「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

産業文化祭

2011年11月13日 | 田舎暮らし


 今日は好天に恵まれて、大鹿村産業文化祭が開催された。今年は実行委員会の一員となり、前日の準備から参加。私は文化展の担当で、今日は9時~10時まで大広間の当番だった。ここには小中学生の作品や、村の女性たちのさまざまな手芸品、書などが展示されている。中でも手前のコーナーは、着物をほどいて作られた「ねこ」や袖無しの綿入れ、作務衣、巾着などの作品が格安の値段で販売されていて、9時に行ったら、次々に人が来て買い求めている。特に「ねこ」は、見る間にテーブルに並べてあったうちの半分くらいが売れてしまった。背中から腰だけを覆う綿入れで、軽くて暖かくて、脱ぎ着が簡単で便利だよと勧められて、私も一つ買ってみた。ちなみにお値段は500円。
 また、この部屋には、三六災害から50年ということで、大河原、鹿塩市場、役場付近などの、災害前、災害後、20年後、50年後の写真を並べた展示もあった。貴重な写真。



 農産物の展示は、野菜部門39点、雑穀・果実・その他部門19点が展示され、どれも見事な作物が並んでいた。下の写真の手前はヤーコン。





 あと、農作物で興味深かったのは「中尾早生の里帰り」という展示で、1999年に村で「中尾早生」を復活させようとして調査したときは、従来の中尾早生はもう残っていなかったらしいが、1989年に県の農業試験場とつくばの農業生物資源研究所で収集した「中尾早生」が残っていて、それを今年、信大で試験栽培したものが展示されていた。幻の「中尾早生」の復活なるかな。

 演芸の部では、恒例の大鹿太鼓や美翔連、子どもたちの踊り、フラメンコなどのほかに、産業祭初登場、ファイアーダンスが披露された。写真はフラメンコの人たち。


 あと、第3回になる日本で最も美しい村・大鹿のフォトコンテストの入賞作品も展示されていて、表彰式が行われた。作品にはすべて審査委員長の白籏史朗さんの講評が書かれていて、幾つかの写真はトリミングして展示されていた。役場ホームページにはトリミング前の写真が掲載されているので、どこをどうカットしたかを見るととても興味深く、なるほどなと思った。