「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

やはり海面上昇

2006年03月05日 | 自然・環境
南極の氷、東京ドーム約40万個分消失 (読売新聞)
 前に南極の氷が解けても海面上昇はしないという説があるという話を耳にしたことを書いた。でも、こういう記事を見ると、やはり氷は失われて、海面上昇が起こると考えるほうが、よほど「科学的」なんじゃないかと思う。この3年、毎年東京ドーム12万個分の氷が失われて、それは海面を0.4㎜上昇させるだけの量だそうだ。今まで陸地の氷の増減量はよく分かっていなかったが、重力の変化を調べて分かったらしい。
 少し前には、グリーンランドの氷河の流出の話もあった。こちらは氷河の移動速度と氷の厚さから、年間の流出量が10年で約2.5倍になったことが分かったという。05年の海面上昇は3㎜で、そのうち0.5㎜がグリーンランドの氷の流出によると推定されるとあった。
 どちらも人工衛星からの観測に基づく、NASAを含めた研究グループによるもので、アメリカの科学雑誌サイエンスに掲載された内容とのこと。
 地球環境問題はもはや待ったなしのところに来ているのだということが、どんどん「科学的」にも明白になりつつあるように思う。