おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

山歩きを始めた頃

2016-03-18 11:09:17 | トレッキング

 最近は犬たちが高齢化したのと、2匹に増えたことで簡単に両方を連れて山に登るというわけにも行かなくなったので、今のところ犬たち優先で、なるべく歩きやすい場所を選んで出かける。

 一時期は毎週のように出かけていた山登りだが、昔から山登りが好きなわけではなかった。捨て犬だったトトを飼い始め、散歩が次第に長い距離になると、そのうち山まで出かけて登山口付近をうろうろしていた。最初はとりあえず登山口から30分、1時間と、行けるところまで行って帰ってくるということを繰り返していた。それが高じて、いつしかトトと頂上を目指すようになったのだが、「山登りに行こう」と、意識して出かけたのは、万年山が最初じゃなかったかと思う。

 万年山と書いて「はねやま」と読む。アメリカの西部劇でよく舞台になるモミュメントバレーや、世界一高い滝、エンゼル滝のあるギニア高地などのテーブルマウンテンと呼ばれる不思議な形をした山で、侵食により柔らかいところが低くなり、硬い場所が残ったため、テーブルみたいな形をしている。

 麓から見ていると、てっぺんは平らだが、周囲が垂直に切り立っているように見えるので、一体どこから登るんだろうと不思議だった。地図で調べると頂上では放牧が行われているので、農道が通じているようだ。

 そこで適当なところで車を止め、途中から歩こうと考えていたら、道幅が狭いためどんどん先へ進むしかなく、やっと開けたと思ったら、ほぼ頂上だった。そこは広々とした牧草地で、山のてっぺんとは思えない開放的な台地で、やたらに登山者が牧草地を歩かないように、細い道が牧草地の中を続いていた。

 その頃はまだ登山用品は買ってなかったので、ジーパンにトレーナーで出かけた。バッグはホームセンターで買った1000円ほどのデイバッグだ。途中で、霧雨になったので、100円ショップで買った透明な自転車運転用のポンチョ型の雨合羽を着て歩いた。時々すれ違う人が、全身フル装備で、レインコートにステッキを持っていたのだから、僕はよほど場違いな人間に見えたに違いない。が、そんなことも今となっては懐かしい思い出だ。

 絵にするとこんな感じ。その日は天気は良くなかったが、絵では晴れた空にしておいた。なんだか、このまま歩いていくと、天国に通じているかのようだ。

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