休日なので、少しばかり遠出をしようと考え、駒止湿原に行くことに決定する。駒止湿原は、「夏が来ぅ~れば思い出すぅ~」で有名な尾瀬に近い、南会津にある。尾瀬だと三春から4時間はかかるが、駒止湿原なら3時間ほどで行けそうなので、日帰りでも行って来れるだろう。それにしても、県内を移動するのに片道4時間なんて、福島県は広過ぎるのだ。
以前は無料だった駒止湿原も、最近はお金を取るようになったというので、きっと犬連れでは無理かなと思ったが、とりあえず連れて行くことにした。最悪、駒止湿原を諦めるようになるかもしれないが、犬連れを断念するよりはずっとマシだ。
午前9時に出発して、駒止湿原の駐車場に到着したのは予定通りちょうどお昼。環境保護のため100円の協力金を寄付するようになっている。地元の人がテントの下で受け付けをしていたので、犬を連れての入場は諦める。
せっかく来たのだからと、車を置き、近くを散歩することにする。と、車を降りた瞬間に、林の中を飛ぶ小さな野鳥を発見。いい声で鳴いているので目を凝らすと、そこには黄色と黒のツートンのキビタキがいるではないか。三春ではなかなか見ることができないキビタキを、着いたと同時に見ることができるなんて、思わずテンションが上がるのだ。
が、あいにく写真はピンぼけだったので、すべてその場で消去。近くにいるからまた見ることができるだろうと目を凝らして散歩すると、今度は瑠璃色をしたオオルリを発見。駒止湿原に入山しなくても、結構楽しめるではないか。
1時間ほど辺りをブラブラした後、ついでだからと犬たちは車に残して駒止湿原に入った。係の人に聞くと、一番近い湿原までだと1時間ほどで帰って来れるということだ。そのくらいなら犬たちも留守番できるだろう。
ワタスゲで有名な駒止湿原だったが、ワタスゲの季節は終わろうとしていた。水芭蕉もかなり大きくなっている。ちょっと時期外れだったか。
もっとも、釧路湿原や九州の長者原などのラムサール条約を締結した日本屈指の湿原を見て来た目には、駒止湿原はあまりにささやかだ。別名、小尾瀬と呼ばれているらしいが、おそらくスケールが違いすぎるだろう。次回は尾瀬まで足を伸ばそう。
それでも、途中ウグイスの鳴き声がしたので探してみると、すぐ目の前の低木に止まり、盛んにさえずっていた。警戒心が強く鳴き声の大きさのわりになかなか姿を見せないウグイスも、ここでは警戒心が薄いのだろうか。
期待はしていなかったが、バードウォッチの点では、普段見られない野鳥がたくさん見られて、大興奮の一日であった。
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