(韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表(左)が8日、ソウルの中国大使官邸を訪問してケイ海明駐韓大使と握手している。李代表と邢大使は「福島汚染水海洋放流」阻止対策などを話し合った。【6月9日 中央日報】 この際の中国大使発言が物議を醸しています)
【4月 伊大統領の台湾問題発言に中国「口出しを許さない」 刺々しさを増す中韓関係】
韓国では、特に若い世代を中心に、(少なくとも数字の上では)対日本以上に中国に対する嫌悪感・不満が高まっていることは、これまでも何回か取り上げてきました。
****「日本か中国か北朝鮮か…」韓国20〜30代の9割が嫌悪する"好感を持てない国”No.1はどこ?****
近年、韓国人の世界に対する好き嫌いが変化してきているようだ。
4月23日、韓国世論評判研究所が発表した自国と関わりの深い中国・日本・アメリカ・北朝鮮4カ国に対する好感度調査が話題だ。
4月23日、韓国世論評判研究所が発表した自国と関わりの深い中国・日本・アメリカ・北朝鮮4カ国に対する好感度調査が話題だ。
「100%じゃないのが不思議」
20〜30代の成人男女1001人を対象に、今月13日から18日まで調査を実施したところによると、「好感を持てない国」という質問に対し、回答者の91%が中国を挙げた。
中国が最も好感を持てない国だという結果に、韓国ネット民の間では「100%でないことが不思議」「むしろ9%の人たちに理由を聞きたい」「これが正しい認識だ」など納得する人が多かった。
中国以下では北朝鮮が88%で2位、日本が63%で3位だった。アメリカは「好感が持てる」が67%と、他国より高いことがわかった。「好感が持てる」が過半数を越えたのはアメリカだけだ。
なお、「好感が持てる」という質問に対し日本は37%、北朝鮮は12%という回答だった。現在の韓国でにおいて、中国は北朝鮮以上に嫌悪されている国のようだ。
ほかでは、韓国の安保に「脅威になる」という回答では北朝鮮が最多の83%で、中国が77%という結果に。両国に対する警戒度の高さが数字として表れた。
韓国で北朝鮮よりも嫌悪される中国。両国の軋轢は今後も続くことになりそうだ。【5月8日 サーチコリア】
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背景には、2016年、韓国政府がアメリカの高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を決めたことに中国は多くの対抗措置を取り、これらが中韓関係を急速に冷え込ませたことがありますが、キムチ起源論争みたいな文化的摩擦も“好感度”には強く影響していると思われます。
政治的には、これまで韓国は“中国の顔色をうかがう”ようなところがある、長い歴史のなかで中国の脅威が韓国のDNAに刷り込まれている・・・とも言われていましたが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の保守政権になってからは、中国への宥和的な姿勢を改め、日米との協調を重視する方向に転換しつつあります。
それに伴って、中国側の反発も高まり、中韓関係は刺々しいものになってきています。
****尹大統領の台湾巡る発言に「口出し許さない」 韓国が中国大使呼び抗議****
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が海外メディアとのインタビューで台湾問題に触れたことを巡り中国外務省の報道官が「口出しを許さない」などと述べたことについて、韓国外交部は20日、中国のケイ海明・駐韓大使を呼び抗議した。
外交部によると、同部の張虎鎮(チャン・ホジン)第1次官はケイ大使に、中国外務省報道官の無礼な発言は外交的な欠礼だと強く抗議。そのうえで韓中関係の発展を妨げるような行為をしないよう求めた。
尹大統領は19日公開された海外メディアとのインタビューで、台湾海峡の緊張について「このような緊張は力で現状を変えようとする試みのために起きたものであり、われわれは国際社会とともに力による現状変更には絶対反対するという立場だ」と言及。台湾問題は単に中国と台湾だけの問題ではなく、朝鮮半島問題のように域内を越えた世界的な問題と見るほかないと述べた。
尹大統領のインタビューでの発言について、中国外務省報道官は20日の定例会見で「台湾問題を解決するのは中国人自身の仕事だ」とし、「他人の口出しを許さない」と反発した。その表現については、他国の首脳に通常用いない強いものだった。
これを受けて韓国外交部も「力による現状変更に反対するという国際社会の普遍的原則をわが国の首脳が言及したことに対し、中国外務省報道官は口にしてはいけない発言をした」と批判した。
韓中が非常にデリケートな台湾問題を巡って異例とも言える激しい応酬を繰り広げたことで、今後の両国関係に与える影響が懸念される。【4月20日 聯合ニュース】
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****中韓関係は「順風満帆から波瀾万丈へ」―独メディア****
独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは26日、中国と韓国の2国間関係について、「順風満帆から波瀾万丈に変わった」とする記事を掲載した。
記事は、「台湾問題に関する韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の先日の説明が中国を激怒させ、外交の波風を呼んだ。中韓は外交関係を結んでわずか30年。両国の関係は当初の順風満帆から波瀾万丈に変わった」として、これまでの両国関係を振り返る内容。
最初に、ロイターのインタビューを受けた尹大統領は台湾海峡情勢について「韓国は国際社会と共に立ち、力による現状変更の試みに反対する」と表明し、台湾問題を「中国と台湾の間の問題であるだけでなく、北朝鮮問題と同じ国際的な問題だ」としたと伝え、中国側が厳正な申し入れを行ったこと、さらに韓国も中国に抗議したことに言及した。
そして両国の外交関係は1990年代にようやく結ばれたと時計の針を逆戻りさせ、1992年8月24日に国交樹立を迎えたことを説明。
翌月、両国は「中韓貿易協定」「中韓投資保護協定」など一連の協力協定に調印したと紹介し、「1990年代末から2000年代初めにかけて、中韓関係は『21世紀に向けた全面的パートナーシップ』に引き上げられ、2008年5月、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領が訪中した際、両国関係は『戦略的協力パートナーシップ』へと再び格上げされた」と言及した。
13年2月に就任した朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国を複数回訪れ、習近平(シー・ジンピン)国家主席が14年に韓国を訪問したことで、両国関係は「蜜月期」に入ったと受け止められたとも紹介。
両国の経済、文化分野での交流も一層密になったが、16年、韓国政府が米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を決めたことに中国は多くの対抗措置を取り、これらが中韓関係を急速に冷え込ませたと指摘した。
記事は、中国の消費者の間で韓国への反発が起きたことに触れた上で「17年11月にTHAADをめぐって中韓は共通認識に達し、韓国側は『追加配備を検討しない』と表明した」と述べ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中後に両国関係は緩和に向かい始めたと説明。
だが、22年5月に就任した尹大統領はより積極的に米国に接近する路線を見せ、THAAD配備を加速する方針を示しているとし、「韓国は22年5月に米国が主導する『インド太平洋経済枠組み(IPEF)』に加わり、8月には米国が主導し、日本、韓国、台湾を含む(半導体同盟の)『チップ4』参加を表明した。サプライチェーン強化の他、中国に対する技術輸出の規制もその目的だ」「韓国が経済における対中依存度を極力減らそうとしていることがさまざまな兆しから見て取れる」と伝えている。【4月28日 レコードチャイナ】
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“韓国が経済における対中依存度を極力減らそうとしている”ことの結果なのか、単に一時的現象なのかはさだかではありませんが、輸出依存度は低下しているようです。
****韓国の産業全般で“脱中国”が加速、輸出依存度も20%下回る=韓国ネット「ただの輸出減少」****
2023年6月5日、韓国・マネートゥデイは「韓国の産業全般で“脱中国”現象が起きているとの調査結果が出た」と伝えた。
韓国貿易協会の国際貿易通商研究院によると、今年1〜3月期の対中国輸出依存度は19.5%だった。20年は25.9%、21年は25.3%、22年は22.8%と減少を続け、ついに20%を下回った。
昨年の対中国輸出は21年に比べて4.4%減少したが、中国を除く市場での輸出は9.6%増加した。今年の1〜3月期までの「中国以外の市場」の輸出(マイナス6.8%)も中国(マイナス29.8%)に比べ相対的に良好な数値を記録している。(中略)
企業は“脱中国”現象の中で米国、豪州、インド、ベトナムなどに活路を見出している。(中略)韓国貿易協会関係者は「対中国輸出不振の中でも、米国、インド、豪州、ベトナムを中心に輸出が増加し、輸出市場の多角化がすでに進んでいる」と話したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「望ましい現象だ」と喜ぶ声も寄せられているが、「中国に輸出しなくても総額がそのまま、もしくは増えなければ脱中国とは言えない」「脱中国ではなく、中国が韓国製品を輸入しなくなったんだよ」「良く言えば脱中国。実情は冷遇されている」「ただの輸出減少」などと懸念する声も数多く見られた。【6月6日 レコードチャイナ】
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【中国大使の韓国政府外交批判に反発高まる韓国 左派系メディアも中国批判 釈明に追われる最大野党代表】
こうした刺々しい中韓関係にあって、今問題となっているのが最大野党「共に民主党」 李在明代表が中国大使に招かれて行った会談。
中国大使の「米国の勝ち、中国の負けに賭けるのは誤った判断で、後で必ず後悔する」などと韓国政府の外交政策を批判する発言に、韓国側は内政干渉だと強く反発しています。
****“原発処理水”で対立深まる韓国与野党 野党側が中国大使に共闘持ちかけ…与党猛反発「明白な内政干渉」****
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、韓国では最大野党の代表が中国大使に共闘路線を持ちかけ、与党が猛反発しています。
韓国 最大野党「共に民主党」 李在明 代表
韓国 最大野党「共に民主党」 李在明 代表
「周辺国の懸念が高まっていますが、共同の対応策も講じてみたいと思います」
きのう、中国大使公邸を訪れた韓国の最大野党の李在明代表。邢海明大使に福島第一原発の処理水の海洋放出に反対するための共闘路線を提案しました。そして…
中国 邢海明 駐韓大使
「日本は経済などの利益のために太平洋を自分の下水道とみなしています」
大使は韓国語で日本の海洋放出を阻止しなければならないと応じました。さらに…
中国 邢海明 駐韓大使
「中国の敗北に賭ける人たちは後で必ず後悔する」
韓国メディアは、アメリカとの同盟関係を重視する尹錫悦政権に対する不満を露わにしたものだと報じています。
こうした中国大使の発言に、与党は「明白な内政干渉だ」と反発。
処理水をめぐる李在明氏の言動についても、「反日感情を助長し、政権を揺さぶろうとする目的以外の何物でもない」と批判しています。【6月9日 TBS NEWS DIG】
きのう、中国大使公邸を訪れた韓国の最大野党の李在明代表。邢海明大使に福島第一原発の処理水の海洋放出に反対するための共闘路線を提案しました。そして…
中国 邢海明 駐韓大使
「日本は経済などの利益のために太平洋を自分の下水道とみなしています」
大使は韓国語で日本の海洋放出を阻止しなければならないと応じました。さらに…
中国 邢海明 駐韓大使
「中国の敗北に賭ける人たちは後で必ず後悔する」
韓国メディアは、アメリカとの同盟関係を重視する尹錫悦政権に対する不満を露わにしたものだと報じています。
こうした中国大使の発言に、与党は「明白な内政干渉だ」と反発。
処理水をめぐる李在明氏の言動についても、「反日感情を助長し、政権を揺さぶろうとする目的以外の何物でもない」と批判しています。【6月9日 TBS NEWS DIG】
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反発する韓国与党「国民の力」の金起炫(キム・ギヒョン)代表は在韓中国大使館からの夕食会の招きに応じないことを決めたとも。
また、韓中双方が相手国大使を呼んで抗議する「抗議合戦」の様相ともなっています。
****今度は中国が韓国大使呼んで抗議 駐韓中国大使の発言巡り****
中国外務省は11日、農融次官補が10日に韓国の鄭在浩(チョン・ジェホ)駐中大使を呼び、韓国側がケイ海明・駐韓中国大使と最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の面会に不当な反応を見せたことに交渉を提起し、深刻な憂慮と不満を表明したと明らかにした。
中国側は鄭氏に対し、韓中関係に関する中国の立場を説明し、「ケイ大使が韓国各界の人物と接触し交流することは業務」だとして、「目的は理解を増進し、協力を促進させ、中韓関係の発展を進めること」と主張。「韓国側は現在の中韓関係の問題がどこにあるか振り返り、真摯(しんし)に向き合うことを望む」とし、「両国関係の健全かつ安定的な発展のため、積極的に努力することを望む」と述べた。
韓国外交部の張虎鎭(チャン・ホジン)第1次官は9日、李氏との面会で「米国の勝ち、中国の負けに賭けるのは誤った判断で、後で必ず後悔する」などと韓国政府の外交政策を批判する発言をしたケイ大使を呼び、看過できない表現で韓国政府の外交政策を批判したことは外交使節の友好関係促進任務を規定した「ウィーン条約」と外交慣例に反するとして強く抗議した。【6月11日 聯合ニュース】
中国側は鄭氏に対し、韓中関係に関する中国の立場を説明し、「ケイ大使が韓国各界の人物と接触し交流することは業務」だとして、「目的は理解を増進し、協力を促進させ、中韓関係の発展を進めること」と主張。「韓国側は現在の中韓関係の問題がどこにあるか振り返り、真摯(しんし)に向き合うことを望む」とし、「両国関係の健全かつ安定的な発展のため、積極的に努力することを望む」と述べた。
韓国外交部の張虎鎭(チャン・ホジン)第1次官は9日、李氏との面会で「米国の勝ち、中国の負けに賭けるのは誤った判断で、後で必ず後悔する」などと韓国政府の外交政策を批判する発言をしたケイ大使を呼び、看過できない表現で韓国政府の外交政策を批判したことは外交使節の友好関係促進任務を規定した「ウィーン条約」と外交慣例に反するとして強く抗議した。【6月11日 聯合ニュース】
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尹大統領も「大使の不適切な振る舞いに国民が不快感を抱いている」と中国批判を明らかにしています。
****尹大統領 中国大使の発言に不快感=「不適切な振る舞い」****
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が13日の閣議で、中国のケイ海明・駐韓大使が韓国の外交政策を批判する発言をしたことについて、「外交官として相互尊重や友好促進の態度があるのか(疑わしい)」と指摘したことが分かった。複数の出席者が明らかにした。
尹大統領は「大使の不適切な振る舞いに国民が不快感を抱いている」とも述べたという。(後略)【6月13日 聯合ニュース】
尹大統領は「大使の不適切な振る舞いに国民が不快感を抱いている」とも述べたという。(後略)【6月13日 聯合ニュース】
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更に、通常は韓国政府批判に終始する韓国の左派・革新系メディアも中国の姿勢に批判的になっています。
****韓国左派も中国を批判、「駐韓中国大使の発言」巡る抗議合戦を元駐韓大使が解説****
韓国は以前のように中国の脅しにはひるまなくなっている。しかも韓中のあつれきは外交部のみならず、両国のメディアでの対立にまで広がっている。
● 韓国と中国の外交部が 激しい抗議合戦
(中略)中国が韓国内政に干渉し、脅しをかける今回の姿勢に対し、韓国では政府と与党「国民の力」からの反発があるばかりでない。
民主党の李在明代表も、中国の抗議以降、距離を置く姿勢を示し始めており、さらに、これまで韓国政府を批判し、民主党を擁護してきた革新系のハンギョレ新聞も、中国を批判する側に回っている。
これまで、中国は「戦狼外交」で韓国を操ってきたが、4月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の台湾問題発言を巡るやりとりから、韓国政府・保守系メディアと中国政府・官営メディアの対立が続いてきた。
今回、韓国の革新系も中国との距離を置く姿勢に転換したことで、今後、韓中の対立は一層激しくなろう。それは、韓国国民の中国嫌いを一層促進することにもなる。(中略)
中国は韓国を戦狼外交で操れないことを学ばないと、ますます韓国を米国寄りに追いやる結果となるだろう。
今回は中韓の抗議合戦の意味合いについて考察する。
● 韓国外交部は中国大使に 「内政干渉」と激しく抗議
(中略)
● 韓国政府は 中国の脅しに動じない
韓国政府と中国政府による対立が表面化したのは、前述の通り、4月19日に尹錫悦大統領が訪米前のロイターとのインタビューで「結局は(台湾の緊張高揚は)力による現状変更を図るために起きたもので、我々は国際社会とともに力による現状変更に絶対反対する立場」と述べたことからである。(中略)
韓国は以前のように中国の脅しにはひるまなくなっている。しかも韓中のあつれきは外交部のみならず、両国のメディアでの対立にまで広がっている。これは従来の韓国の姿勢とは全く異なるものであり、中国が強く出れば出るほど、韓国は日米との協力に活路を見いだしていくだろう。(中略)
● 韓国の革新系メディアも 中国政府の姿勢を批判
しかし中国は、韓国の革新系メディアも含めて中国の姿勢に批判的になっていることを見逃している。
革新系メディアのハンギョレ新聞は、中韓外交部の抗議合戦について、「中国は米国に傾倒する尹大統領の対外路線に慣例を超えるレベルの高圧的態度を示している」「中国は習近平国家主席が政権3期目を始めて以来、戦狼外交を控えてきた。しかし、韓国には戦狼外交を連想させる強硬路線を取っている。これは韓国が韓米日協力を強化するなど中国を圧迫する対外路線を採択すると同時に、中国が核心利益と見なす台湾問題に繰り返し言及したためだと専門家たちはみている」と報じている。
ハンギョレ新聞は、中国の姿勢に反対する韓国政府に対して批判的ではあるが、一方で中国の戦狼外交にも批判的になっていることは新しい動きである。
● 中国への卑屈な行動により 李在明代表の立場が困難に
国民の力は、李在明代表とケイ海明中国大使との会合に対し、3日連続で攻撃を続けた。
国民の力の金起鉉代表は、10日、李在明代表に対し、「国のために犠牲となった軍人などの護国英雄の御霊に対し敬意を表することなく冷遇する。これに対し、韓国を侵略した中国の大使の前では従順に両手を合わせてぺこぺこする姿を見ると怒りがこみ上げる」と批判した。
さらに11日には、フェイスブックに「大韓民国院内第1党代表が中国大使の家に訪ねていって屈辱を受けても抗議の一言もできないのに、何の『国益外交』をしたというのか」と批判した。
李在明代表は、国民の力ばかりでなくメディアからも、その中国に対する卑屈な行動について批判されている。
李在明代表もさすがに耐えかねたのか、10日、明洞(ミョンドン)で開かれた6・10民主抗争記念式典後に記者団と会い、「中国政府のそのような態度はしかるべきものではない」と中国にへつらう姿勢を一歩後退させた。ただ、李在明代表は「国益を守るために(中国と)共同協力する方向を見つけることが最も重要だ」として自らの行動を正当化した。【6月14日 ダイヤモンド・オンライン】
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韓中両国の非難の応酬が続いている中、韓国最大野党「共に民主党」の国会議員5人が中国を訪問していることが14日、明らかになりました。
“同党関係者は「韓中関係はよくないが、韓国企業と経済にとって中国が重要なため関係改善を模索したい」として、「(訪中は)数か月前から計画されていた」と明らかにした。”【6月14日 聯合ニュース】
日本との関係も、中国との関係も、様変わりの韓国・伊政権です。
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