「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

卒業式

2005年03月18日 | 子ども・教育
 今日は下の子の小学校の卒業式だった。この学年は過疎化・少子化の進む村の学校にしては比較的人数が多い16人、そのうち長男は3人だけであと全員末っ子というクラスで、個性豊かというか、ちょっと元気よすぎという感もあって、一時期はなかなか大変なクラスだった。でも、5年生になって先生が変わってから、見違えるような成長を遂げた子供たちで、それだけに今日のみんなの堂々とした姿には本当に感激もひとしおだった。
 もちろん子供たち自身にも高学年になったのだから、しっかりしなくてはいけないという前向きの気持ちもあったと思うけど、その気持ちを本当に上手に引き出し、認め、高めてくれていった先生だった。実は次男も5~6年の2年間お世話になったのだけど、次男のクラスは対照的にたった7人、それもしっかりものが多くて、先生もかなり楽だったと思う。いい先生だとは感じていたけど、力量ということは特に思うことはなかった。でも、下の子のときには、先生によって、子供たちがこんなに変わるのかと、まるでマジックを見ているような気さえした(前の先生が悪かったわけではないけど、若くて、経験不足は否めない感じだった)。
 子供たちの教育にとって、何よりも重要なのは、やはり指導要領やカリキュラムより何より、子供たちの素直な前向きな気持ちをいかに引き出すかなのだろうなと思う。でも、口で言うのは簡単だけど、実際には親でもなかなか難しいところがある。子供は褒めて伸ばせと、いろんな本に書いてあるけど、つい欠点ばかり目について、要らぬ口をきいて反感をかったり、やる気をそいだりしてしまうことも多々ある。まして、大勢の子供を相手にする先生には、懐の深さ、人間的な幅みたいなものも必要だろうし、単に教員資格を持っているからといって、子供に信頼される先生になれるわけではない。やはり資質みたいなものがあるように思う。
 そんな中で、小学校時代にこんなすてきな先生に出会えた子供たちは本当に幸せだったと思う。O先生、本当に4年間ありがとうございました。