銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

ゴッホの死と、弟やその妻との、深い関係 

2009-11-01 13:34:20 | Weblog
 今日は、13時間以内という速やかさで、更新をしてしまっています。で、夜にブログをごらんになる習慣のある方は、どうか、下(前日の分)もお読みいただきたいのです。そこでは、新説の骨子が書いてあります。で、その次に、前から書いていた、以下に在る、今日の部分に入ります。

 前日にとうとう新説の全貌を明かしました。つまり、ゴッホの死は弟テオがゴッホを撃ったことに、真因があるが、ゴッホは弟テオをかばって、<<<<<自分で自分の身を撃った>>>>>と、宿の亭主に告白したという、のが、その全貌です。

 その番組は非常に出来がよくて、あっちこっちに寄り道をしますし、性急な言葉は表れなく、むしろ言葉としては暗喩にとどまっているほどですが、

 映像として、弟テオが、ゴッホを撃つところが出てきます。そして、テオはゴッホの葬式の後、一年もしないうちに亡くなっています。それが良心の呵責からそうなったということに、すると、つじつまが合うことになります。

 テオがゴッホに追い詰められていて、ピストルをオーヴェールに持参したときに、すでに正常な判断能力を失うほど、一種のノイローゼだったと考えると、その後、さらにそれが悪化して、食べるものも食べられず、生きる気力もなくししまって、ろうそくが消えるように、死へ向かったと考えると、それも妥当ですが、テオの遺族が存命中で、立派なゴッホ美術館を経営しているわけですから、

再度、申し上げるように、

番組内では、言葉としては、それは、あまり出てこないのです。

 ただ、映像として、二人並んだ、そっくりな墓が出てくるだけです。
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 この番組が示した数々の、映像や資料を考え合わせると、<<<ゴッホはやはり、聖人だ>>>となります。<<<自分の耳を剣で傷つけた、ゴーギャンを許し、かつ、自分の腹をピストルで撃った弟テオを、許す>>>のですから・・・・・

 ただ、正当にして丁寧な外科的な手術(つまり、弾を取り出すなどのこと)が行われなかったというのも大きなミステリーですが、そのポイントを追及していくと、とんでもないことへ向かうので、ここで、私も番組に倣って、これ以上の追求を止めます。

 ただ、相当に重要な言葉が最後に出てきます。

 ・・・・・ゴッホの自殺は、文書としては、書簡集の序文にしかないことである・・・・・と。

 ゴッホ自身は、その書簡の中で、遺言めいた言葉は一切述べておらず、ただ、ただ、やるべき仕事への意欲だけを述べているそうです。つまり、前向きな発想しかなかったわけです。

 この最後の言葉によって、視聴者のほうは、テオの奥さんの意思やら、意向というのを感じ取ることとなります。

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 そういえばと、思い当たることがあります。私も以前から、それだけは不思議極まりないと思っていたのは、どうして奥さんがあれほど、ゴッホを支援するのだろうということです。


 「兄弟は他人の始まり」とよく言います。『テオ自身はゴッホに純粋な愛情を持っていても、お嫁さんにはそれは、無いだろうに、不思議だなあ』と、昔から考えていたのです。
 ゴッホの書簡集は奥さんが出版したのです。その書簡集が評判を呼び、ゴッホの高い評価へとつながるわけで、奥さんがいなければ、ゴッホは生前の評価のままにうずもれた作家(この場合は画家のこと・・・・・今は美術界も画家を作家と呼ぶ)で終わったかもしれないのです。

 番組が示唆するのは、奥さんはその序文を世間にさらしたくて、その書簡集を編んだということです。

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 これから先は番組内では言われなかったことで、私の推理となりますが
・・・・・
 <<<奥さんは、ゴッホを一種の狂人と、したてあげる目的で、あの書簡集を編んだ>>>といえば、なるほどと思われます。「これほどの量の手紙を書くなんて普通じゃあない・・・・・と、あなたはお思いになりませんか?」と世間に対して質問を投げかけることが主目的であり、ゴッホを画家として売り込むためにあの書簡集を編んだわけでもない・・・・・と、すればすべては納得がされます。

 『狂人だから、自殺もしたのだろうなあ』と世間の人々が思い込むように仕向けるのが、目的で、あの、膨大な書簡集が編纂をされたと、成れば、奥さんは夫テオと、その間にできた息子を守るために、必死だったということになります。

 しかし、これも、本当に不思議なことですが、奥さんが書いたプロットが、いわゆる『天才と狂人は紙一重の差である』に当てはまり、→ゴッホは、後に天才としてもてはやされ、→その絵が高額で取引をされるようになり、→弟テオの子孫を守っていくことと成るのです。

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 ここで、大きくお断りをしますが、私は「奥さんが悪人だ」と言っているわけではありません。テオは、きっと一度や二度、「子供や家族のために、お金がかかるようになりましたから、もう送金はできません」という手紙を書いたはずです。それに対して、「お前も倹約をする必要があります。だから、旅行など止めなさい」とゴッホにいわれれば、それこそ、<<<自分勝手すぎる>>>となって、テオ一家は、怒ります。それは、ゴッホのほうが世間知らずもいいところだということになります。

 私の結論を言えば、『奥さんもまた、追い詰められていた人の一人』となります。どんなに急いで、あの書簡集を作り上げたかを想像すると、胸が痛むほどです。つまり、疑惑が夫テオに向かう前に、ゴッホを狂人へと仕立て上げ、自殺だと世間が信じ込まなければ、自分と子供が追い詰められるわけですから、どんなに必死だったでしょうか?

 三人が三人とも、消耗の限りを尽くした、その2、3年でした。その結果として人類は類まれなる絵を、手に入れたのです。不思議な現象です。

 ゴッホをめぐるストーリーというか、輪廻は二転三転していくこととなります。ヨーロッパで生まれて死んだ・・・・かつ牧師の息子だった人に対して、・・・・・
輪廻などという仏教用語を使ってはいけませんが、まさに死んだ後によみがえり、強烈な生命力とストーリーをばら撒き続けるゴッホは、普通の人の、二倍、三倍の生を生きていると感じますから、それをお許しくださいませ。
   2009年11月2日  雨宮舜(川崎千恵子)
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