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幸福の賞味期限はただ一瞬
その一瞬の輝きを抱く
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スタメン:竹下、高橋みゆき、杉山、荒木、落合、木村 リベロ:菅山
リザーブ:大山、石川、高橋翠、宝来、小山
韓国ラウンドは全勝するつもりだと明言する柳本監督。スタメンにマリさんを入れて、守備と速さの布陣を敷きます。
一方の韓国も、ホームで不様に負けられない! 東京とは違ういい動きをしてきます。
第1セット 日本 25-22 韓国
マリさんがスタメン起用の期待に応える大活躍。
マリさんが入るとバランスがとれるという柳本監督。速いトスも打てるし、レシーブもいいので、サオリンも昨日に引き続き、攻撃に専念できます。
韓国も、16歳のペイ・ユナ選手の活躍などで粘りますが、第1セットは日本が先取。
第2セット 日本 25-15 韓国
シンさんが上げてエリカさんがCクイックという、スーパー攻撃も出た日本。
エリカさんの勢いは全くとまりません。今日も大活躍です。ブロックポイントも出ます。
エリカさんのブロードでセットポイント、最後はマリさんが決めて、このセットも日本が取ります。
第3セット 日本 25-19 韓国
スギさんが足を痛めた様子なのがちょっと気になりますが、そのままコートに立ちます。
第2セットの勢いそのままに、点差を広げていく日本。
サオリンのサーブポイントでマッチポイントを握り、最後はエリカさんが決めて、韓国をストレートで下しました
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これで、日本は4勝1敗。決勝ラウンド進出に向けて大きく前進しました。
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相手が韓国なので、高さとパワーよりも、しっかり守って速い攻撃でいった方が有効だという判断だったのでしょう。加奈さんがどうこうではなく、相手に応じたベストの布陣ということだと思います。野球でも、シーズン中盤以降になると、今年そのチームに強いピッチャーを先発させますが、それと同じでしょう。それだけ、今の全日本には持ち駒があるということですね。
「エース」というと、毎試合フル出場して、最多得点をマークするようなイメージを抱きがちですが、実際にはそんなことは不可能だし、そんな必要もないと思います。
途中出場でも、スパイクが一本しか決まらなくても、それが「この一本」というボールだったら、立派にエースの役割を果たしていると思います。
古い話を持ち出して恐縮ですが、アテネ五輪前のOQTで、男子のエース山本選手はベストスコアラーでした。でも、チームが五輪に行けなかった以上、残念ながらこれには意味がないといわざるをえません。エースというのは、決定率や得点数ではなく、「この一本」を決められたかどうかなのだなと、つくづく思わせられました。
昨日のポーランド戦では、加奈さんは難しい二段トスを決めたり、グリンカを一枚でとめたり、サーブポイントをとったり、レシーブをよく上げたり、決定率や決定本数といった数字以上の働きをしていたと思います。
加奈さんはテンさんのアドバイスで、「今できることに集中する」ということを心がけているそうですが、そういう気持ちがよく出ていたと思います。
監督もそんな加奈さんを見て、今日はむしろ安心してマリさんをスタメンにできたのではないでしょうか。加奈さんはスタメンじゃないからといって落ち込んでしまったりしない、もしどうしても途中で苦しくなった時はきっと「この一本」を決めてくれる。そう信じられたんじゃないかと思います。
実際には、どうしても苦しくなる場面がなかったので、加奈さんの出番はありませんでしたが、それはそれで層の厚さを示す頼もしい結果ですね。
マリさんはコートの中では、すごく落ち着いて、上手いプレイを見せますが、まだ24歳なんですね
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加奈さんも、今日はそんな先輩の姿から、吸収できるものがあったと思います。
明日のロシア戦は、おそらく加奈さんの高さとパワーが必要とされるでしょう。今できることに集中して、のびのびとプレイすれば、きっと結果はついてくると思います。
韓国ラウンドは全勝だ、日本!