「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

再処理工場の耐震強度計算ミス隠蔽

2007年04月20日 | 脱原発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000111-mai-soci
 耐震偽装のニュースが話題になったときに、まさか原子力施設にはあるまいと思いたかったけど、どうやら考えが甘かったらしい。現実の地震で設計時の想定より大きな揺れが観測されていて、耐震想定そのものが不十分ではないかという話もあるのに、計算ミスが分かっていて11年も隠蔽・放置されてきたなんて。昨春には試運転(アクティブ試験)も多くの反対を押し切って開始されたけど、そのときだって分かっている人は分かっていて強行したわけでしょう???
 それにしても、少し前の制御棒の脱落・臨界事故隠しといい、日本の原子力業界は核兵器と紙一重の危険な物を扱っているという根本的な認識が欠落しているんじゃないかと思ってしまう。核分裂の制御によって、核兵器ならぬ「平和利用」をしているのに、その制御棒が脱落して制御できなくなる状態が起きていたことが重大事象として共有されずに隠され続けていたのだから。
 私は原子力発電そのものにずっと疑問を持っているけど、現実に地域によっては半分ぐらいのエネルギーを原発に依存している状態で、今すぐ原発を止めるわけにはいかないことは重々承知しているつもりだ。でも、今の原子力業界はそういう現実にあぐらをかいて、あるいは反原発の動きもかつてほどでない中で、安全性に対する意識が相当薄れてきているのではないかと思わざるをえない。そんな状態で推進されては、特に地元住民はたまったもんじゃないと思う。
 取り返しのつかない事故を起こす前に、すべての原発や関連施設の根本的な安全性の見直し、従事する人の意識改革を図ってほしいものです。そして、六ケ所の再処理工場をはじめ、特に危険性の高いものは即刻止めてほしい。