「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

在来種大豆の復活

2005年01月27日 | 田舎暮らし
 今、村ではかつて村内で広く作られていた中尾早生という大豆の復活に力を入れている(特区で建設業も参入して作っている)。村の豆腐屋さんがその大豆で豆腐を作って、販売もしているが、多分、豆腐だと日持ちしないし、お土産に持って帰ったり、遠方に送ったりするのに向かないし、新たな加工法を模索しているらしい。
 大豆は世界的に見ると、アメリカのモンサントの関係で遺伝子組み換え大豆が広く流通していて、恐らくサラダ油等はほとんど遺伝子組み換え大豆が使われていると思うが(当然、醤油などの原料になっている脱脂大豆はGMOだろう)、豆腐や納豆などには、パッケージを見る限りはまだけっこうそれ用の国産品種も使われているように思われる。しかし、国内でも遺伝子組み換え大豆の試験栽培が始まっているし、そうなると、在来品種と交配してしまうことも懸念されている。
 そんな状況下で、この村のように周囲と隔絶した環境の中で、独自の大豆を復活・継承していこうという動きはとても貴重なものだと思いながら見ている(それなら自分でも栽培すればいいのだけど、ちょっと無理)。
 かつて、アメリカのベジタリアンの人たちの料理本作りに携わったことがあるが、大豆はベジタリアンにとっては、非常に貴重なタンパク源で、大豆のまま食べるほか、豆乳、豆腐、テンペーなどに加工して、ヨーグルト、サラダ、アイスクリーム、クッキー、ケーキなど作っている。何かの参考になればいいなと思って、先日レセピを幾つかピックアップして、産業課に持っていった。さて、どんなものか。