「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

キセノン

2011年11月02日 | 脱原発
福島第1原発で核分裂の可能性 キセノン検出、ホウ酸注入

福島第1原発2号機で核分裂か ホウ酸水を注入

 玄海原発4号機が昨日の午後11時に運転を再開した。3・11の福島第一原発の事故以来、止まっていた原発の再開は初めて。そうした中、今日未明、福島第一2号機のキセノン検出。半減期が9時間のキセノン135が検出されたということは、現在進行形で核分裂が連続して起こる「臨界」が起こっているということ。福島の原発事故が「年内に冷温停止」どころか、いまだ収束には程遠い危険な状態にあることを示すニュースと一緒に、運転再開のニュースが流れ、原発輸出のニュースが流れる。本当に、この国のいまだに原発にしがみついている人たちは、一体どういう感性をしているのかと思う。

 福島、あるいは周辺の東北、関東の放射線量の高くなっている地域では、子どもの健康被害に怯えながら、一方で、家族や友人、仕事などのつながりの中で、逃げる、逃げない、食べる、食べないといった場面場面での選択に心を引き裂かれながら、日々暮らしている人たちが大勢いる。先週、東京の経産省前では、福島の女たちと、それを応援する多くの人たちが座り込み、福島の女たちに続いて全国の女たちが今も(5日まで)座り込みを続けている。9月19日の6万人集まった「さよなら原発5万人集会」での、「ハイロアクション福島」の武藤類子さんのスピーチを紹介しつつ、確とした決意を込めて書かれた池田香代子さんのブログに強く共感。

【追記】キセノンの検出は極微量で、「臨界でなく自発核分裂」ということらしい。でも、いずれにしても、溶けた燃料がどこでどういう状態に状況になっているのかも分からないし、原子炉が依然として不安定な状態であることを示している。