おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

お酒に弱くなると

2024-07-10 11:42:03 | 日記
 ナショナルジオグラフィックの記事を読んでいたら、「年を取るとお酒に弱くなるのはなぜ?」という記事が出ていた。

 確かに、若い頃に比べると信じられないくらい飲酒の量は減っている。が、僕の場合はそもそも若い頃の飲み方が異常だっただけで、おいしく飲むことなんて置いてけぼりで、とにかくヘベレケになるまで飲んでいた。今思い返しても、どうしてあんなに飲んだんだろうと呆れてしまう。そのためにどれだけ失敗し、どれだけ赤っ恥をかいてきたか、図太い神経になるための通過儀礼でとでもいうかのように。

 年を取ると男女を問わず、アルコールには弱くなる。それは胃袋の調子だとか、根性の問題ではない。一番の理由は、筋肉量の減少だと記事では紹介されていた。

 筋肉が水分を蓄えることができるということは、最近は割合知られるようになってきた。体を鍛え、筋肉量が多くなれば体重に占める水分量は増える。逆に筋肉量が減り、体脂肪が増えることで体に蓄えられる水分量は減少する。お年寄りが熱中症になりやすいのは、体内の水分量が少ないからである。

 体重が正常範囲内の場合、3~10歳の体内で水分は体重の62%を占めているが、その後は減っていく。11~60歳の間に、男性は変化がないものの、女性は55%に減少する。そして、61歳以降は男性で57%、女性で50%にまで落ち込む。水分量が減ると、アルコールを摂取した時の血中アルコールは高くなる。これが年を取るとお酒に弱くなる原因である。

 さらに、加齢とともに脳もアルコールに敏感になる。「体の動きやバランスの調整が難しくなり」、転倒しやすくなる。また、判断能力や反応時間にも影響が出る。これらの生理学的変化は急に起こるのではなく、40~50代から始まって、60代、70代、80代と年齢が上がるにつれて顕著になるという。

 とはいうものの、年を取るほどにおいしいお酒を飲みたいという欲求は高くなっているような気がする。馬鹿みたいに飲んだ若い頃の反省なのか、近頃はおいしいお酒とおいしい料理がちょっとあれば満足、というふうになってきた。「焼肉食べ放題」よりも、ちょっとした焼き魚を箸でつつきながら、チビチビと飲んでいたい。

 こうなってくると、行きたいお店、行きたい旅行先もずいぶん違ってくる。年を取るとお酒には弱くなるかもしれないが、お酒を飲むというそのこと自体へのこだわりは強くなっていく気がするのは、僕だけだろうか。

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