24日午後5時半ごろから始まり、25日午前4時ごろまで続いた。

バイクに乗ってやって来た300人ほどの武装集団は何時間も村に居座ったといい、「あの日は一日中雨が降っていたので、彼らは火を起こして暖を取った」「料理してお茶をいれ、即席めんやスパゲティを作った」と当局者は話す。
武装集団に抵抗しようとして圧倒され、殺害された住民もいたという。

軍による救出作業はまだ始まっていないと地元当局者は言い、「きのう(26日)警察が来て立ち去った。それだけだ」と説明。「クチ村が襲撃されたのは1度や2度じゃない。これで5度目だ」と憤る。

アムネスティ・インターナショナルが26日にX(旧ツイッター)に投稿した情報によると、武装集団は2021年以来、何度もクチ村を襲撃し、女性に対する性的暴行を繰り返しているという。ナイジェリア政府は武装集団を野放し状態にしたまま、生命を守ることができずにいるとアムネスティは指摘する。

ニジェール州では2カ月前にも市場が武装集団に襲撃され、21人が殺害される事件が起きたばかりだった。
隣接するカドゥナ州でも3月に武装集団が生徒少なくとも137人を誘拐し、身代金を要求する事件が発生。生徒はその後、全員が無事解放された。【5月28日 CNN】
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武装集団はやりたい放題で、警察・軍の対応はほとんど機能していないようです。

【南部デルタ地帯の石油産出地域で盗まれる原油 暗躍する原油ゲリラ その背景にあるものは・・・】
ナイジェリアには北部イスラム教徒と南部キリスト教徒の対立、イスラム過激派「ボコ・ハラム」のテロ活動、それに触発されたような武装集団による「誘拐ビジネス」の蔓延・・・といった問題に加えて、ニジェール川河口の“ニジェール・デル”と呼ばれる南部の油田地帯の分離独立運動・反政府運動・治安悪化の問題もあります。

下記は2007年のブログ記事です。

****原油価格とナイジェリア “ビアフラの悲劇”の記憶****
(中略)
ナイジェリア南部の油田地帯はニジェール川河口の“ニジェール・デルタ”と呼ばれる地域。
250以上の言語を話す40以上の民族が住むと言われています。

アフリカの大国ナイジェリアの政治的実権は北部出身者で占められていること、年間数百億ドルもの石油利益があるにも関わらず南部地域住民の3分の2は1日1ドルの貧困線以下の暮らしを余儀なくさせられていること、石油開発で環境破壊が進行していることなどから、このニジェール・デルタでは激しい反政府活動が続いています。

ニジェール・デルタ地域はかつての“ビアフラ戦争”(この地域先住民のイボ族の独立をめぐる戦い)の舞台と重なります。

1967年ですから今からもう40年前になります。
今と同様の部族対立(イギリス植民地時代にイボ族はイギリスと関係を深め植民地支配機構の一部となったため、他民族からは“黒い白人”とも呼ばれたそうです。)、石油資源を巡る争いからナイジェリア南東部地域イボ族が独立を宣言します。

ビアフラを支援するフランス、ナイジェリアを支援するイギリス・ソ連という大国の石油がらみの思惑のなかで、戦闘は武器援助によってエスカレート、結局ナイジェリア側の勝利、ビアフラの消滅で終わりました。

この戦争で包囲されたビアフラでは、200万人ともいわれる餓死者をだす惨劇がおこりました。
200万人・・・自分のことでないと人間は極めて冷淡ですから、私も“200万人”と簡単に書きますが、当時の惨状を少しでも想像すると気が遠くなるような数字です。

やせ細っておなかだけが異様に膨らんだ子供の写真が当時報道され、人々の関心を呼んだ記憶があります。私が中学1年の頃でしょうか。

しかし、結局国際社会は戦闘を小銃・こん棒から戦車・戦闘機にエスカレートさせることはあっても、この惨劇を止めることはありませんでした。

激しい反政府活動が続くこのエリアでは外国人・多国籍企業の石油施設関係者を狙った拉致事件が頻発しており、5月1日から6月初旬の1ヶ月だけで50人の外国人が拉致されているそうです。

もともとが複雑な民族構成のエリアである上に、単なる金銭目的の武装誘拐組織も加わって、無数の武装組織があり現在の混乱を呼んでいるようです。

イギリス政府も英国人に対し同地域からの退去を勧告しています。
今年5月にはパイプライン破壊も行われており、当分このエリアの、ひいては原油供給の不安定は続きそうです。【2007年7月7日ブログ】
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“複雑な民族構成のエリアである上に、単なる金銭目的の武装誘拐組織も加わって、無数の武装組織があり現在の混乱を呼んでいる"・・・・現状は2007年当時と大差ないようです。

****「今世紀最悪の環境破壊」ナイジェリア“原油戦争” の闇 須賀川記者がジャングルで“原油ゲリラ”に接触 裸足や素手で違法精製【news23】****
「今世紀最悪の環境破壊」ともいわれるアフリカ・ナイジェリアの原油問題。アフリカでも最大規模の原油生産量を誇る国ですが、今、その原油が盗まれ続けています。ジャングルで原油を盗む“原油ゲリラに”23ジャーナリストの須賀川記者が接触しました。

違法精製所の取り締まりに同行…“茶番”ともいえる摘発劇
川の一面を隙間なく覆う油の膜。“生命のゆりかご”ともいわれるマングローブの森があったはずの中州は、黒く汚染された土があらわになり、生き物の影はありません。(中略)

2億人以上の人口を抱え、アフリカ最大規模の原油生産量と経済規模を誇るナイジェリア。しかし、採掘されたほとんどの原油は、シェルやシェブロンなど海外の石油メジャーによって買われ、輸出されています。

わずかにある国内の石油精製所はほとんど機能しておらず、燃料のほとんどは輸入に頼っているため、多くの人は、違法に精製された安価で劣悪なガソリンなどを買い求めるのです。(中略)

こうしたガソリンなどを作る違法精製所の取り締まりに同行しました。現場に到着すると、すでに手錠をかけられた、作業員とみられる2人の男性がいました。(中略)

ただ、“摘発”には不自然な様子も…(中略)“摘発ツアー”は、最終目的地の貯蔵施設に向かいます。すると、1時間ほど前に逮捕されていたはずの男性2人が現れ、司令官の指示に従って、手錠が外れた状態で油の汲み出しを始めたのです。(中略)
「(Q.先ほど言っていた『根絶』『犯罪者』は具体的に誰を指す)犯人たちは21歳〜22歳で、彼らは誰かに送り込まれたのでしょう」 何十年と続く“原油窃盗”。その「誰か」の正体は、いまだに分からないのでしょうか。

摘発ツアーが終わったあと目を向けると、逮捕された男性2人は釈放され、村に戻っていくところでした。茶番ともいえる摘発劇。ただ、森の中では多くの違法精製所が今も稼働し、原油が盗まれ続けていることも事実です。
夜、私たちは摘発を免れている精製所を目指し、ジャングル奥深くに向かいました。

「飢えている」「生き延びるためにリスクを冒す」原油ゲリラは語る
(中略)ジャングルの中を移動して1時間ほど。突如として開けた場所で、それは行われていました。女性が黒い液体を炎に投げ込み、巨大な炎が立ち上ります。原油を盗む“原油ゲリラ”です。

須賀川拓 記者 「火にくべられている巨大なドラム缶の中に原油が入っているんです。原油を火でたくことによって、蒸留されるんです」

原油ゲリラは、北海道と同等の大きさのデルタ地帯に張り巡らされた石油会社のパイプラインに穴をあけ、盗んだ原油を火にくべてガソリンやディーゼルを抽出します。

精製所の数は当局も把握できておらず、現地の報道によると、過去12年に約2000億円換算の原油が盗まれたということです。

須賀川拓 記者 「これがタンクだそうです。中で沸騰してるんじゃないか?すごい音がしてる。足元に垂れまくっているんだけど、(原油ゲリラは)裸足なんだよ。めちゃくちゃ危ない。しかも素手だし」(中略)

「(Q.危険ですね)本当に危険だ」 「(Q.違法だと理解しているのか?)もちろんさ」 「(Q.違法だと分かっていて、なぜ続けるのか?)飢えているからだ。生き延びるためにリスクを冒してきた」

沿岸パトロールをしていた元ナイジェリア軍兵士、上官から「タンカーを見なかったことにしろ」
小川彩佳キャスター: 「飢えている」「生き延びるため」という言葉がありましたが、豊かな資源の恩恵はナイジェリアの人たちに広く行き渡っていないということですね。なぜ、資源を使えない状況になっているのでしょうか。

須賀川拓 記者:原油ゲリラの男性は「政府が得ている莫大な利益は私たちにはまったくおりてこない。だからこそ私たちは、この犯罪に手を染めるしかないんだ」とはっきり言っていました。

実際、違法精製所は夜に作業をするので、夜の空を照らし出すわけです。ジャングルで炎が立ち上ればすぐに場所を把握できるので、当局も摘発しようと思えばすぐにできるはずです。

こうした状況がもう何十年も続いていることから、権力構造のかなり上層部にいる人間が見て見ぬふりをしている、何らかの見返りを持って見逃していると考えないと、整合性が取れないわけです。

しかも、これは氷山の一角のさらにその一部だと感じるエピソードもありました。私はナイジェリア軍の元兵士で海軍のいわゆる沿岸パトロールを指導していた立場の人物に取材することができました。

そのナイジェリア軍の元兵士によると、10年ほど前、沿岸の大きな油田・油井(オイルディグ)に国籍不明の巨大なタンカーが横付けし、原油を満載して、また沖に消えていったそうです。これを上官に報告しようとしたところ、上官から「お前はあのタンカーを見なかったことにしろ」と言われたといいます。

巨大なタンカーが運行でき、海軍の沿岸警備体制すらもすり抜ける、もしくは目の前を通過しても摘発することができないという状況です。どれだけの闇、腐敗があるのか考えると、気が遠くなるような思いでした。【5月31日 TBS NEWS DIG】
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ナイジェリアの抱える最大の問題は、「ボコ・ハラム」でも南部デルタの原油ゲリラでもなく、そうした諸問題を生み出す温床となっている政府の腐敗・非効率にあるようです。
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