ソースが濃すぎず、いい塩梅。
GWを目前にして、ようやく今年初めての日本映画。邦高洋低などと言われるけど、そもそも映画ファンが減っているだけなんだと思う。映画への関心を入口にしていない人たちが映画館に来て、産業としての底割れを防いでいるというのが現状に違いない。
さて、そんな映画ファンではない子供で満席となった昼の回。背景はどうあれ、やっぱり歓声や笑い声が響き渡る館内は楽しい。
B級グルメイベントが開かれる春日部に、何故かB級グルメに尋常じゃない憎悪を抱く「世界A級グルメ機構」が現れて、イベントだけでなくB級グルメすべてを撲滅しようと企てる。焼きそばを食べたいしんのすけたちは、秘伝のソースを賭けて敢然と立ち塞がるのであった。
単純な設定だし、ばかばかしいといえばそれまでであるが、単純さ故に非常に分かりやすくすっきりとまとまった話になっている。
映画版の売りである「いい話」は、かすかべ防衛隊でしっかりと描かれている(今回野原家は少し影が薄め)し、しんちゃんの代名詞でもあるお下品なギャグが少ない割りに笑える場面も多い。
ゲスト声優が基本ちょい役で、全体の流れに影響を及ぼさないのも親切なつくりだ。それでいてポイントとなるキャラはしっかり存在感を持っているから、物足りなく感じることはまったくない。
そしてこれは前作の「オラと宇宙のプリンセス」同様で敢えてそうしているのだと思うが、決して敵キャラが100%の悪ではなく、勧善懲悪の筋書きを辿りながら敵を必要以上に貶めることなく後味の爽やかなエンディングを迎える点も興味深い。
「やっぱり、おいしいじゃないか・・・」って、いい台詞だと思う。
(80点)
GWを目前にして、ようやく今年初めての日本映画。邦高洋低などと言われるけど、そもそも映画ファンが減っているだけなんだと思う。映画への関心を入口にしていない人たちが映画館に来て、産業としての底割れを防いでいるというのが現状に違いない。
さて、そんな映画ファンではない子供で満席となった昼の回。背景はどうあれ、やっぱり歓声や笑い声が響き渡る館内は楽しい。
B級グルメイベントが開かれる春日部に、何故かB級グルメに尋常じゃない憎悪を抱く「世界A級グルメ機構」が現れて、イベントだけでなくB級グルメすべてを撲滅しようと企てる。焼きそばを食べたいしんのすけたちは、秘伝のソースを賭けて敢然と立ち塞がるのであった。
単純な設定だし、ばかばかしいといえばそれまでであるが、単純さ故に非常に分かりやすくすっきりとまとまった話になっている。
映画版の売りである「いい話」は、かすかべ防衛隊でしっかりと描かれている(今回野原家は少し影が薄め)し、しんちゃんの代名詞でもあるお下品なギャグが少ない割りに笑える場面も多い。
ゲスト声優が基本ちょい役で、全体の流れに影響を及ぼさないのも親切なつくりだ。それでいてポイントとなるキャラはしっかり存在感を持っているから、物足りなく感じることはまったくない。
そしてこれは前作の「オラと宇宙のプリンセス」同様で敢えてそうしているのだと思うが、決して敵キャラが100%の悪ではなく、勧善懲悪の筋書きを辿りながら敵を必要以上に貶めることなく後味の爽やかなエンディングを迎える点も興味深い。
「やっぱり、おいしいじゃないか・・・」って、いい台詞だと思う。
(80点)