「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

参議院選挙その2

2013年07月15日 | 非戦・平和・社会
 4日の公示日に、脱原発・改憲反対勢力が小政党に分散したまま、合流や選挙協力があまり進まなかったということで、ややネガティブな日記を書いてしまったけれども、その後、緑の党の全国比例区推薦候補、ミュージシャンの三宅洋平さんの選挙戦ならぬ「選挙フェス」の熱さに一筋の希望を見いだして励まされている。相変わらず緑の党は、世論調査の支持政党の選択肢にも、党首討論などの番組にも登場せず、マスコミからは諸派扱いなので、テレビや新聞しか見ない人はほとんど知らないままだろうと思うが、例えばYahoo!のみんなの政治、参院選2013のランキングでは、三宅洋平さんはtwitterフォロワー増加数1位、つぶやかれ数2位、検索数3位と、ネットの世界ではすごく注目を集めている。昨日も東京・渋谷のハチ公前に何千人もの若者たちが、(そしてあまり若くない人たちも)集まり、街頭演説ならぬ街頭ライブ+トークに真剣に耳を傾けている姿をツイキャスの中継で見た。率直でストレートな言葉と音楽の力で、従来のお任せ民主主義から参加型の民主主義を訴え、選挙に無関心だった、特に若い人たちの心に火をつけ、確かなインパクトを与えてくれている様子が伝わってくる。(例えばこちら→参院選全国比例区に出馬する三宅洋平の選挙フェスが熱すぎる件昨日の選挙フェスでの三宅洋平さん
 とはいえ、比例区での当選には120万票が必要と聞くので、何千人集まったところで、facebookなど友達のネットワークの中で「いいね!」や「シェア」をしているだけでは、とても届かないだろう。三宅さん自身が選挙フェスの中で繰り返し言っているように、彼の話を聞いて支持したいと思った人たちが、普段政治の話などしない家族や友達、職場の同僚などと選挙の話をして伝えることができるかにかかっている。投票日まであと1週間を切ったが、どこまで広がりを持てるか。
 今回の選挙で国政初チャレンジの緑の党を応援したいと思ったときに、同時に、これまでずっと支持してきた社民党の票が減ってしまうのも心配だったが(何せ社民党は今回議席を失うようなことになると、存続の危機に陥る)、三宅さんは、これまで政治に失望して選挙に行かなかった人たちの票を掘り起こしてくれているので、脱原発候補の間で票を食い合うのではなく、何とか全体の投票率アップにつながればいいなと思う。
 緑の党とともに、みどりの風も気になっている。名前が似ているので紛らわしいが、何より、みどりの風の人たちが脱原発勢力の結集を目指していたからだ。党首の谷岡くにこさんの公示直前のこの記事では、共闘への期待に応えられなかった無念を「矢は抜かずに闘います」という言葉に示されている。前双葉町長の井戸川克隆さんもみどりの風から全国比例区で立候補され、仮設住宅などを回られて切々と訴えておられる姿を見ると、この方にも何とか当選してほしいと思う。

※緑の党グリーンズジャパンは「緑の党」または「グリーン」。
 みどりの風の略称は「みどり」だが、「みどり」では自民党の石井みどりさんと按分されてしまうようなので、略さず「みどりの風」と書くこと。
 一番いいのは、比例区も応援したい候補者の名前を書くこと。党の票にもなる。