「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

新緑~芽吹き

2010年05月13日 | 山の風景
 この寒波で北信の方では雪が降ったところもあったようだけど、こちらは朝の気温が2度で、うっすら霜が降りる。今日はようやく刷り上がった講演会のチラシを持って村内を回る。もっとも、農協の水稲苗配布が来週なので、あちこちで田んぼの準備をしていて、留守宅のポストに入れてくるだけのところも多かったけれど、話ができたところはそれなりに手応えがあった。
 木々の芽吹きから薄緑色~若緑色~新緑へ、標高の低い所から高い所へと日々変化していくこの季節は、本当に清々しいエネルギーに満ちていて、1年で一番好きな季節。しかも、今日は空も青く澄んでとてもよい天気なので、人に会うだけでなくて、ついでにもうちょっと足を伸ばしてきた。

 沢井から南アルプス方面を望む。この稜線はだいぶ雪も解けている。


 逆さ銀杏はちょうど芽吹き始め。


 大池。 


 そして、黒川牧場まで初めて行ってみた(広い村内、いまだ行ったことがないところは多々ある)。ここはちょうど道沿いに鹿捕獲用のネットフェンスが張られていて、フォトコンテストにあったような写真は今は撮れないよと聞いていた。でも、小さなコンデジなので、何とかフェンスの間から撮ってみた。黒川牧場の少し手前から未鋪裝路になって、落石もごろごろしていたので、今日は牧場の入り口までで引き返す。


 黒川牧場まで行ったという話をしたら、牛を飼っている方から草の様子はどうだったかと聞かれた。まだまだ草は伸びていないし、全体として冬の枯野原に近い印象だったのだけど、後からこうして写真を見ると、結構緑色のところがあるなと思って意外だった。木々の芽吹きや遠くの山に気を取られて、足元を見ていなかったのかなとも思ったけれど、ふと気付いた。この写真はフェンスの中なので鹿に食べられていないせいだろうと思う。下は2年前に向山牧場で5月4日に撮った写真。フェンスの中と外で草の色が全然違う。牧草が鹿に食べられてしまって、なかなか伸びないので、牛を牧場に上げる時期も以前よりだいぶ遅くなってしまっているみたいだ。

光学10倍

2009年10月24日 | 山の風景
 先日、カメラを修理に持っていったときに、この紅葉シーズンに約2週間も戻ってこないのかと思うと悲しいし、前からもう少し高倍率の、手ぶれ補正の付いたカメラが欲しいと思っていて、時々ネットや家電店で見ていたので、この際と、思い切って買ってしまった。特に雪山の白飛びをさんざん経験したので、ダイナミックレンジを広げて白飛びや黒つぶれを抑えるとうたっている機種が気になっていて、その中で最近出た高倍率(10倍)が付いた富士のFinePixF70EXRとリコーのCX2にかなり惹かれていた。店頭で実物も見て、あれこれ比較したあげく、マニュアル撮影機能が付いていて、値段もずっと安く、操作方法も今まで使っていた機種に近い富士の方を買ってきた。リコー機はマニアックに使うにはすごく面白そうで、かなり惹かれたけれど、実際そこまで使いこなせる自信もない。
 さて、その10倍で、しょっちゅう撮っているうちから見た中央アルプスの空木岳と南駒ヶ岳が上の写真くらいになった。右手前の大萱山の山頂付近をアップすると、下の写真のような感じで、鉄塔までしっかり写っていた(手持ちのせいか、ややぼやけてはいるけど)。先日の歌舞伎のときにも、大勢の立ち見客の一番後ろから撮っても、舞台の役者がそれなりに写った。結構いろいろなシーンで使えそうで楽しみだ。

 先日の栗沢山で撮った写真もこのデジカメで撮ってみたのだけど、買ったばかりで、まだ全然使い慣れていないので、普通のオートとEXRオートと風景の3種類で撮った。曇って光の当たっているところと当たっていないところがあったときに、ダイナミックレンジを広げて撮影するモードになったようだけど、何かめりはりがないというか、ぼやっとした写真になってしまった気がする。この機能はこれから冠雪した山を撮るときに、きっと使えるんじゃないかと思っているのだけど、果たしてどうかな。

栗沢山

2009年10月20日 | 山の風景
 つれあいに誘われて南アルプス北部の栗沢山に行ってきた。最初は昨日行くつもりにしていて、昨日だったら空気が澄んで最高だったのだけれど、諸般の都合で今日になってしまった。朝曇っていたけれど、天気予報では晴れてきそうだったので、一緒に行くことにする。南アルプス林道を行くときは、紅葉が最高にきれいで、るんるん気分だった。北沢峠から歩き始めて、針葉樹の樹林帯を歩いているときも、まだ余裕だった。曇ってはいるものの、右手に雪のついた山が見えると思ったら北岳~塩見岳が見えているのだった。

 ところが、樹林帯を抜けて、シャクナゲが出てきたあたりから、風が強いこと、強いこと。先を歩いていた二人連れが「あまりに風が強いから今日はやめた」と言って下りてくる。日ごろの運動不足がたたって、息も切れて、ばててきたところだったので、ますますめげる。ヤッケ代わりに持参してきた雨具の上を羽織ろうとして広げたら、吹き飛ばされそうなほど。とにかく手をついて、体を低くして、時にしばし岩にしがみつきながら風に耐える。何とか頂上に着いたものの、とても頂上に立って展望を楽しんだり写真を撮ったりできる状態ではない。
 これは風を避けて仙水峠方面にちょっと下りたところからの甲斐駒。さすがに間近に見る甲斐駒の姿は圧巻。右手に八ケ岳や、眼下に山梨側の町も見える。

 途中で雷鳥を2度ほど見かけたけど、とにかく風が強いので、カメラを出して撮ろうという気にもならない。仙水峠まで下りて、ようやくちょっと落ち着いてお握りを食べる。
 そこから今度は、まるで溶岩か何かみたいな岩がごろごろしている「岩海」をしばらく歩く。

 その後、また樹林帯に入って、歩き始めた北沢峠に到着。
山の上では風が強くて景色を楽しむどころではなかったのが残念だったけれども、曇り空ながら南アルプスの山々は間近にクリアに見えていたし、林道の帰り道でもしっかり紅葉と鋸岳や甲斐駒の景色を満喫する。ただ、やはり青空が時折しか見られなかったので、写真はあまり色鮮やかには撮れなかった。
 甲斐駒。


 鋸岳。ズームで。




鳥倉林道

2009年10月16日 | 山の風景
 家の周囲でも少し前からヌルデやヤマザクラなどが赤く色づいてきた。写真が撮りたいなと思っていたのだけど、実はこのところ愛用のデジカメの調子がおかしくて(多分、測光システムがおかしい?)、モニターに映る画面が暗くて、明るい屋外なのに手ぶれ警告が出たりする。暗くなるなら、露出補正をプラスに振れば何とかなるかと試してみても、やはりシャッタースピードが遅すぎて、ぶれてしまう。せっかくの紅葉シーズンを前に、またまた修理に出すしかないか。
 仕方ないので、今日はつれあいのデジカメを借りて、こちらのブログ用に鳥倉林道の紅葉の様子を見にいった。似たようなコンパクトだけど、メーカーが違うので、操作がいろいろ異なって使いにくい。とりあえず、オートと風景モードで撮ってきた。自分のデジカメでは紅葉は色が鮮やかに出る「新緑・紅葉」モードで撮っていたので、それに比べると何となく色がくすんでいるような気がする。


夕立神パノラマ公園で役場の商工観光係の人に会う。やはりホームページの紅葉情報に載せる写真を撮りに来ていた。カラマツはまだ全然早いけれど、広葉樹は結構色づいてきていて、でも、カラマツが色づいてくるのを待っていると、広葉樹は散ってきてしまうし、見頃の判断はなかなか難しいですねという話になる。
まあ、標高差もあるので、大鹿の紅葉は長く楽しめるということかな。




千畳敷

2009年09月14日 | 山の風景

 金曜日から義母が来ている。私の母は山好きで、いわゆる百名山にも全部登ったような人だけれど、義母の方はそんな高い山には登ったことがないんじゃないかということで、天気が良かったら、ロープウェイで行ける千畳敷に一緒に行ってみようかと相談していた(私たちも近い割に行ったことがなかったので)。土日は混雑して待ち時間が長くて大変らしいけど、まだ紅葉には早いし、平日なら多分それほどでもないだろうと思った。
 今日は幸い朝は晴れていたので、8時半ごろ家を出る。駒ヶ根に着いた時点では雲は出ていたものの、まだ駒ヶ岳も見えていた。菅の台バスセンターの駐車場は、平日にもかかわらずかなり車がいっぱいで驚く。しかもナンバーを見ると全国各地から来ていて、松本ナンバーの車の方がずっと少ない。
 さて、バスは狭く急カーブが連続する道をゆっくり登っていく。運転手さんは無線で連絡を取り合っていて、下りてくるバスとすれ違うときは広いところでしばらく待っていたりするので、結構バスの乗車時間が長い。そのうちますます雲が増えてきて、ロープウェイに乗るころには山はもう雲の中に隠れてしまい、千畳敷に到着したころには周囲はすっかりガスっていた。最初うっすら山の一部が見えたと思ったものの、すぐに隠れてしまい、もうどこが宝剣なのかも全く分からない状態。でも、雲は動いていて、時々青空が見えたり、稜線の一部がちらちら見えたりもするので、そのうち何とか宝剣も見えないかなと期待して待つ。
 何せ83歳のだいぶ腰も曲がった義母が一緒なので、遊歩道を歩いたりもせず、ただ千畳敷駅のところでコーヒーを飲んだりしながら、山を眺めていたら、その甲斐あって何とか写真の程度に見えてきた。義母もすごく喜んでくれて、じゃあ、次のロープウェイで下りようかと言っていたら、全く何も見えなかった東側も駒ヶ根の市街地が見えてくる。そのうち南アルプスも農鳥と間ノ岳が何とか見えてきた。大鹿の黒川牧場や北川牧場らしき草地も見える。良かった、良かった。一人3800円のバス代・ロープウェイ代を払って来た甲斐があった。
 

久々に夕立神

2009年09月09日 | 山の風景
 今年は4月の落石事故以来、7月いっぱいまで、鳥倉林道がずっと通行止めだった。8月からは真新しいフェンスやネットなど落石防止工事が施工されて、通れるようにはなったものの、いつまでも梅雨っぽかった天気が良くなってからも、晴れていても高い山には雲がかかっていることが多かった。昨日は久々に一日中よく晴れていたので、お昼にちょこっと夕立神まで行ってきた。さすがに夏休みも終わった平日、こんなにいい天気なのに、三脚を立てて写真を撮っている人が一人いただけだった。
 今回はワイドに設定して撮ってみた(クリックで拡大します)。
 南アルプス側。


 中央アルプス側。



 日曜日の「チョコラ!」はいろいろ考えさせられる映画だった。ストリートチルドレンということで、貧困、かわいそうといったステレオタイプの先入観や上からの目線ではなく、子供たちの目線で、子どもたちに寄り添って撮られた、監督の挨拶文にいわく「何も観客の疑問に答えることもない映画」とのことで、ナレーションもーリーもストーリーもなく、いろいろな子どもたちの姿が映し出されていた。映画の後、ケニアを旅したことのある若い人のお話や、みんなで感想を話し合う時間が設けられていたのだけれど、残念ながら残って参加することができなかった。どんな話がされたのかな。
 

夕暮れの赤石岳

2009年02月07日 | 山の風景
 別の掲示板にも投稿した写真だけど、多分、見ている方はあまり重なってないと思うので、あと、少しはgremzにも成長してもらいたいので。昨日の夕方5時20分ぐらいのの赤石岳。12月頃は5時には真っ暗だったけど、立春も過ぎ、だいぶ日が延びた。コンデジの露出を最大限に落としたら、手前の山が暗くなってしまった。

初霜

2008年10月28日 | 山の風景
 朝6時。2.5度。北側の屋根が白い。畑を見ると、ごく部分的にうっすら霜が降りていた。昨日雲に隠れていた中央アルプスも、快晴になった今日は雪化粧した姿全体を現した。今日は空も本当に青く澄んで、山に雪も着いて紅葉もきれいなので、仕事があったものの、昼にお握り持参で南アルプスを見に行った。

赤石・小河内の写真はこちらにも掲載しました。
 寒くなって、夕飯は久しぶりにおでんにする。子どもの帰りが少し遅かったので、しっかりと味のしみた大根のおいしかったこと。普段は練り製品からなくなるのに、今日に限っては大根からなくなった。畑の大根を1本全部入れたのに。

雪化粧した中央アルプスと紅葉

2008年10月27日 | 山の風景
 村の中の紅葉が進んできて、すごくきれいになってきたのに、金土日と天気が悪かった。今日も天気予報はパッとしなかったのだけれど、朝起きたら青空が広がり始めていて、8時ごろには雲に半分隠れた中央アルプスに雪が見える。後でもっと晴れてきたら写真を撮ろうと思いつつ、その時点で1枚記録写真。そうしたら、結局その後また雲が広がってきて隠れてしまった。分かりづらいけど、多分この秋初の雪化粧だと思うので、掲載します。手前の山も色づいてきている。
 家の周囲の紅葉具合も、風が吹いて、ちょっと散り始めてはきたものの、赤がとても引き立っている。

 これは例年撮っているうちの前のモミジ。電線に引っ掛かっていたので、だいぶ切られてしまったものの、まだまだ十分楽しめる。

 ススキの前の赤はタラノキ。

 色づいてきたカラマツの手前の赤は山桜。こちらはだいぶ散ってしまった。
 そういえば、今日はヌルデの写真を撮らなかった。もちろんヌルデも、毎日子どもを送っていく道沿いで今を盛りと真っ赤に色づいている。

陣馬形山

2008年10月12日 | 山の風景
 朝6時。快晴。外気温3度。ちょうど中央アルプスが朝日に赤く染まっていた。今日は村民運動会だったけど、部活動に出掛ける子どもを隣町のJRの駅まで送って、そのまま会場に行くと、ちょっと早いので、天気も良いし、思い立って隣村の陣馬形山に寄り道をする。すごく展望の良いところだとは聞いていたけど、本当に素晴らしかった。
 西を見ると、中央アルプスと伊那谷が、辰野あたりから飯田まで遮るものなくずっと見渡せる。東を見ると、南アルプスが鋸岳から聖岳まで見える。まさに360度の大展望。望遠鏡も据えてあって、中央アルプスの紅葉の様子や千畳敷のホテルの建物までよく見える。しいていえば、鉄塔が気にはなるけど、山に雪がある季節にぜひまた来てみたいと思った。

 ただ、小渋線の途中の四徳から行ったら、途中からすごくがたがたの未鋪裝路で、帰りは道を間違って別の道を下りたら、ずっと舗装道路だった。未鋪裝路を走ること自体は、うちの前の村道も前は未鋪裝路だったから、結構慣れている方だと思っていたけど、つい先日も近所の未鋪裝路で腹をすって、パーツがゆがんでしまったばかり。やはりあまり通りたい道ではない。今度は舗装道路の方から行こうと思った。