ベルリンの壁は言うまでもなく、国家の分裂という悲劇と冷戦の象徴です。テレビや写真などではみましたが、原爆ドームと同じく一目現地を見ておきたいものの一つです。壁は薄くても管制塔からは、監視と銃口が向けられていた訳で、分断された人の苦しみや嘆きは計りしれません。
ガイドさんの説明では、東ドイツがロシアに支配され、西ドイツはアメリカ、イギリス、フランスに分割統治されました。さらに首都ベルリンも4か国に分割統治されました。ベルリンの壁は東ドイツによって1961年に建設され、89年の崩壊まで28年続きました。
1990年の統一から25年、今やEUの中心国で首都もベルリンになりましたが、まだ多くの課題があるようです。帝国主義、軍国主義として侵略、植民地支配が敗北し、それをどのように償い、反省したか、同じ敗戦国として平和、民主主義、人権、環境の違いは何か比較し、戦後70年にあたってドイツから学び、検証することが日本は多くあると感じました。