「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

むらづくり講演会

2005年12月09日 | 田舎暮らし
 少し前の日記で、私の住む村が「日本で最も美しい村」連合に参加したという話を書いたけど、今日はその連合に大鹿村を紹介して、参加を勧めてくれたという、伊那食品工業(かんてんぱぱの会社)の会長さんの講演会があった。
 かんてんぱぱの本社・工場は、「かんてんぱぱガーデン」と呼ばれる美しく手入れされた3万坪の赤松の林の中にあって、そこ自体が年間25万人もの人が訪れる観光地になっている。また、会長さん自ら伊那谷の写真を撮って、カレンダーを作って配ったりしていて、景観美について一家言お持ちのかた。
 いろいろヒントになる話を頂いたが、自ら写真を撮られる方らしく、一つカメラマンが写真を撮りたくなるような美しい村を目指せというようなことを言っておられた。そもそも「日本で最も美しい村」を呼びかけた美瑛町も、前田真三さんという写真家の「麦秋鮮烈」という写真が一つのきっかけになったのだそうだ。
 あるいは、一本の木の写真を撮りに、カメラマンが大勢やってくるのだという話もあって、それを聞いて『はるにれ』を思い出した。これも北海道の一本の木の四季の写真絵本。この本は、昔、ある集会か何かで本を売っていたとき、お客さんが「あのとき、あそこで本を売っていた売り子さんに」と、主催者に本と手紙を送ってきたそうで、私としてはどこのどなたか全く分からない方から頂いた、不思議な思い出のある本でもある。もちろん、その本にはどこの場所のどの木とは一言も書かれていなかったが、その木はその後すごく有名になって、たくさんの人が訪れるようになったと聞く。
 広い村の中、全部を「美しい村」にするのは難しいかもしれないけど、絵になる風景なら幾つもあるかもしれないと思った。