昨日は雪の全くないどんど焼き。地面も解けていて、いつも行っている田んぼはぐちゃぐちゃだったとかで、場所も変える。年々子どもも減って、今年は本当にこぢんまりして静かなどんど焼きだった。それでも、そこのうちの田んぼで穫れた餅米でついたお餅を、どんどの火で焼いて、ありがたくいただく。
最初に火をつけるとき、四方からつけたのだけど、そのうちの1か所を息子がつけるように言われた。でも、見てたら、全然要領が分かってなくて、なかなか火がつかなかった。それを見ながら、屋久島に住んでいた故・山尾三省さんの「火を焚きなさい」という詩を思い起こす。当時、三省さんのお宅では、五右衛門風呂を薪で焚いていた。風呂をわかす火を焚く子どもたちへのメッセージの一節。
人間は
火を焚く動物だった
だから 火を焚くことができれば それでもう人間なんだ
火を焚きなさい
人間の原初の火を焚きなさい
やがてお前達が大きくなって 虚栄の市へと出かけて行き
必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり
自分の価値を見失ってしまった時
きっとお前達は 思い出すだろう
すっぽりと夜につつまれて
オレンジ色の神秘の炎を見詰めた日々のことを
(「びろうば帽子の下で―山尾三省詩集」より)
今は受験生で目の前のことしか頭にないと思うし、これから成長して町に住むようになったら、マッチをする機会すらほとんどない生活になるのだろうけど、いつかちゃんと伝えていかなくてはいけないメッセージだと、あらためて思った。
最初に火をつけるとき、四方からつけたのだけど、そのうちの1か所を息子がつけるように言われた。でも、見てたら、全然要領が分かってなくて、なかなか火がつかなかった。それを見ながら、屋久島に住んでいた故・山尾三省さんの「火を焚きなさい」という詩を思い起こす。当時、三省さんのお宅では、五右衛門風呂を薪で焚いていた。風呂をわかす火を焚く子どもたちへのメッセージの一節。
人間は
火を焚く動物だった
だから 火を焚くことができれば それでもう人間なんだ
火を焚きなさい
人間の原初の火を焚きなさい
やがてお前達が大きくなって 虚栄の市へと出かけて行き
必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり
自分の価値を見失ってしまった時
きっとお前達は 思い出すだろう
すっぽりと夜につつまれて
オレンジ色の神秘の炎を見詰めた日々のことを
(「びろうば帽子の下で―山尾三省詩集」より)
今は受験生で目の前のことしか頭にないと思うし、これから成長して町に住むようになったら、マッチをする機会すらほとんどない生活になるのだろうけど、いつかちゃんと伝えていかなくてはいけないメッセージだと、あらためて思った。