「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

参議院選挙その3

2013年07月22日 | 非戦・平和・社会
 今回の参院選は、事前のマスコミの予想どおり投票率は低く、与党の圧勝となった。応援していた「緑の党」は、マスコミ的には最後まで「諸派」扱いのままで、選挙直前の各党の公約みたいな一覧記事などにも全く載らなかった。一方で三宅洋平さんの選挙フェスは連日ものすごいたくさんの人を集め、大勢の若者が真剣に耳を傾ける動画がネットの中でシェアされまくった。その結果、三宅さんの個人得票数は17万6970票に達し、全国比例代表候補者162名中、26番目の得票だったそうだ。しかし、いかんせんマスコミに徹底的に無視され続けて知名度の低い「緑の党」全体の得票数が45万7862票(0.9%)にとどまり、議席獲得には届かなかった。でも、選挙フェスの熱い盛り上がりは大激戦区だった東京で山本太郎さんの当選につながり、何よりも今まで選挙に無関心だった多くの若者たちの心に確実に種をまいたことだろう。ここが始まり。三宅さん自身も3年後をめざすと表明しているし、彼のメッセージを受け止めて、これから地方議会で立候補する若い人たちが増えるといいなと思う。

 もう一つの緑、「みどりの風」の比例得票数も緑の党と似たり寄ったりの43万673票(0.8%)にとどまった。選挙前、何とか合流できればと願っていたけれども、結果的には「緑の党」と「みどりの風」が合流しても、2%、1議席に届かなかったことになる。「みどりの風」は選挙区でも議席を失い、代表の谷岡さんは辞任を表明している。「社民党」は2.4%で1議席だけは何とか確保したものの、「生活の党」も1.8%で議席獲得に至らなかった。この辺も連携の動きが模索されていただけに、本当に残念でならない。次回までには何らかの形で再編なり連携なりを模索しないと存続自体も厳しいのではないか。脱原発、護憲の党派では「共産党」だけが議席を伸ばし、非改選と合わせると11議席となり、法案提出件を回復した。「共産党」はリニアに対しても反対、凍結を求める姿勢なので、ぜひ頑張ってもらいたいもの。
 
 「みどりの風」と「緑の党」を合わせても2%に届かなかったことは、少なからずショックだった。そんな寝不足の朝、高野雅夫さんのブログ記事「きちんと立つということ」に背筋が伸びた。そう、「選挙結果にかかわらず、私たちのやるべきことは何も変わらない。(天と地につながることによって)きちんと立つことからはじめたい」

※大鹿村では投票総数823票(有効787票)のうち三宅洋平さんへの個人票は58票。緑の党への票と合わせて71票で、全体の9%。自民、公明、共産、民主の次だった。