「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

サマータイムに疑問

2008年06月08日 | その他
サマータイム10年にも、排出量取引も導入…首相表明へ(読売新聞) - goo ニュース

政府与党のサマータイム推進に反対意見の嵐 導入にメリットはあるのか(ニュース畑) - goo ニュース

 この土日は子どもが県大会で松本まで行くというので4時半起き。村とJRの駅を結ぶバスはもちろんそんな時間に走っていないから、隣町のインターまで送って帰ってきて、食卓の片付けをして、ちょっとPCの前に座って、メールやニュースをチェックしても、まだ8時前で、午前中がすごく長い。当然、前の夜は早く寝るようにはするのだけど、何やかやで、なかなか普段とずれる分だけ早くは寝れないので、日中も何となく眠い。

 先日、自民党がサマータイム導入の法案を国会に提出するという話がニュースになって、睡眠学会が寝不足になるとか、反対の声もあれこれ出ていたと思うけど、今日のニュースでは福田首相は2010年の導入を目指すのだそうだ。
 日本はかつて導入してやめた経緯があるし、大体あれはヨーロッパなど高緯度地域にメリットがあるものだとか、日本では導入しても残業が増えるだけで、体内時計が狂ったり、体調を崩す人が増えてデメリットの方が大きいとか、今までもサマータイムの話は時々出てきては反対の声が続出して消えていた。
 今回は洞爺湖サミットに向けた環境がらみで出てきているのが気になるところだけど、本当に省エネになるのかなと思って、リンク先を読んでいたら、以前話が出たときはアフターファイブの消費拡大をねらうものだったと。そういえはそうだったな。一応、環境省の試算によれば、家庭用の照明は大きく減ることにはなっているけど、当然、まだ暑いうちに帰宅すれば、冷房需要は増える(試算では小さい数字だけど)。この試算の中に含まれてこない要因もきっと幾つもあるだろうし、総合的に考えてどうかは何とも言えない気がする。今のIT社会では、すべての時計を1時間ずらすというのは、IT業界の労働者の負担が非常に大きいという意見にもうなずける。あと、ヨーロッパで導入されていることが導入の動機になっているわけだけど、そのヨーロッパでも廃止論議が毎年出てくるのだそうだ。
 とにかく国民全体の生活や健康に大きく影響することだけに、十分な論議を尽くしてもらいたい。

※大体、仕事時間をずらすことが省エネにつながるなら、国全体じゃなくても個々の事業所単位で導入すればいい。先日聞いた話だけど、日本ではフレックスタイムで時差出勤というと、遅く来るのがほとんどだけど、欧米では早く来て早く帰るというのが多いんだそうだ。サマータイムというのは、そういう文化のところに向いているんじゃないかと思う。
 

初心者を脱したい

2007年11月03日 | その他
何のことかというと、デジカメ。
以前、夕立神で写真を撮っていた人に、雪山が白飛びしないようにするには露出をアンダーにすればいいと教わって、説明書を読み直した話を書いた。オートだと、自分では何にも設定をいじれないけど、例えば最も単純なところで撮影モードを「風景」にすれば、露出の設定を動かせることが分かって、結構それで撮っていた(ちなみに、先日の屏風岩の紅葉写真は「新緑・紅葉」モード)。
でも、どうせならもっと使いこなせるようになりたい。もっといいカメラが欲しいと思う前に、カメラを自由に使いこなせるようになる方が先だろうというわけで、今日はうちの前のモミジをマニュアルで撮ってみた。(全然代わり映えしない?)


特定保健指導

2007年10月23日 | その他
 昨日、保健補導員の会合があって出席してきた。来月行われる健診やインフルエンザの予防接種の問診票を配る話がメインだったけど、その後、来年から健康診断の仕組みが変わることについての説明があった。何でも医療費の高騰対策で、メタボリックシンドロームに着目した特定健診・特定保健指導が始まるのだそうだ。メタボというと、肥満・ウエストサイズ85㎝以上だの、90㎝以上だのというやつを思い出すが、村の健診でも去年からウエスト回りを測られるようになった。40歳~74歳までのすべての人を対象に健診を実施して、メタボの該当者を見つけ出し、さらに検診結果によって保健指導を行うのだとか。
 生活習慣病の保健指導というと、すぐ浮かぶのは食生活の改善だ。例えば甘いものや肉が大好きで太っていたりすると、その好物を制限するように上から「指導」されてしまうことになるのかな。こういうのは基本的に個人の自覚の問題であって、人からとやかく言われるのは嫌なものだと思うのだけど、あるいは人から言われて簡単に変えられるものでもないとも思うのだけど、どんなもんなんだろう。
 特に「えっ?」と思ったのが、この健診や保健指導は各保険者が行うことになっているのだけど、健診の受診率と健康指導の実施率、メタボ該当者の改善率(だったか)の三つに目標値が設定されていて、その達成率いかんによって、その保険者から後期高齢者医療制度へ払う支援金が増額されたりするペナルティが伴うのだとか。そうなると、ますますうちの夫のように多忙さを理由に健診を受けたがらない人は怒られそうだし、「指導」されてもなかなか生活習慣を改められない人も肩身が狭くなりそうで、ちょっと窮屈な世の中になりそうな危惧をちらっと感じてしまった。
 ちなみに環境gooを見ていたら、「“Cool the Earth"アイデアコンテスト」というのがあったそうで、その制度・政策部門の大賞は「少食と肉食削減による地球温暖化抑制と健康増進」というものだった。肉食を減らせば、食料問題の解決にも大きく貢献するし、そのこと自体は確かに正論だと思う部分が多いけど、ただ、それが制度・政策として行われたら、やっぱり嫌だと思う人が多いだろうと思う。

お会式

2007年10月12日 | その他
 子供の学校の文化祭を見に東京に行ったら、ちょうど本門寺のお会式だった。日蓮聖人が亡くなられた日に合わせて行われる本門寺で一番盛大なお祭りだと聞いて、近くに4年半住んでいて、一度も行ったことがなかったという息子と一緒に見にいく。さて、写真を撮ろうと思ったら、何とデジカメにSDカードが入っていなかった。前に写真をPCに取り込んだあと、抜き忘れてPCに差しっぱなしにしてきてしまったらしい。ショック。仕方なく携帯のカメラ。既に夜の10時過ぎだったけど、まだまだ次から次へと写真のような万灯の行列が練り歩いていて、境内はすごい人だった。百数十講中、総勢3000人もの万灯の行列が町内を2キロにわたって練り歩くそうで、それも昔は関東一円ぐらいからずっと歩いてきたのだそうだ。
 この村に移り住んで、ちょっと寂しいなと思うのは、こういう古くから続く盛大な(は小さい村では無理にしても)お祭りがないこと。神社のお祭りも集落ごとだし、集まるのはお世話人だけだったりする。隣の遠山では霜月祭りがあるし、飯田市にもいろいろお祭りがあるのに。でも、この村では、多分それに匹敵するのが歌舞伎なんだろうな。

ポートタウンゼント

2007年09月03日 | その他
 この写真は今回滞在したポートタウンゼント(Port Townsend)のダウンタウンの一角。ここは1800年代の後半に漁港として発展したものの、その後衰退して、新たな開発が行われなかったため、当時のビクトリア様式の古い建物がそのまま残っていて、とても趣のある街並みになっている。
 人口8000人の小さな町だけど、毎年ジャズフェスティバルや木製ボートフェスティバル、オリンピック音楽祭、フィルムフェスティバルなどの文化的なイベントも開かれて、最近はアーティストなどが結構移り住むようになっているそうだ。

 ダウンタウン以外のところは田舎の光景だけど、たまたま車で通ったところでは畑はあまり目に入らなかった。鹿が多いそうで、結婚式の会場になったお宅でも、家庭菜園は高いネットで囲まれていた。農地は大体牧場みたいな感じで、それも馬がよく目に付いた。(その他、牛、羊、山羊のほか、リャマかアルパカのような動物を飼っているところもあった)
 Farmers Marcketという看板があって興味を引かれた。行くチャンスはなかったけど、5月から10月まで土曜日の午前中にやっているようだ。パンフレットを見たら、6月はいちごフェスティバルとか、9月にはにんにくフェスティバル、10月には鮭と海のフェスティバル、羊毛と繊維の日などといったイベントがあって、楽しそう。
 Food Coopに入ったら、いろいろな種類の穀物や豆類、おまけに蜂蜜までが量り売りで売られていたのも面白かった。また、ほかのお店でも、買った物を入れる袋は日本みたいなスーパーバッグではなくて、再生紙の紙袋だった。

 

結婚式

2007年09月02日 | その他
 実は今回のアメリカ行きの主目的は結婚式に出席すること。結婚式といっても、もちろん日本のような式場のパッケージではないし、教会などでもなくて、個人の家の広い庭(というのか?)を会場に行われたもの。手作りで自由な雰囲気の、とても楽しい結婚式だった。ウェディングケーキはその家の奥様が前日焼いていて、当日の午前中にたくさんのお花で飾り付けられていたし(写真は飾り付けの途中)、料理もその場でサーモンが焼かれたりしていた。
 事前に何を着ていったらいいのか、ちょっと悩んで、先方に問い合わせたら、ほとんどの男性はシャツにノーネクタイ、女の人もフォーマルではないドレスが多い、子どもは何でもOKということだったけど、実際行ってみたら、みんなかなり多様な服装だった。大体、屋外なので、夕方には肌寒くなって、みんな上着やカーディガンを羽織っていたし、ワンピースの下にジーンズをはいていたりする人もいた。
 セレモニーの後は、特設ステージでお祝いを述べる人やら、ジャグリングショーやら、夕刻から夜にかけてはバンドの演奏もあって、親の世代の人がたくさん踊っていた。うちの子供たちは英語でのコミュニケーションがほとんどできないので、ずっと無手勝流で踊りながらコミュニケーションを図っていたようで、CDをお土産にもらってきていた。(どういう関係のCDなのかは不明)
 翌日帰国なので、あまり遅くならないうちに引き揚げる。街灯もない真っ暗なところを車まで戻ると、昼間は曇っていたのに、いつのまにか満天の星空になっていた。
 
 

チーフ・シアトルのお墓

2007年09月01日 | その他
 アメリカに来たら、やはり先住民のスピリットにご挨拶をしないと、というわけで、チーフ・シアトル(Chief Sealth:1786~1866)のお墓を訪ねた。この地の先住民DuwamishとSquamishのチーフだった人で、この人の言葉として伝えられているものはとても有名で、日本でもいろいろな人が訳して紹介しているし、絵本にもなっているからご存じの人も多いかと思う。
(もともとはSquamishの言葉で話されたものなので、英語で紹介されているものにも幾つかのバージョンがあるようで、特にどれかを紹介したりはしないけど、チーフ・シアトル、シアトル酋長、英語ならChief Seattleで検索すれば、すぐ見つかる。ネイティブの人たちの大地や自然に対する考え方がとてもよく現れている美しい文章だと思う)
 シアトルという町の名前はこの人に敬意を表して付けられたと、入り口の看板に書かれていた。

サンファン諸島

2007年08月31日 | その他
 今日はポートタウンゼントからサンファン諸島(San Juan Islands)をぐるっと1周するクルーズ(ランチタイムにはサンファン島のフライデー・ハーバーに寄港)。シアトルの辺りからアラスカにかけては氷河の浸食でできたいわゆるフィヨルドなのだそうで、海岸線がとても複雑に入り組んでいて、島がたくさんある。サンファン諸島と呼ばれている辺りには何百という大小の島々が点在していて(満潮時には457のislands rocks and reefsがあって、干潮時には768だそうだ。そのうち名前が付けられているのが175)、船が島と島をつなぐ橋の下をくぐり抜けたりもする。また、ここはオルカ(シャチ)・ウォッチングでも知られているところで、パンフレットにもThe most exciting thing we can see on the trip is the Orca whale.とある。
 あいにく曇っていて遠くの山も見えなかったし、オルカにも会えなかったけど、満潮になったら隠れてしまいそうな小さな島にアザラシがごろごろいる姿が見られて楽しかった(写真)。
 70人ぐらい乗れる船で、いろいろ説明してくれる人がいるのだけど、英語の聞き取り能力がなくて、何を言っているのかさっぱり分からなかったのも残念だった。何時とか時間を言っているので何かと思ったら、実は方角を示していたらしい。アザラシ(seal)は2種類いたみたい。あと、もちろんカモメなど海鳥がたくさん。
 

オリンピックナショナルパーク

2007年08月30日 | その他
 結局、目的地のポートタウンゼントに着いたのは夜。こちらは樺太なみの高緯度な上に、サマータイムで、8時過ぎまで明るいものの、ダウンタウンで夕食を食べて、宿泊する家にたどり着いたときはもちろん真っ暗で(満天の星空)、飛行機内でよく寝られなかったせいもあって、すぐにダウン。
 翌朝起きると、庭先に鹿がうろうろ(うちと変わらない?!)。森の中に家が間隔を置いて並んでいて、何か別荘地のような雰囲気のところだった。
 ここまで来たら、氷河に覆われた山を見たいという夫のたっての希望で(でも、マウントレーニアはこちらからは遠いので)、今日はオリンピックナショナルパークへ。ここは奈良県と同じくらいの広さを持つ広大な国立公園で、氷河に覆われたオリンピック山脈のほか、西部にはレインフォレストも広がり、世界遺産にも登録されている。時間があれば、ゆっくり滞在してあちこち歩き回りたいようなところだけど、今回は日帰り。インターネットで天気がいいのを確認してから、車でハリケーンリッジの展望台まで行くと、写真のような山々の大パノラマが目の前に広がる。一番高いのが標高2428mのオリンパス山。高さこそ南アルプスよりずっと低いけど、さすが北緯48℃。しっかりglacierも見られて、大満足。この展望台からちょっと離れたところに行くと、今度はファンデフカ海峡の向こうにカナダのバンクーバー島も見える。日ごろ山に囲まれた空の狭い景色ばかり見ている私にとっては、この雄大な景観はすごく感激だった。
 帰り道は、砂嘴(Dungeness Spit)を見に海に立ち寄る。ここは自然保護区になっていて、駐車場から気持ちのいい針葉樹の林の中を少し歩いて海岸に出るのだけど、途中でシマリスが横切ったり、カメラを構えている人がいたと思ったら、dearがいたそうだ。
 道路脇にところどころ「Elk Xing」という看板があったけど、残念ながら横切ってはくれなかった。Elkも見てみたかったな。
 

何とか到着

2007年08月29日 | その他
 28日の皆既月食を双葉サービスエリアで見て、28日は東京泊。29日午後成田発のNW航空でシアトルへ。私の飛行機体験は独身時代のインドと屋久島ぐらいだから、8時間のフライトはすごく長く感じた。時差もあるし(シアトルのとの時差は16時間)、寝ておかなくてはいけないと思っても、よく寝られず、ほとんど30分ごとにルートマップを見ていた。
 面白いなと思ったのは、こちらから行くときは、8時間も飛行機に乗っているのに、時間が逆戻りすること。午後に出て、現地時間では同じ日付の朝、到着する。予定時刻より少し早く、朝8時ごろ到着して、シアトルは快晴。さあ、初めてのアメリカと思いきや、迎えに来ているはずの人が見当たらない。予定より早く到着したので、そのうち来ると思いながら、ロビーで待つものの、いつまでたっても現れない。
 電話をしてみようということになったけど、海外対応の携帯電話は持っていなかったし、携帯電話嫌いの夫はレンタルの携帯電話も必要ないといって借りなかった。さらに先方の携帯の電話番号も聞いていなかった。家にかけると留守電で、メッセージを残したものの、こちらの連絡先がない!しばらく時間を置いてかけても、相変わらず通じない。
 一体どうしたものか、あれこれ思案した末、シアトルに行ったらぜひ会うようにと紹介されていたKさんに連絡する。今度は通じて、とりあえず初対面のKさんのお宅に伺うことになった。すでに昼になっていて、子どもたちもおなかをすかしていたので、近所のベトナム料理屋さんに食べに行ったり、いろいろ歓談しているうちに、ようやく迎えに来てくれることになっていた人から連絡が入る。
 なんと到着時間と出発時間を間違えたらしい。「両方書くからだ。到着時間だけ書けばいい」とKさんに言われる。なるほど、確かに慣れている人ならともかく、同じ日の朝の時間と午後の時間を両方書いてあったら、遅い方が到着時間と無意識に思ってしまうかもしれないと思った。まあ、そのおかげでKさんにも会うことができたので、良かったといえば良かった。快晴のタコマの町から見たマウント・レーニア(標高4392m)もすごくきれいだった。
(写真はかつて完成後わずか4カ月で崩落したというタコマの橋とマウントレーニア)