「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

拒否できない日本

2005年12月07日 | 非戦・平和・社会
朝、子供を送って帰ってきた7時半ごろの外気温マイナス9度。昨日は晴れて、日が当たる南側の雪は少し解けたが、日陰のつららは全くそのまま。
昨日は急に仕事がキャンセルになったので、畑に残っていた長ネギを雪の中から掘り出して、下漬けしてあった大根を甘酢に漬け込んで、そのあと、総選挙のときになぜかアマゾンで品切れになっている本として話題になっていた『拒否できない日本~アメリカの日本改造が進んでいる~』(関岡英之著・文春新書)を読んだ。要は日本の規制緩和とか構造改革とかいわれる動きが、いかにアメリカの言いなりになってきただけかという話。それも、年次要望書という、アメリカ大使館のホームページからだれでもが日本語で読むことができる内容が、日本のマスコミではほとんど報道されてこなかったという。
 特に冒頭、建築基準法の改正の話。阪神大震災のあとに行われた建築基準法の改正が、地震に備えて基準を厳しくするのではなくて、グローバル・スタンダードという名前の、要はアメリカの要求をのむ形で、仕様規定から性能規定へ、それも必要最低限のレベルで、海外の基準や国際規格に合わせるために行われたというくだりは唖然とする。今、話題になっている耐震偽造の話も、結局はこういうところから来ているのだろうなと思う。
 今の日本がどういう社会を目指そうとしているのか。多くの人に読んで考えてほしい本だと思った。